老舗合繊メーカーT社株主総会風景
江嵜企画代表・Ken
老舗合繊メーカーT社の株主総会が大阪キタにあるウエスティンホテル
で24日午前10時から開かれ社長さんが株主にどんな対応をされるかそれ
一本に絞って楽しみに参加した。会場の様子を恒例によりスケッチした。
企業の現状についてはあらかじめ会場に用意されたプロジェクターで
紹介された。来季の見通しとして売上8,250億円はさておき、純利益
250億円、ROE8%を目標とすると社長さんが明言されたことは注目に値する。
10時半過ぎから始まった株主との質疑応答では7~8人の株主から
質問があった。11時15分過ぎに提案事項全てが異議なく承認された。
閉会まぎはまで質問が続いたが、多くは所管の役員さんが説明したが
「これは私自身がお答えします」と断って社長さん自らが丁寧に説明
された姿が印象的だった。
配当が少なすぎる。恥ずかしくないのかという株主として率直な
質問があったが、バランスをとりながら利益配分をしている。ご理解願い
たいとかわした。ようやく赤字体質から脱却した段階だ。今年度特別損失を
計上して株主様にご迷惑をおかけした。来季にはほぼ清算を終える
見通しだと話した。
労働組合とうまくいっているのかとの質問が出た。担当役員から
労働組合との連携はうまくいっている。共通の目標のもと今後とも
進めていきたいと答えた。
新しく紹介する素材や製品はないのかとの質問には炭素繊維を
取り上げ、米GM社との共同開発している新製品は各方面から注目
されていると胸をはった。新薬の開発ふくめヘルスケア事業には
こんごも力を入れていきたいと社長さんは力説した。
株主総会出席者に当社が新たに開発した傘地素材『ウオーターバリア』
出来た傘が用意された。謳い文句には雨天時に使用した後、ひと振りで
水滴が切れる。常にからりとした状態に保つことが出来ると書いていた。
家内にお土産としてわたした。奥様方に喜ばれる予感がする。
会場でも元役員さんの懐かしい面々にお会いできた。収穫の多い株主
総会だった。厳しい経営環境が続くがT社の成長を期待しながら
会場を後にした。
あわただしく帰宅した。気になっていた、女子ワールドカップ
対オランダ戦勝利の一瞬を、帰宅後ぎりぎりのタイミングで確認
出来幸いだった。(了)