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人民元切り上げに過剰反応、週明けNYダウ一時145ドル高、終値では8ドル安

2010-06-22 08:28:33 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


「人民元相場の弾力化」のニュ-スを受けて、今後人民元が切り上がるとの期待から、21日のNYダウは、一時、先週末比145ドルドル上げた。しかし、「中国には人民元を直ちに大幅切り上げの意思はない」と頭を冷やして、8ドル安、10,442ドルで取引を終了した。

21日のWSJ紙のPeterAMackay記者は、「一足100ドルの中国製のシューズが、せいぜい101ドルか102ドルになる程度のことだ。」とのDearBornPartnersマネジングディレクター、PaulNolte氏の話を紹介していた。

21日NY金先物市場で、人民元切り上げが進めば金需要が増えるとの思惑から、金先物相場は一時、トロイオンス1,266ドルへ新高値を更新したが、終値では17ドル安の1,239ドルへ値下りしたとNHK・BS「おはよう世界」が紹介していた。ここでも投資家は、冷静さを取り戻したようだ。相場にまだ、自律神経が機能している。

「おはよう世界」が伝える香港CNNテレビは、「人民元は5年振りの高値を付けた。しかし、対ドルの基準値はそのまま、変動幅も0.5% で据え置き、何も変わっていない。G20で各国からの非難をかわすだけの発表だ。」との専門家の発言を紹介していた。

21日のNY外国為替市場では、取引開始早々はドルが対ユーロで買われた。しかし、格付け会社フィンチが、フランスの銀行BNPの格下げを発表後、ヨーロッパ金融の先行きに対して不安感が再燃、1ユーロ=1.2374ドルから1.2321ドルへユーロが売られた。ユーロが下げに転じたあと、NYダウもつれて下げ足を速めたとWSJ紙は解説していた。

「大山鳴動して鼠一匹」ということわざがある。広辞苑によれば「前触れの騒ぎばかりが大きくて、実際の結果は小さいことのたとえ。」と出ている。今回の「人民元弾力化」のニュ-スも、G20をクリアするためのしたたかな中国の戦略ではなかろうか。

昨日の「経済学」で、「人民元が切り上がれば、円はつれ高」と書いた。愛読者のお一人から「つれ高」とはどういうことですかと質問を受けた。「人民元につれて円が上がることです」と答えたら、「つれしょん」と同じ意味なら分かりますと即返事がはいった。

広辞苑で「つれしょん(しょうべん)」を引くと、「つられて他人と一緒に小便すること」と至極あたり前のことが書いてあった。「つられる」を広辞苑で引くと、「巧みな誘いに乗せられ、それに沿った行動をする。思わず周囲の動向に引きずられること。」と出ていた。

世界ジョーク集に「豪華客船が沈み始めた。皆さん飛び込んでますよと言うと、日本人は必ず飛びこむ。」と出ていた。ひとが並んでいるからというだけで並んではいけない。(了)

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