(学校で教えてくれない経済学)
中国からの6月末までの5日間にネット8兆3,400万ドル(約834兆円)の資金が流失した。これは2008年1月以来最大である。これは中国経済の減速と中国の金融危機が迫っていることが背景だ。中国トップは秋まで対応をする予定がない。上海株価指数は年初来12.1%下げ、特に香港ハンセン株価指数は22%値下がりした。」と3日付けWSJ紙電子版でDanielInman記者が書いていた。3日付けのWSJ紙電子版は「エジプト軍、モルシ大統領追放」のタイトルで「エジプト軍司令官はモルシ大統領を追放、後釜に最高憲法裁判所長官を任命した。タハリ―ル広場はモルシ追放を祝福するグループと怒りの群衆との間で大混乱になっている。先行き政治的不透明を示唆している。今回のモルシ退任デモの背景には景気悪化に対する国民の先行き不安がある。」とMattBradley記者、ReemAbdellatif記者が連名で書いていた。
7月3日、NY市場では、NYダウが前日比56ドル高、14,988ドルで取引を終えた。4日の、米独立記念日を控えて午後1時までの短縮取引だった。投資家は休日後の5日発表の6月雇用統計待ちで様子見した。ポルトガル2閣僚辞任、エジプト不安から特に欧州株が軒並み値下がりしたが、米民間企業ADP雇用データが18,800人増と予想外に良かったことが相場を支えた。一方、NY原油(WTI)は中東不安に加えて在庫減から前日比1.5%高、バレル101.01ドルで取引を終えた。NY金相場は0.4%高、トロイオンス1,248.50ドルで取引を終えた、とWSJ紙電子版でMattJarzemsky記者が書いていた。
3日のNY外国為替市場ではドルが対円、対ユーロ共で売られ、1ドル=100.01~05円、1,ユーロ=130.09~14円で取引された。4日朝5時45分放送のモ―二ングサテライト出演の新生銀行、政井貴子氏は「アメリカ経済回復と金融量的緩和縮小:ドル高・円安要因と豪州ドル安、ブラジルレアル安など新興国通貨安・円高要因の双方向の動きが当面予測される。」と解説していた。今後の為替見通しについて、3日付けCNBC電子版は「ドル円相場は1ドル=100円を超えたが、前回5月でのそれと局面が異なる。今回はポルトガル、ギリシャなどの欧州不安からポルトガル国債利回りが一時8%を超えた。中国経済減速が鮮明になり、豪州、ブラジルなど資源国経済不安から資源国通貨が売られ、安全資産としての円が買われ易い。今回は1ドル=120円、130円は予測できない。米国景気の回復を織り込みながら年末1ドル=110円を目標にゆっくりとしたドル高・円安の流れになる」とCanadianImperialBank,PatrickBenentt,為替ストラテジストの見方を紹介していた。
4日朝7時台放送のワ―ルドWaveMorning「経済情報」に出演した米国みずほ証券、村上実奈子氏は「6月雇用統計を注目している。アメリカの金融緩和縮小懸念にもマ―ケットが慣れて来た。」と解説していた。底流には米国景気回復が見られる。中国経済がはっきり減速して来た。欧州不安、中東不安が新たな火種となる。日々目まぐるしく世界情勢は動く。高をくくると危ない。これからは益々、トンボの目、複眼で見ることが求められそうだ。(了)
中国からの6月末までの5日間にネット8兆3,400万ドル(約834兆円)の資金が流失した。これは2008年1月以来最大である。これは中国経済の減速と中国の金融危機が迫っていることが背景だ。中国トップは秋まで対応をする予定がない。上海株価指数は年初来12.1%下げ、特に香港ハンセン株価指数は22%値下がりした。」と3日付けWSJ紙電子版でDanielInman記者が書いていた。3日付けのWSJ紙電子版は「エジプト軍、モルシ大統領追放」のタイトルで「エジプト軍司令官はモルシ大統領を追放、後釜に最高憲法裁判所長官を任命した。タハリ―ル広場はモルシ追放を祝福するグループと怒りの群衆との間で大混乱になっている。先行き政治的不透明を示唆している。今回のモルシ退任デモの背景には景気悪化に対する国民の先行き不安がある。」とMattBradley記者、ReemAbdellatif記者が連名で書いていた。
7月3日、NY市場では、NYダウが前日比56ドル高、14,988ドルで取引を終えた。4日の、米独立記念日を控えて午後1時までの短縮取引だった。投資家は休日後の5日発表の6月雇用統計待ちで様子見した。ポルトガル2閣僚辞任、エジプト不安から特に欧州株が軒並み値下がりしたが、米民間企業ADP雇用データが18,800人増と予想外に良かったことが相場を支えた。一方、NY原油(WTI)は中東不安に加えて在庫減から前日比1.5%高、バレル101.01ドルで取引を終えた。NY金相場は0.4%高、トロイオンス1,248.50ドルで取引を終えた、とWSJ紙電子版でMattJarzemsky記者が書いていた。
3日のNY外国為替市場ではドルが対円、対ユーロ共で売られ、1ドル=100.01~05円、1,ユーロ=130.09~14円で取引された。4日朝5時45分放送のモ―二ングサテライト出演の新生銀行、政井貴子氏は「アメリカ経済回復と金融量的緩和縮小:ドル高・円安要因と豪州ドル安、ブラジルレアル安など新興国通貨安・円高要因の双方向の動きが当面予測される。」と解説していた。今後の為替見通しについて、3日付けCNBC電子版は「ドル円相場は1ドル=100円を超えたが、前回5月でのそれと局面が異なる。今回はポルトガル、ギリシャなどの欧州不安からポルトガル国債利回りが一時8%を超えた。中国経済減速が鮮明になり、豪州、ブラジルなど資源国経済不安から資源国通貨が売られ、安全資産としての円が買われ易い。今回は1ドル=120円、130円は予測できない。米国景気の回復を織り込みながら年末1ドル=110円を目標にゆっくりとしたドル高・円安の流れになる」とCanadianImperialBank,PatrickBenentt,為替ストラテジストの見方を紹介していた。
4日朝7時台放送のワ―ルドWaveMorning「経済情報」に出演した米国みずほ証券、村上実奈子氏は「6月雇用統計を注目している。アメリカの金融緩和縮小懸念にもマ―ケットが慣れて来た。」と解説していた。底流には米国景気回復が見られる。中国経済がはっきり減速して来た。欧州不安、中東不安が新たな火種となる。日々目まぐるしく世界情勢は動く。高をくくると危ない。これからは益々、トンボの目、複眼で見ることが求められそうだ。(了)