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ギリシャ問題解決に向けて進展と伝えられ、NYダウ18,000ドル回復、NY外為市場、

2015-06-11 09:54:28 | 経済学
黒田発言受けて1ドル=122円台(学校で教えてくれない経済学)


「意思のあるところに道は開ける」とドイツ、メルケル首相は、ドイツ、フランス、ギリシャ3者会談開催前に記者団に語った。一方、債権者団は、ギリシャが出した対策案にイエローカードを出した。オランド、フランス大統領は『ギリシャが会談で悪い解決方法を出せば終わりだ。』と語る様子を11日朝放送のドイツZDFが伝えた。AnneGellinek記者は「年金、雇用、財政再建の3つの重大な用件で、ギリシャが提出した内容と債権者団との考えは大きくかけ離れている。6月末にギリシャ、IMF,ECBとの間での衝突で、再び混乱が起こるだろう」とギリシャ問題解決には越えなければならない障害が多いと解説していた。

11日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でブルームバーグ・ニュースに出演したキャスターのJoeWeisenthal氏は「ドイツがギリシャ問題解決で前向きだと伝えられて10日のNY株式市場は大きく反発した。ドイツ当局はそのような事実はないと否定した。しかし『火のないところに煙は立たない』と、NYダウは上昇、前日比236ドル高、18,000ドルで取引を終えた。ギリシャ問題で何か月も不確実な状態が続けば、経済的にも大きな打撃となる。ギリシャの国庫から年初から資金の流出がとまらない。その間ECB(欧州中央銀行)からのギリシャへの流出を上回る額の資金流入が継続している。」とコメントしていた。この日のNYダウ反発にはNY原油(WTI)先物がバレル61.43ドルへ上げ、エネルギー株が上昇したことも相場全体を支えたとブルームバーグ・ニュースは解説していた。債券が売られ、米10年物国債の利回りは2.486%へ上昇した。10年物ドイツ国債の利回りは一時、1.0%を突破した。NY外為市場では日銀黒田発言を受けてドル高円安にブレーキがかかったあと、1ドル=122.74円、1ユーロ=138.98円で取引された。NY原油は反発、NY金はオンス1,186.10ドルへ上げた。10日付ブルームバーグ電子版でBakteemKatakey記者は「2014年集計で米国は石油生産でサウジを抜いた。天然ガス生産でもロシアを抜いた。石油と天然ガス合せて世界1位となった。」と書いた。なんでも世界で一番になりたいアメリカに朗報だった。

ロシアテレビは11日朝の放送で、「プーチン大統領はイタリア博覧会を訪れたあとG7会合から帰国直後のイタリア、レンツィ首相と会談『ロシアの金融機関に対する欧米の経済制裁の結果、ロシアからイタリア向けの貿易は25%減少、一方、イタリアのロシア向けは40%減った。ロシアは二国間で問題解決は可能だ。』と語った。レンツィ首相は『ミンスク合意が大前提だ。ミンスク合意が達成されれば経済制裁は解除される』と語った」と伝えていた。
一方、香港ATVは11日朝の放送で「韓国でMERS感染者が108人、死亡9人と韓国政府が発表した。朴韓国大統領は訪米予定を延期した。韓国当局はここ1週間が山場だとの見解を示した。」と伝えた。

11日放送の「キャッチ!世界の視点」でベルリンフィル指揮者、サイモン・ㇻドル氏が2018年で任期切れとなり、非公開で選挙が行われたが決まらなかった。ドイツの伝統を守るかどうか今岐路にあると出石直解説員が総括した。世界で今岐路に立つ局面が増えてきた。(了)

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