NY金オンス1,300ドル割れ(学校で教えてくれない経済学)
アメリカ17州を複数の暴風雨が襲った。メリーランドでは鉄砲水で水位が上がり車は途中木に引っ掛かって止まった。子供は木によじ登ったが母親は6.4キロ流された。幸い命は助かった。アメリカのどこかで毎日のようにこんな有様だと17日朝7時台放送の米ABCがトップで伝えていた。7月22日号近着のニューズウイーク(NW)誌日本版は「異常気象、ビズネスから戦争まで、世界はこう変わる」と題して「温暖化の経済コスト」を詳しく分析している。『地球を襲う8つの脅威』として①洪水、②海面上昇、③水資源の枯渇、④食料不足・飢餓、⑤健康・衛生、⑥紛争の勃発、⑦種の絶滅、⑧災害格差を挙げた。いま世界で気温上昇を2度以内に抑えるシナリオが真剣に討議されている。2度上昇させると北極海の海氷が融解、海面の大幅上昇、超パワーのハリケーンやサイクロンが発生する。
同誌は「たとえば日本は食料の60%は輸入。不作の影響を受けやすい。コメの生産は50年までに12~13%減少するという試算がある。日本沿岸の一部の魚は海水温の2度上昇で70%減少する。日本人はタンパク質の40%を魚介類から摂取している。気がかりな話だ」と書いていた。日本で飢餓という文字を見ても、腹をすかしたらどんなにつらいか実感できない人が大部分になったと想像される。先の戦争でも飢餓で命を落とした兵隊の方が敵に撃たれて死ぬ数より多かったという。ささやかな経験であるが、70年前、小学校1年の時、縁故疎開で味わったひもじさは忘れられない。いま日本で年間400万トンとも500万トンともいわれる賞味期限を過ぎたとして食料品が破棄されるという。それをまとめ買いして流動食にして豚の餌にして事業を大成功させた方の話が先日テレビで紹介されていた。
ワールドニュースを見ることから一日が始まる。17日朝放送のシンガポールCNAは習近平中国国家主席がインド、モディ首相と会談、領土問題、貿易不均衡など討議した。予定時間の倍の80分使った。習主席はインドにサービス分野の市場を開放すると約束したと伝えた。野党の国民会議派報道官は「首相になったとたんにモディ首相は弱腰になった」と痛烈に批判したと伝えていた。中国CCTVは「習主席はモディ首相と会談「インドと中国は競争相手ではない。パートナーである。二国併せて25億7,000万の人口。二国が力を合わせることによって戦略的パートナーシップを推進したい。」と語ったと伝えた。上海RTSはBRICS5ケ国が総額1,000億ドルの「新開発銀行」設立を決めた。出資額は中国410、ブラジル、ロシア、インドが各180,南アフリカ50億ドル。ドル、ユーロに依存しない。西欧主導の体制から抜け出すことが目的。」などと伝えていた。
16日、NYダウは、前日比横ばい5ドル高、17,060ドルで取引を終えた。10年物米国債利回りは2.55%台で横ばい、NY外国為替市場では、1ドル=1-1.68円、1ユーロ=137.95円で取引された。NY原油(WTI)は続落バレル99.96ドルと2ケ月振りで100ドルの大台を割った。NY金も小幅下げオンス1,297.10ドル1ケ月振りで1.300ドルを割った。「最近の異常気象は序の口」とNW誌は書いた。今こそ静かに考える時かもしれない。(了)
アメリカ17州を複数の暴風雨が襲った。メリーランドでは鉄砲水で水位が上がり車は途中木に引っ掛かって止まった。子供は木によじ登ったが母親は6.4キロ流された。幸い命は助かった。アメリカのどこかで毎日のようにこんな有様だと17日朝7時台放送の米ABCがトップで伝えていた。7月22日号近着のニューズウイーク(NW)誌日本版は「異常気象、ビズネスから戦争まで、世界はこう変わる」と題して「温暖化の経済コスト」を詳しく分析している。『地球を襲う8つの脅威』として①洪水、②海面上昇、③水資源の枯渇、④食料不足・飢餓、⑤健康・衛生、⑥紛争の勃発、⑦種の絶滅、⑧災害格差を挙げた。いま世界で気温上昇を2度以内に抑えるシナリオが真剣に討議されている。2度上昇させると北極海の海氷が融解、海面の大幅上昇、超パワーのハリケーンやサイクロンが発生する。
同誌は「たとえば日本は食料の60%は輸入。不作の影響を受けやすい。コメの生産は50年までに12~13%減少するという試算がある。日本沿岸の一部の魚は海水温の2度上昇で70%減少する。日本人はタンパク質の40%を魚介類から摂取している。気がかりな話だ」と書いていた。日本で飢餓という文字を見ても、腹をすかしたらどんなにつらいか実感できない人が大部分になったと想像される。先の戦争でも飢餓で命を落とした兵隊の方が敵に撃たれて死ぬ数より多かったという。ささやかな経験であるが、70年前、小学校1年の時、縁故疎開で味わったひもじさは忘れられない。いま日本で年間400万トンとも500万トンともいわれる賞味期限を過ぎたとして食料品が破棄されるという。それをまとめ買いして流動食にして豚の餌にして事業を大成功させた方の話が先日テレビで紹介されていた。
ワールドニュースを見ることから一日が始まる。17日朝放送のシンガポールCNAは習近平中国国家主席がインド、モディ首相と会談、領土問題、貿易不均衡など討議した。予定時間の倍の80分使った。習主席はインドにサービス分野の市場を開放すると約束したと伝えた。野党の国民会議派報道官は「首相になったとたんにモディ首相は弱腰になった」と痛烈に批判したと伝えていた。中国CCTVは「習主席はモディ首相と会談「インドと中国は競争相手ではない。パートナーである。二国併せて25億7,000万の人口。二国が力を合わせることによって戦略的パートナーシップを推進したい。」と語ったと伝えた。上海RTSはBRICS5ケ国が総額1,000億ドルの「新開発銀行」設立を決めた。出資額は中国410、ブラジル、ロシア、インドが各180,南アフリカ50億ドル。ドル、ユーロに依存しない。西欧主導の体制から抜け出すことが目的。」などと伝えていた。
16日、NYダウは、前日比横ばい5ドル高、17,060ドルで取引を終えた。10年物米国債利回りは2.55%台で横ばい、NY外国為替市場では、1ドル=1-1.68円、1ユーロ=137.95円で取引された。NY原油(WTI)は続落バレル99.96ドルと2ケ月振りで100ドルの大台を割った。NY金も小幅下げオンス1,297.10ドル1ケ月振りで1.300ドルを割った。「最近の異常気象は序の口」とNW誌は書いた。今こそ静かに考える時かもしれない。(了)