カルセオミダス
江嵜企画代表・Ken
神戸三宮へ出るとフラワーショップ「潤」に立ち寄ることが日課になった。この店は木曜日が「お買い得」の日である。ただ、なかなか曜日が合わない。この日は火曜日だった。それでも、店のまわりは人でいっぱいだった。春が近いことがよく分かる。いろいろな花が競うように店頭に並べてあった。
菜の花なのか、と一瞬思った。黄色のぼんぼりをつけたような身の丈30センチほどの花を見つけた。ラベルを見るとカルセオミダスと出ていた。「秋まで楽しめます」と書いてあった。
勘定場でカルセオミダスを18鉢まとめ買いしているご婦人がいた。「一鉢180円や。花一本でも、きょうび150円は、するで。安いわ。」と神戸弁丸出しでしゃべっていた。風情からして一般の人ではない。恐らく買って帰って、小売りするのかもしれない。
昨年春、クレマチスの花をひと鉢980円で買った。元町のさる花店で「潤」で買ったのかどうか知らないが、ほとんど同じクレマチスが3,800円に化けていた。
180円のカルセオミダスはいくらに化けるのだろうかと、ふと思った。
2鉢買って、自宅でいつものようにスケッチした。(了)