椿:神戸酒心館
江嵜企画代表・Ken
久しぶりに「酒ばやし」(神戸酒心館)(078-841-1121)へ家族と出かけた。予約が午後1時半で少し時間があった。売店前の椿が、かわいいたくさんのつぼみをつけていた。絵心を大いに刺激されてスケッチした。
桂文珍さんの恒例の春秋落語会(4月1日)のチケットが完売寸前ですと売店のご婦人から聞いた。予約番号208、09番だったたから200名で満席と以前聞いたことがあるから、仕舞い風呂に間に合った感じである。誠にラッキーだった。
このところ文珍さんの芸は、益々円熟身を帯びてきている。人気もそれに伴ってウナギ登りのようだ。利き酒つきで@3,000円は正直お買い得であろう。
「酒ばやし」では、お昼お勧めのメニュー「みかげ」を注文した。盛り付けもその都度替えている。最後にデザートもつけて、@2800円はお手頃の値段であろう。この日は「福寿」の「にごり酒」をグラスで注文した。日本酒大好き人間には、このお酒は、まず香りがいい。それにのど越しの味がまた良かった。
「酒ばやし」の庭も、季節それぞれに花が咲く。いまはサザンカが咲いている。春には枝垂れ桜がいい。ザクロの実がたわたわになる。花もいい。
食堂の窓越しに見える畑に植えられた赤かぶらが土から飛び出さんばかりに大きくなっていた。しばらくすると菜の花に変わる。そのあとはなすび、水瓜と楽しませてくれる。
国道43号線が建物の傍を走っている。六甲アイランド湾岸線に抜ける道が近い。車の交通量は多いが、防音壁のお陰か騒音はほとんど気にならない。喧噪のなかの隠れたオアシスだと思っている。
この日は遅い時間帯だったが、ご夫婦かどうかは不明だが、ペア客がめだった。客の顔ぶれは日によってまちまちである。昨年末は外人客と出会った。一般的にこの店はご婦人客が多い。ご婦人はことのほか味にうるさい。お値段の面もしっかりしている。お店の盛衰は、ご婦人客の多い少ないが、バロメーターである。
帰り際に酒ぐら見学のための小学生の一団が庭園に入ってくるのが見えた。丁度60年前に母校本庄小学校の課外授業で酒蔵見学した時のことを思い出した。その時は阪神御影駅から「菊正宗」を訪問した。
日本酒の輸出がすこしずつ伸びているようだ。昨年JALでパリへ出かけた。「菊正宗」を置いていた。「福寿」も台湾向けに輸出が始まったと聞いた。日本酒の愛好者が世界でも増えてくれることを祈る次第である。(了)