米ドル続落、1ユーロ＝1.0946ドル、1ドル＝119.73円、23日NY外為市場、ＮＹ原油はドル続落で、

バレル47.45ドルへ反発（学校で教えてくれない経済学）


ユーロは1ユーロ＝1.06ドルから2017年末までに1ユーロ＝0.80ドルに値下がりするとゴールドマン・サックスのアナリストは予測している。一方、HSBCのエコノミストは2017年末までに1ユーロ＝1.20ドルまで回復すると予測している。どちらを信じるかは世界経済が今後どのように展開するかで決まると21日付WSJ紙電子版でAlenMattichkish記者が書いた。一方、23日付けWSJ紙電子版でDanStranph記者は「ドル急騰が米国の多国籍企業の利益を圧迫し、アナリストによる利益見通しの下方修正は金融危機以来最悪の水準となっている。一方、もっぱら米国内で事業を展開する中小企業は投資対象として魅力が増している。ドルの対ユーロ相場の年初来の12%。1年前からは27％上昇している。背景にはECB(欧州中央銀行)の積極的金融緩和とFRB（米連邦準備制度理事会）の利上げ準備がある。」と書いた。

週明け23日NY外国為替市場ではドルが下落、対ユーロでは、1ユーロ＝1.0946ドルへ、
対円では、1ドル＝119.73円で取引された。24日付ブルームバーグ電子版でAndreaWong記者は「フィッシャーFRB副議長は『予想外の原油安やこの先起こりうる地政学的危機などの衝撃に米国経済は直面する。フェデラルファンド金利目標がスムーズな上昇をたどらないのはほぼ確実だ』と語った。ブルームバーグ相関加重指数によれば、ドルは過去1年間で18% 上昇した。ユーロは8.8%下落した。円は0.7% 下落した。」と書いた。

為替関連のニュースでは、24日朝7時台放送のNHK/BS「キャッチ！世界の視点」（キャッチ！インサイト」コーナーで「スイスフランが対ユーロで今年1月に上限設定を撤廃後も高値圏で推移している。ドイツで買い物をすれば20～30％安く買えるのでドイツ国境には買物客で長蛇の列ができる。スイスは輸出と観光で成り立っている。スイスのホテルが、上限撤廃までのレート、1ユーロ＝1.35スイスフランで固定して客足維持に成功している。」と紹介していた。23日のNY原油（WTI）がドルの値下がりで、ドル建てで取引する商品の投資妙味が高まり、先週末比1.9%高、1バレル＝47.45ドルで取引を終えた。トラディション・エナジー、シニアアナリスト、ジーン・マクギリアン氏は『ドルが下がるにつれ、原油価格がプラスに転じた。しかし、トレンドはなお下向きだ。在庫はこの先数週間積み上がる。原油はじり安を続ける。』と語った」とブルームバーグ、MarkShenk記者は書いた。NY金はオンス1，188.00ドルとほぼ横ばいだった。23日、2月の米中古住宅販売高が1%増加したが予想の範囲内として、NYダウは11ドル安、18,116ドル安で取引を終えた。

24日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でドイツZDFは、「メルケル首相は、チプラスギリシャ首相との会談後の記者会見で『ギリシャの対応は期待した内容になっておらず失望した』と語った。ドイツでの最近の世論調査でドイツ国民は「ギリシャがユーロ圏にとどまるべきか」との問いに82％がノーと答えた。ギリシャはドイツに戦後賠償を要求している。」と紹介していた。為替、原油、金利の3点セットから目を離すことは出来ない。（了）