ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

鄭剣豪氏大いに語る(スケッチ&コメント)

2014-07-14 12:44:41 | スケッチ


鄭剣豪氏大いに語る

江嵜企画代表・Ken


神戸国際大学、学術研究会主催2014年度第1回講演会として、7月12日、午後1時30分から講師、鄭剣豪氏(50)(剣豪集団株式会社会長)を迎えて開催、会場の神戸国際大学キャンパスへ、楽しみにして出かけた。会場の様子を何時ものようにスケッチした。

恥ずかしながら、鄭剣豪氏について全く知らなかった。案内状に書かれた講演タイトルに「日本を元気づける」の文字を見つけて事務局に申し込んだ。「昨晩、北京から戻りました。実は送った荷物が空港に未着。幸い北京空港で無事と今朝わかり、元気が戻った。」とニコニコしながら鄭氏は話を始めた。

25歳の時、日本留学生として神戸にやってきた。1965年、中国、寧波生まれ。今年50歳である。その間いろいろなことがあった。昨年、六甲アイランドのP&Gジャパンビルを購入して話題になった。カンブリア宮殿という番組にも出演したと主催者が紹介した。

「国際大学で講演するのだと言ったら、政治の話はするな。ありのままの中国の姿、中国人の考えだけをを話して来いとアドバイスされた」と話を続けた。Businessが専門だが、実は政治は好きだと。ところがその政治で、いまビズネスに悪影響が出ている。尖閣問題で日本と中国との間で積み重ねられてきたお互い同士の信頼関係が崩れた。本当に残念だ。

25年の間、4万人の経営者に会い、名刺交換した。自分の宝物である。日本には優れた技術、ノーハウがある。技術はあるが日本の中小企業には資金がない。赤字会社には銀行は貸さない。日本の大企業は外を向いている。昨年P&Gビル購入して中国の中小企業200社を入れる。短期の成金目的の人間は入れない。厳選した。六甲アイランドにアジア・ビズネス・センターを作る。現在人口1万の島を3万にする。

日本は戦争の後どん底から経済を発展させた。日本は平等、平和、道徳、教育面でレベルが高い。安全、安心の社会環境にある。公害問題を克服した。バブル経済とバブル崩壊を共に経験した。医療、高齢者福祉世界を実現した。平和憲法路線を堅持して発展してきた。

それならどうすればよいか。複眼で見てほしい。二国間だけで考えない。世界でGDPナンバー2とナンバー3が争うと周辺国にとどまらず世界が迷惑する。それには経済で日本と中国が手を組む。経済面ではすでに中国と日本は切っても切れない関係が出来上がっている。二国が手を組めば世界最強となる。過去の悲しい事実を美化するのか。悪用するのか。教訓とするのかで大きく違ってくる。双方で価値観の多様性を認めることにつきる。

50分の講演の後、午後2時50分から毛丹青、神戸国際大学教授が聞き手となり、会場参加者からあらかじめ集めた質問に従い質疑応答が行はれた。この日、会場には中国からの留学生も多数参加していた。日本の書店では反中国の書物で80%積まれている。鄭氏は留学生に向かって、日本のよいところを是非見てほしいと訴えた。

25年前日本へ来た時から日本経済は今にも崩壊するといっていた。崩壊していない。中国は日本と戦争するといっていた。戦争は起こっていない。中国と日本が争っても何も生まれない。5年先、10年先の中国の姿を描いてほしい。習近平の悪口ばかりが出ている。李克強は学校の先輩だが、日本にもたくさんの友達がいる。講演の後、毛教授が選んだ最後の質問として「日本と中国の友好の柱は何か」と聞いた。「それは人と人の関係だ。いま日中は重大な転換点を迎えている。政治の話は専門家に任せたい。」と鄭氏は答えて対談を終えた。

モノレール最寄駅へ向かう途中、この日の参加者で老紳士二人連れの一人が「中国は日本の技術を丸ごと持ち出そうと狙っているのですよ。そうと決まってます。さっき話に出ていた自転車は真っ先にやられる。」と話す声が聞くとはなしに聞こえた。日本人の現時点での最大公約数的な中国人に対する認識だろう。しかし、5年先、いや仮にそれが10年先になろうと、活気あふれる六甲アイランドの街の姿を黒い目で見届けたい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする