ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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シリアへの武力攻撃、当面なしとの観測を材料にNYダウ75ドル高、NY原油、NY金続落

2013-09-14 09:56:54 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


「米スリーマイル島で1979年に部分的に炉心溶解(Meltdown)が起こったあと浄化に14年要した。フクシマではベスト40年かかる。フクシマ問題は原子力産業全体に対する信頼への挑戦である」と13日付けWSJ紙電子版にコラムニスト、JohnBussey氏が書いていた。「8月、日本政府自らフクシマ第一原発問題に取り組むと発表した時、世界は歓迎したかのようだった。しかし、裏切られた。数10トン単位の汚染水が毎日海に流失している。米国は専門家をフクシマへ派遣した。ところが、外部の人間を入れることに東電は消極的なため挫折した。」

「過去日本は外国の圧力を利用して国内問題の解決を図った。金融危機では米RipplewoodHoldinngsが長銀を買収した。フランス、Renaultが日産を管理下に置きこの試みはうまく行った。外圧の成果だ。東電については外圧はほとんど見られない。1000トンの汚染水がタンクに閉じ込められている。タンクの周りに壁を作り、汚染水を封じ込めようとしているが2年を要する。東電の技術者は原発設備のエキスパートである。しかし、汚染水処理のエキスパートはいない。」と書いていた。

14日朝放送のワ―ルドWaveMorningではインド国営テレビがレイプ犯4人に絞首刑判決が出たと報じた以外ではシリア問題が多くの時間を占めた。シリア問題での主役は今や完全にロシア。キルギスで開かれた第13回上海協力機構首脳会談でもシリア問題が主要議題となったと14日朝放送のロシアRTRが伝えた。最近ではプーチン大統領がテレビ画面に出ない日はない。ロシアの放送局だけでない。アメリカABC、英BBC,今朝はカタール、アルジャジ―ラが上海協力機構メンバー国以外にオブザーバーとして参加したイラン、アフガニスタン首脳が「軍事力を行使することは絶対に許されない」と語る様子を写していた。ロシアRTRは、「只今新しいニュースが入りました」と前置きして「シリアが化学兵器製造貯蔵使用禁止メンバーに入ります」とメモを晴れやかな表情で読み上げるプーチン大統領の顔をアップで写していた。

一方、13日NY市場ではNYダウは、前日比75ドル高、15,376ドルで取引を終えた。NY原油(WTI)が0.4%安、バレル108.21ドル、NY金は1.7%安、トロイオンス1,308.40ドルで取引された。NY債券市場では債券が買われ、10年物米国債利回りは2.896%へ下げた。NY外国為替市場では、ドルが買われ、1ドル=99.34~39円、1ユーロ=132.07~18円で取引された。ワールドWaveMorning「経済情報」出演の三菱東京UFJ銀行、村尾典昭氏は「米小売り高、米消費者信頼感指数は予想を下回ったが市場は無視、来週17~18日開催の米FOMCによる金融緩和縮小は少額小幅となるとの見方を材料にNYダウは上げた。14日朝6時台放送の米ブルームバーグ出演のMattMiller記者は「量的緩和縮小を材料に株価の上げ下げを説明している。他にないのか。」と話していた。シリア武力介入が当面ないとの観測が強まったことが相場を支えている。アメリカで特に厭戦気分が強いようだ。(了)

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