弱い米経済データ材料にＮＹダウ292ドル安、ナスダック株価指数は11ケ月来下げ幅最大最大

（学校で教えてくれない経済学）


米リセッションの予兆か―予想利益が示唆する『不愉快な警告』のタイトルでブルームバーグ電子版でMichaelP.Regan記者が「S&PキャピタルIQサム・ストーパル氏は、S&P500構成企業のEPS(一株当たり利益）の伸びが今年10~12期には増加するが、1～9月期減少する。企業利益が1年通じて減少するという現象は1945年以降10回のリセッションと同時あるいはそれに先行すると分析したと書いた。「強いドル、米鉄鋼メーカーに打撃―国内市場に輸入品溢れる」のタイトルでブルームバーグ、SonjaElmquist記者は「海外鉄鋼メーカーのコストがドル高で低下、中国、ロシア、ブラジルで需要が減少する中、米国市場では海外メーカーが国内メーカーに対する価格競争力を高めている。米国鉄鋼協会（AISI）は、今年1~2月の輸入品比率は33%に達した。昨年は28%だった。一方、稼働率は低下、遊休生産能力は31%と09年以来最高に達した。米最大鉄鋼メーカー、ニューコア、USスチール、スチール・ダイナミックスは1~3月利益は打撃を受けるとして米鉄鋼議員連盟の公聴会で輸入抑制を訴える予定だ。」と書いた。米大統領選控え古くて新しいテーマが登場した。

25日、NY外国為替市場で、2月の米耐久財受注が前月比1.4%減少、先週米FOMCが金利見通しやインフレ、経済見通しを下方修正したことを受けて、ドルが売られ、1ユーロ＝1.0964ドル、1ドル＝119.62円で取引された。クレディ・アグリコル、外為ストラテジスト、マーク・マコーミック氏は「予想外の弱い米経済統計にドルは変動しやすい。ドルは引き続き軟調に推移する可能性が高い。」と話した」とブルームバーグ、LananhNguyen記者が書いた。NY原油は、供給は依然として増加しているが、米国での生産減とドル安を材料にバレル＝49.21ドルへ上げた。IAFアドバイザーズ調査ディレクター、カイル・クーパー氏は『米国原油生産は依然高い水準にある。需給のファンダメンタルズは極めて悪い。価格下落は再開する。』と述べた」と書いた。NY金はドル安でオンス1,197.00ドルへ上げた。
25 日、米国株式市場では、2月の米耐久財受注の予想外の減少をきっかけに下げ、NYダウは292ドル安、17,718ドルで取引を終えた。半導体関連株が大きく下げた。特にナスダック株価指数は前日比2.4％下落、過去11ケ月で最大の下げとなった。1～3月大幅に上げていた銘柄が軒並み売られたとブルームバーグ、JosephClolli記者が書いた。

26日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは格安航空機会社、ジャーマンウイングス旅客機9525便、エアバスＡ320墜落事故ニュースを詳しく報道しボイスレコーダーが激しく損傷しており解明に時間がかるだろうと専門家の見解を紹介した。ドイツZDFはドイツ人72人が犠牲になった。音声解析を急いでいるがテロではないと見られている。捜索は難航している。ラホイ首相、メルケル首相、オランド大統領が揃って記者会見し哀悼の意を表した。メルケル首相がオランド大統領に「フランス政府の協力にお礼を申し上げる」と話す様子をテレビ画面に映していた。その他では中国のAIIB（アジアインフラ投資銀行）創設で中国の世界金融への影響力拡大にブルームバークKeinHamilin 記者が「米国が築きあげた世界の経済体制がこれまでにない規模で見直しが迫られている」と書いていた。（了）