
春はセンバツから:第87回選抜高等学校野球大会開会式風景
江嵜企画代表・Ken
春はセンバツから。地元兵庫代表ゼロという何ともさびしい大会となった。
実力がないからと云えばそれまでだが、地元校が甲子園に出ないと客の入りにも
当然影響する。
甲子園に着いたときは開会式が始まる15分前だった。外野席覚悟だった。
ところが、中央特別自由席、俗にいうバックネット裏の席の切符が買えた。
お金の話で、はしたないと叱られそうだが、昨年まで1600円が2000円に値上げ
されていた。切符の売れにも多少は影響があったかもしれない。
開会式は9時からはじまった。ボーイスカウト6人が国旗を持って行進する
ところを入れてスケッチをまとめた。ディズニーのアニメ映画「アナと雪の女王」
の主題歌をバックに出場32校が次々行進した。
開会式を熊本一高の本田徳子さんと佐賀清和高の田中佐季さん二人が担当した。
全国声楽コンクールで選ばれただけのことはある、明るく、歯切れよく、そして
堂々としていた。東京帝京大高の足立歌音さんの君が代独奏は清涼感があり特に
よかった。
福井県代表、敦賀気比高校の篠原涼主将が選手宣誓した。今年が高校野球の
全国大会がはじまって100年を迎えるという言葉から始まった。戦争による中断を
乗り越えた。今平和の世の中になり、大好きな野球ができることに感謝していると
続けた。
最後に東日本大震災に触れ、生まれ育った土地の人も、移り住んだ土地の人も
命輝く我々の姿を見てください。今生きていることを実感してもらいたい。自分
らしく精一杯プレーしますと宣誓を終えた。
聞き逃すまいと思ってメモしたが正確に書ききれなかったことを白状する。
しかし、今とかく疎かにされている命の大切さを聞く人に伝えてくれた。大きな
拍手が沸いた。
開会式は9時50分に終わった。この日は午後1時から山科での日本画教室を控えて
いた。10時30分からはじまる第一試合まで待てない。ただ、開会式だけ見て球場を
出るひとは例年結構多い。開会式を見てお互い元気をもらえるからだろう。(了)