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ギリシャの銀行は取り付け騒ぎ前夜の様相と20日朝放送の英BBC、リスク回避の動きからNYダウ99ドル安

2015-06-20 10:19:33 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


アテネの銀行では19日一日だけで10億ユーロ(約1,300億円)の預金が引き出された。今週だけで既に30~50億ユーロに上った。20日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBC、ドイツZDF,フランスF2が揃って伝えた。一方、ギリシャ、チプラス首相は、サンクトペテロスブルグで開催中の国際経済フォーラムに出席し「ギリシャは嵐の中にある船に乗っているが、世界の海は広い。新たな海を目指して進むつもりだ」と、欧州だけが選択肢でないとアッピールしたと英BBCは解説していた。あるアテネ市民は英BBCのインタビューに答えて「ギリシャ国民の誰もEUからの離脱を望んでいない。多少の犠牲を忍んででもギリシャ政府も欧州債権団も妥協を見つけて欲しい。昨日は800ユーロ引き出した。明日も引き出すつもりだが、銀行は明日にでも引き出し限度を設けるだろう。」と答えていた。チプロス首相は、今回のロシア訪問で援助はなかったが、ロシアからの天然ガスパイプラインをウクライナを経由せずにトルコ経由でギリシャに運ぶルート開設に調印した。ギリシャには権益料が入る。ロシアには欧州にくさびを打ち込む狙いがある。一方、ロシアは中国ルートでアジアへの天然ガスパイプライン延長プログラムにも調印したと伝えた。

ロシアテレビは20日朝の放送で、国際経済フオーラムでの内外記者団との公開討論会で米国の記者が矢継ぎ早に繰り出す質問にプーチン、ロシア大統領は「自分の顔にツバをはきかけられてよろこぶ人はいますか。あなただってそうでしょう。ソビエト連邦がなくなりそこに空白が出来た。それをどこかの国がですよ、それはアメリカですが、その穴を埋めて独り占めしようとする。自分の考えをアメリカは押し付けてくる。ロシアにはロシアの利益がある。それを守るのは当然でしょう。ミンスク合意だって、ロシアが出来ないことがあれば合意しませんよ。ウクライナも合意しました。その他の国も合意しました。ロシア一国ではどうしようもないじゃないですか。」と語る様子をテレビ画面に映していた。

19日付のブルームバーグ電子版でAlessandroSpeciate記者は「欧州中央銀行(ECB)は、19日の緊急電話会議で、ギリシャの銀行向けの緊急流動性支援(ELA)の上限引き上げを決めた。中身は不明である。ギリシャはELAに30億ユーロの引き上げを要請していた。ECBは17日にELAの上限を17億ユーロ引き上げたばかりである。預金流失が加速化していることを裏付けた。デフォルテ回避に向けて集まった緊急財務相会議は決裂した。22日にはEU首脳会議が開かれる。」と書いた。

19日、NY外為市場では、既存のギリシャ救済合意は6月30日で期限を迎える。リスクは出来るだけ下げておきたいと、対ドルでユーロが売られ、安全資産として円が買われた。1ドル=122.65円、1ユーロ=139.20円で取引された。NYダウは前日の上げの後当面の利益確定の売りが出て99ドル安、18,015ドルで取引を終えた。NY原油(WTI)はバレル59.61ドルへ小幅安、NY金はオンス1,201.50ドルと横ばいだった。外国人から見れば日本と云う国はギリシャもウクライナもMERSも他人事、薄気味悪い国に見えるだろう。(了)

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