柿の赤ちゃん:色紙
江嵜企画代表・Ken
先日スケッチしていた柿の赤ちゃんを材料に色紙に
はじめて絵を描いた。色紙といえば、干支か節句などを
題材にして今まで描いて来ていた。
先日の教室で、日本画家、猪熊佳子先生から、スケッチの
構図がよく描けている。色紙で描いてみたら面白いかもしれ
ないとのアドバイスがきっかけだった。
昨年暮れ柿の木を描いた。納得できる絵が描けなかった。
それなら丸坊主の時からスケッチを開始、花を附け、実がなり、
熟すまでの一年を追いかけようと決め、柿の木の傍を通るたびに
熱視線を送っている。
柿の実の成長の速さに驚かされる。2~3週間も目を離している
と、ラムネ玉ほどだったのが、今ではソラマメ大まで成長している。
梅雨が明け、セミが鳴きはじめるころには青柿を見ることが出来る
かもしれない。
ところで柿の実は成長の過程でよく実を落とすという話を聞いた。
自然淘汰だと思うが、誰に教えられるでもなく、木自身が残す実と
落とす実とを決めているのかもしれないと思うと厳粛な気持ちになる。
干支や節句の色紙は全て嫁に出したので手元にない。今回描いた
柿の赤ちゃんの色紙は額に入れて書斎に飾ることにしている。(了)