ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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英ポンド売り加速、1ユーロ=1ドルのうわさが絶えない(学校で教えてくれない経済学)

2010-02-28 22:56:26 | 経済学
2010年は為替の動きに特に注目しなければならない年になりそうだ。こんなことを話しても、ご存知、近くの喫茶店では,蚊帳の外である。ただ、喫茶店は世相の鏡である。店にもよるが、日本人の関心が、なへんにあるかを知る上で大変参考になると常々思っている。

27日のWSJ紙を読んでいたら、英ポンドがこのところ急落していると出ていた。英国では5月6日に総選挙が行われると言われていたが、ブラウン首相が、前倒しで総選挙を断行するとのうわさが流れて、英国政局不安人気から、英国ポンドが、対ドル、対ユーロ共に売られた。28日付けの読売朝刊には、英2大政党制崩壊かという記事が出ていた。

英ポンドは26日までの1週間だけで対ドルで1.4% ,2月に入ってからでも4.5%値下がりした。英ポンドはギリシャ問題で売られたユーロに対しても2.3%値下がりしている。対円では、ドルが、1ドル=88円まで値下がりしたため、英ポンドは、対円では1英ポンド=136円まで値下がりした。つい1週間前には146円だった。正に様変わりである。

英ポンドは第一次世界大戦後、世界の基軸通貨の座を米ドルに譲った。それでも1971年のニクソンショックで、1ドル=360円が308円へ円高に移行したあとも、しばらくは、1英ポンド=900~1000円のゾーンで取引されていた。

英ポンドの凋落が始まったのは、1992年9月のポンド危機以降である。1990年ベルリンの壁が崩壊した。英ポンドは、実力以上に比較的高く買われていた。そこに目を付けたのがヘッジファンドのジョージ・ソロスである。英ポンドに集中的に売りを浴びせた。

英中央銀行は、ポンド防衛のため、公定歩合を、年10%から一気に15%まで引き上げたが英ポンドは下げとまらず、英国は、欧州為替メカニズム(ERM)からの脱退を余儀なくされ、英ポンドは変動相場制に移行した。

1999年、共通通貨ユーロが誕生した。英国はERMからの脱退の経緯もあり、その後さまざまな議論が今もって戦わされているが、英ポンドはユーロ通貨圏に入っていない。ポンドは1995年4月に、史上最安値の1ポンド=118円を付けている。ユーロ相場やドル相場の成り行き如何にもよるが、最近の英ポンドの急落を見ていると有り得るかもしれない。

話題のユーロはどうか。ドイツがギリシャ国債購入を検討しているとのうわさからユーロに買い戻しが入り、26日、1ユーロ=1.3618ドル、1ユーロ=121円まで買われた。ただ、大手ヘッジファンドが、1ユーロ=1ドルに標的を絞っているとのうわさが絶えない。

ドルもユーロも買えない。ポンドはなお買えない。消去法だけで円が買われている。(了)

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「15万、直葬はいかが」:喫茶談義(学校で教えてくれない経済学)

2010-02-28 13:45:43 | 経済学
近くの喫茶店に出入りしている。その店は職人さんタイプの人が多い。今朝は白鶴美術館の広場での体操帰りの二人のご婦人が、いかなごの釘煮を昨日作って知り合いに送った話をしていた。

傍でその話を聞いていた店の馴染みのいなせな職人さんの男性客のKさんが、釘煮を卵とじにして食べると、まとまっていて、食べやすい。なかなか乙な味がしてうまいと、話しに割り込んできた。神戸長田の食堂で、先日、ぶっかけうどんを食べたがまずくて、食べられるような代物でなかったと店の子に話した、と話しを続けた。

先日、その子が住吉の自宅に遊びにきた。ぶっかけうどんを作ってやったら、「おじさん、これは、オイシイ」、と言った後、「なんで?」、と聞いてきた。出汁の差や。灰汁(あく)と出汁(だし)は大違いや、と答えてやったと、得意そうに話していた。

職人のKさんは、いつもなかなか味な話を聞かせくれる。先の食堂での話だが、と前置きして、さる女店員に、包み紙に入れて持って帰って、家で食べてみたい、と言ったら、店でえらく受けた、とこれまた得意満面で話していた。

くだんの女性は40過ぎと言っていた。いまどきの女性で、この手の話をしたら、睨みつけられて、挙句の果てには、訴えられる。場所柄わきまえずに、相手たがわず、慣れないご仁が、柳の下にドジョウとばかり、うっかり口を出すと、大火傷するに違いない。

「15万で出来る「直葬」が神戸でも流行っている」、と先の二人のご婦人の一人が話題を変えた。なくなったらすぐにというわけにはいかない難点はある。しばらく霊安室で預かってもらう時間さえ辛抱すればあとは、仏さんをそのまま火葬場に運んでくれるから安心や、と話していた。

そう言えば神戸市バスの車のお尻に、「15万円、直葬」の看板をつけて走っている姿を、気のせいか、よく見かける。これは神戸独特の光景なのか、全国的にはどうなのか。

89年にバブルが崩壊して、20年にもなると、無駄な経費は努めて節約しょうとする気持ちにどうしてなってしまうのか。それとも、基本的に、葬儀代が日本ほど高い国はないとよく言われるから、何か日本はおかしいと素直に庶民レベルで感じ始めたのかもしれない。

直葬が流行ってきた背景の一つに、俗に言う「ひとりもん」が増えたせいもあると、ご自身がひとりもんのご婦人の一人が解説していた。こういう話も下手に口を出すと手ひどい反撃を受ける。喫茶店でのたわいない話にも暗黙の了解が要る。学ぶところが多い。(了)

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