ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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Rival(競争相手)の語源はRiver(川)、水争いが起源(学校で教えてくれない経済学)

2010-02-15 08:31:49 | 経済学
「朝日二ユースター」というケーブルテレビで武田鉄矢さん司会の番組がある。たまたまチャンネルを合わせたら、番組途中だった。グローバル・ウオーター・ジャパン代表の吉村和就氏が出演しており、氏の話が興味深く、最後まで番組を見た。

ライバル(rival)、つまり競争相手の語源は川(river)から来ている。水争いをする人という意味だと聞いて番組ののっけからピクッと来た。余談ながら、こういう話を学校で英語の先生が子供に話してくれると英語が好きになる日本人がもっと増えるのではないか。

世界の水ビズネスは現在50兆円だが、2025年には110兆円になる。内100兆円はスエズとヴェオリア共にフランスの会社が、公共事業中心に世界の水道事業を抑えている。残りの10兆円は水事業のプラント建設企業、1兆円が部品関係である。

部品関係の欄に、水処理膜では世界トップの水準を誇ると言われる、東レ(1000億)、日東電工(1,000億)、旭化成(1000億)が並び、あと東洋紡(300億)、三菱レ(200億)、帝人(30億円)と出ていた。大部分の企業が元職場の日本化学繊維協会のメンバー会社だった。

吉村代表によると、残念ながら、日本のメーカーは欧米の企業に比べてコスト競争力がないそうだ。IBMやGE、シーメンスなどの巨大企業が積極的に水ビズネスを展開、コンピューターシステムを駆使して水の元の雲の流れから世界の気候までを予測している。

国としては、ドイツがトップで自国の資源確保からお国がかりで水産業育成に力を入れている。次にシンガポール、韓国、オーストラリアの名前が並んでいた。韓国は大統領自ら率先して世界を周って韓国企業を売りこんでいると話していた。日本政府の話はなかった。

ドナウ川は18の国を流れている。下流の国は上流の下水、汚水を飲まされていることになりますねと武田鉄矢が茶々を入れていた。ナイル流域でいま大変なことになっている。水以外売るものがない上流の11ケ国は下流の国にウオーター・タックスを課して、水をいかに高く売りつけるか真剣に考えていると吉村代表は話していた。

水は水道局がやっていてくれるから安心と思っているがそうではない。これからは水道、下水道、し尿合わせた総合システムの構築が求められる。ところが自治体事業をシステム化して外国企業が丸ごとさらっていく可能性があると吉村代表は危機感を露わにしていた。

2010年は水ビズネス元年。水事業は石油より投資価値が高いとして、世界の企業が参入してきた。68億5000万人の世界の人口は25年に100億になる。日本では水はタダと思っている人が多い。いくらお金を積んでも水が飲めない事態だけは避けなければなるまい。(了)

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