「米FRBに逆らうな」格言通り、バ―ナンキ発言効果で、NYダウ169ドル高、但し、中国、

ブラジル減速で要警戒と：大和証券CMAシュナイダ―恵子氏（学校で教えてくれない経済学）


グロリオサと紅葉葵が競うように背を伸ばし、つぼみがてっぺんに顔を出して来た。グロリオサを昨年は7月2日にスケッチしている。紅葉葵と揃い踏みで、おっつけ開花するだろう。阪神御影発4時41分、大阪行き一番電車で水やりに出かけた。いつも綺麗な花を次々見せていただいていますと新聞配達のバイクに乗ったご婦人が声をかけて来た。花が待ってくれていると思うと元気が出ますと彼女に答えた。ただ、タバコのポイ捨ては一向になくならない。失礼ながら、住んでいる世界が違うのであろう。大阪泉佐野市が市の条例でポイ捨てに5000円の罰金を科すことを決めたとインターネットに出ていた。神戸市も1000円とることになっているが現行犯でないと徴収が難しいのかもしれない。

11日朝6時台放送のフランスF2を見ていたら、「フランスではスリの狙いは中国人。中国人観光客は巨額の現金を持ち歩くからだろう。」と解説していた。一昔前なら、日本人は現金を持ち歩くからスリの標的にされたというから、スリも懐の中身の変化をよく御存じなのだろう。聞き間違いでなければ幸いだが、フランスではひと夏で2万9,000人がスリのお世話になり,内20%が中国人、被害総額は900万ユーロ（約1,170億円）という。パリ市内では、世界の多くの国から警官が派遣されている。その中の1人に「どうしてスリだと分かるのか」とF2の記者が聞いたら「一般の観光客はぶらぶら歩いている。スリはまっすぐさっさと歩くからすぐに分かりますよ。」といたずらっぽく警官がウインクしていた。

同じく朝6時台放送の英BBCは1950年6月にはじまった朝鮮戦争で10万人の英国人が連合軍に参加、1,000人が死亡、1,000人が行方不明である。7月10日,ウエストミンスター寺院で戦没者慰霊祭が行われた。中国軍に包囲され多くの仲間を失ったと語る兵士が画面に登場、朝鮮戦争のことは忘れることが出来ない。拷問受けて死んだ者は自殺とされた。式典に出られるのは今年が最後だろうと感極まった表情で証言していた。日本では70年前の戦争が確実に風化して来ている。18年前阪神淡路大震災で神戸の人間も被害に遭った。町の古老のひとりは戦争の時は頭の上から爆弾が落ちて来た。地震は爆弾が落ちて来ないからまだいいと話した言葉が今も忘れられない。68年前、1945年3月と5月に米軍は神戸を空爆した。3月17日、神戸三宮 の実家の焼け跡の姿が今なお、目に焼き付いて離れない。

11日、NY市場は前日のバ―ナンキ発言効果であろうNYダウは前日比169ドル高、15,460ドルと史上新高値を更新した。NY外国為替市場ではドルが売られ、一時、１ドル=98円前半で取引され、あとドル買い戻しが入り、１ドル＝99.02~05円,１ユーロ＝129.63~73円で取引された。NY原油WTIはドル安を受けて売られ、バレル104.91ドル、NY金はオンス2.6%高、1,280.10ドルへ値上がりした。米10年物国債が買われ利回りが2.576%へ低下した。ワ―ルドWaveMorning「経済情報」に出演した大和証券CMA,シュナイダ―恵子氏は「FRBに逆らうな。今日の相場は格言通りとなった。但し、中国、ブラジルなど新興国では経済が悪化している。警戒が必要です。」と珍しく厳しい表情で話しておられた。（了）