NY外為市場でドル買戻しの動き(学校で教えてくれない経済学)
「TPA法案最終採決に持ち込む前提の『外国との貿易によって失職した労働者を支援する』法案が賛成126、反対302で米議会で否決された。民主党で賛成した議員は40人、ペロシ下院院内総務を含む民主党議員144人が反対票を投じた。オバマ大統領は議会にしばしば足を運び法案支持を訴えた。しかし、その数時間後に同法案は否決された。」と13日付ブルームバーグ電子版でCarterDougherty記者が書いた。13日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でブルームバーグニュース出演のJoeWeizenthalキャスターは「オバマ大統領のレイムダック振りを露呈した。12日NYダウは前日比140ドル下げ、17,898ドルで取引を終えた。米FRBの利上げ懸念、ギリシャ問題の混迷に加えてTPA法案成立が先延ばしされたことが影響した」と総括していた。余談ながらレイムダックとは直訳すれば「びっこのアヒル」。再任の見込みがない状態の現職の大統領が1年半残して機能マヒを起こした状態を指すとき使われる。
13日朝放送のドイツZDFは,ドイツメルケル首相は、ギリシャ問題解決について記者団に質問を受けたあと『すべての人々に解決の意思があれば解決できる。成せばなる。」と語り、ギリシャ政府が問題解決に期待感を表したとニュース冒頭で紹介したあと「ギリシャはIMF、EU、ECBからなる債権団の支持を失えば国が破たん、デフォルトに陥る時間切れが迫っているが、ギリシャ、チプロス首相はまるでお祭り騒ぎの振る舞いだ。直近の世論調査では、ドイツ人の24%がギリシャ支援に賛成だが70%が反対だった。ドイツ人はうんざりしている。一方、富裕層は、ギリシャデフォルテは時間の問題と、ギリシャの銀行から預金を引き出し、スイスの銀行に移すか欧州の高級車を買っている。」と伝えていた。
13日朝放送の英BBCはアフリカからのヨーロッパへ脱出を試みる難民が後を絶たないと伝えた。一方、ミヤンマーからの難民を豪州に上陸させないように豪州政府自らが密航業者に金を払い、パプアニューギニアへ運んでいた。難民キャンプでは悲惨な生活が待っている。あっせん業者に金を渡したことに対して、豪州政府は否定している。豪州の政策なのか。単なる拷問なのかが問われると総括していた。豪ABCは豪アボット首相は、難民あっせん業者への支払いを否定したあと、豪州は難民受け入れを断固拒否すると語ったと伝えた。ドイツZDFはドイツにやってきたアルバニア人が難民キャンプでひどい環境での生活している。難民受け入れ費用の80%は州、自治体が負担、国の補助は10~15%に満たない。難民を国が受け入れるのであれば国の支援は余りにも少なすぎると自治体が政府に訴えたと伝えた。
12日のNY市場ではギリシャ問題が暗礁に乗り上げ、米FRBによる利上げが9月にも始まるとの見方が過半数を超えた。株が売られ、ドル買い戻しの流れが強まった。債券は横ばいも、NY外為市場では、1ドル=123.37円、1ユーロ=139.00円で取引された。NY原油(WTI)は小幅続落、バレル59.96ドル、NY金も下げオンス1,178.80ドルで取引を終えた。市場はギリシャデフォルテを念頭に16~17日開催の米FOMCを控え様子見している。(了)
「TPA法案最終採決に持ち込む前提の『外国との貿易によって失職した労働者を支援する』法案が賛成126、反対302で米議会で否決された。民主党で賛成した議員は40人、ペロシ下院院内総務を含む民主党議員144人が反対票を投じた。オバマ大統領は議会にしばしば足を運び法案支持を訴えた。しかし、その数時間後に同法案は否決された。」と13日付ブルームバーグ電子版でCarterDougherty記者が書いた。13日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でブルームバーグニュース出演のJoeWeizenthalキャスターは「オバマ大統領のレイムダック振りを露呈した。12日NYダウは前日比140ドル下げ、17,898ドルで取引を終えた。米FRBの利上げ懸念、ギリシャ問題の混迷に加えてTPA法案成立が先延ばしされたことが影響した」と総括していた。余談ながらレイムダックとは直訳すれば「びっこのアヒル」。再任の見込みがない状態の現職の大統領が1年半残して機能マヒを起こした状態を指すとき使われる。
13日朝放送のドイツZDFは,ドイツメルケル首相は、ギリシャ問題解決について記者団に質問を受けたあと『すべての人々に解決の意思があれば解決できる。成せばなる。」と語り、ギリシャ政府が問題解決に期待感を表したとニュース冒頭で紹介したあと「ギリシャはIMF、EU、ECBからなる債権団の支持を失えば国が破たん、デフォルトに陥る時間切れが迫っているが、ギリシャ、チプロス首相はまるでお祭り騒ぎの振る舞いだ。直近の世論調査では、ドイツ人の24%がギリシャ支援に賛成だが70%が反対だった。ドイツ人はうんざりしている。一方、富裕層は、ギリシャデフォルテは時間の問題と、ギリシャの銀行から預金を引き出し、スイスの銀行に移すか欧州の高級車を買っている。」と伝えていた。
13日朝放送の英BBCはアフリカからのヨーロッパへ脱出を試みる難民が後を絶たないと伝えた。一方、ミヤンマーからの難民を豪州に上陸させないように豪州政府自らが密航業者に金を払い、パプアニューギニアへ運んでいた。難民キャンプでは悲惨な生活が待っている。あっせん業者に金を渡したことに対して、豪州政府は否定している。豪州の政策なのか。単なる拷問なのかが問われると総括していた。豪ABCは豪アボット首相は、難民あっせん業者への支払いを否定したあと、豪州は難民受け入れを断固拒否すると語ったと伝えた。ドイツZDFはドイツにやってきたアルバニア人が難民キャンプでひどい環境での生活している。難民受け入れ費用の80%は州、自治体が負担、国の補助は10~15%に満たない。難民を国が受け入れるのであれば国の支援は余りにも少なすぎると自治体が政府に訴えたと伝えた。
12日のNY市場ではギリシャ問題が暗礁に乗り上げ、米FRBによる利上げが9月にも始まるとの見方が過半数を超えた。株が売られ、ドル買い戻しの流れが強まった。債券は横ばいも、NY外為市場では、1ドル=123.37円、1ユーロ=139.00円で取引された。NY原油(WTI)は小幅続落、バレル59.96ドル、NY金も下げオンス1,178.80ドルで取引を終えた。市場はギリシャデフォルテを念頭に16~17日開催の米FOMCを控え様子見している。(了)