「ジャンパン・アズ・ナンバースリー」というタイトルのニューズウイーク日本版最新号が駅の売店などで販売されている。一人でも多くの日本人、特に若い人が手にとって読んで欲しい。読むだけでなく、小人数でいいから味方・敵に分かれて議論してみて欲しい。
日本人は子供のころからディベート(討論)する習慣が極めて少ない。金太郎飴のようにどこから切っても同じ考えの持ち主の集団が大部分である。大人になっても特に組織の一員になると異を唱えることをよしとしない。直近の相撲協会はその象徴かもしれない。
「ジャパン・アズ・ナンバーワン」を書いた元ハーバード大学教授,エズラ・ボーゲル氏と元東京経済大学教授、周牧之氏との対談が本号の目玉となっている。日米同盟のくだりでは「東シナ海で中国と例えば釣魚島(尖閣諸島)で衝突してもアメリカは日本を支持できないが日本が攻撃されれば別だ」とエズラボー氏は話している。
周氏は「80年代には優秀な中国人が日本に留学に来たが、今はアメリカに行きたがる。これは日本社会が外国人に余りチャンスを与えないことと関係している」。「地方の自主性が少ない。」「日本人は聡明だが小聡明{シァオツォンミン}で中国人の方が大局的だ」と語っている。一方、最近の日本の若者はアメリカどころか海外留学さえ忌避しているようだ。
オバマ大統領の一般教書演説に関連して、アメリカは世界の需要を拡大させる力はない。となると、鍵を握るのは米ドルと書き「米ドルが1%下がるとアメリカの輸出額は200億ドル増える」と米ピーターソン国際経済研究所長、フレッド・バークステン氏の見解を紹介していた。ユーロ安から相対的にドルが強く見えるがドル安へ政策転換するかもしれない。
中国に関連した記事では、「巨額のへそくり、2兆4,000億ドルの使い道は、原材料(原油、食糧、鉱物資源)や重要な技術に投資したり、他国への資金援助などを通じて政治的影響力を発揮することが目的だ」(コラムニスト:ロバート・サミュエルソン)と指摘している。
先の対談でボーゲル氏は「日本は50年代から60年代は懸命に外国に学んでいた。その後内向きになり90年代には外国に注意を払わなくなった。日本人同士の意思疎通はスムーズだが、アメリカ人との交流はそれほど得意ではない」と控え目に話している。
ところが、日本人から現状を見れば、日本人同士の意思の疎通さえはかばかしくない。外国人との意思の疎通などは夢のまた夢である。ご婦人は何かと対話している。問題は男だ。特に若者の間で閉塞感が充満していると聞くが、これは少子化以前の大問題であろう。
ドラマの坂本龍馬はいい。今、彼が生きておれば、具体的にどう動いたか考えて欲しい。(了)
日本人は子供のころからディベート(討論)する習慣が極めて少ない。金太郎飴のようにどこから切っても同じ考えの持ち主の集団が大部分である。大人になっても特に組織の一員になると異を唱えることをよしとしない。直近の相撲協会はその象徴かもしれない。
「ジャパン・アズ・ナンバーワン」を書いた元ハーバード大学教授,エズラ・ボーゲル氏と元東京経済大学教授、周牧之氏との対談が本号の目玉となっている。日米同盟のくだりでは「東シナ海で中国と例えば釣魚島(尖閣諸島)で衝突してもアメリカは日本を支持できないが日本が攻撃されれば別だ」とエズラボー氏は話している。
周氏は「80年代には優秀な中国人が日本に留学に来たが、今はアメリカに行きたがる。これは日本社会が外国人に余りチャンスを与えないことと関係している」。「地方の自主性が少ない。」「日本人は聡明だが小聡明{シァオツォンミン}で中国人の方が大局的だ」と語っている。一方、最近の日本の若者はアメリカどころか海外留学さえ忌避しているようだ。
オバマ大統領の一般教書演説に関連して、アメリカは世界の需要を拡大させる力はない。となると、鍵を握るのは米ドルと書き「米ドルが1%下がるとアメリカの輸出額は200億ドル増える」と米ピーターソン国際経済研究所長、フレッド・バークステン氏の見解を紹介していた。ユーロ安から相対的にドルが強く見えるがドル安へ政策転換するかもしれない。
中国に関連した記事では、「巨額のへそくり、2兆4,000億ドルの使い道は、原材料(原油、食糧、鉱物資源)や重要な技術に投資したり、他国への資金援助などを通じて政治的影響力を発揮することが目的だ」(コラムニスト:ロバート・サミュエルソン)と指摘している。
先の対談でボーゲル氏は「日本は50年代から60年代は懸命に外国に学んでいた。その後内向きになり90年代には外国に注意を払わなくなった。日本人同士の意思疎通はスムーズだが、アメリカ人との交流はそれほど得意ではない」と控え目に話している。
ところが、日本人から現状を見れば、日本人同士の意思の疎通さえはかばかしくない。外国人との意思の疎通などは夢のまた夢である。ご婦人は何かと対話している。問題は男だ。特に若者の間で閉塞感が充満していると聞くが、これは少子化以前の大問題であろう。
ドラマの坂本龍馬はいい。今、彼が生きておれば、具体的にどう動いたか考えて欲しい。(了)