米雇用統計待ちで様子見、NYダウ４４ドル高、原油バレル３４ドル台維持、NY外為１ドル＝１１３．６９円

（学校で教えてくれない経済学）


『不法移民はヨーロッパに来ないで欲しい。密航業者を信じないで欲しい。』とギリシャを訪れたトゥスクEU大統領は語った。ギリシャのマケドニア国境で足止めされた多くの移民は大変なショックを受けている。ギリシャは移民キャンプ建設の整地を始めた。ギリシャが移民をとどめることを認めた証拠になる」と4日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でドイツZDFが伝えた。フランスF2は「トゥスク大統領はギリシャ、チプラス首相との会談のあと『ヨーロッパに来ないでほしい。ヨーロッパに来れば、みなさんの命やお金を危険にさらす』と語った」と伝えた。フランスF2は「ドイツで難民を対象に密かに就職先紹介を呼び掛けたとのうわさが広まった。」と伝え、就職あっせん業者の一人は「ドイツではIT産業での人手不足が深刻化している。ドイツ人はとれない。特にIT産業で不足している。だた、難民はドイツ語が話せないことがネックだ。」と語る様子を映していた。

一方、英BBCとフランスF2は、フランスを訪れたカメロン英首相はイギリスのEU離脱に反対し『EUを離脱すればフランスとのカレー協約が破棄されイギリスに大量の移民が入る』と警告した。これに対してオランド大統領は明言を避けながらも『イギリスがEUから離脱すれば様々な問題が出てくる』と語り、フランスは、カメロン首相のEU離脱反対に協力する姿勢を見せた」と解説した。英BBCは「EU離脱賛成派は『カレーキャンプ取り決めはイギリスとフランス２国間協定である。イギリスのEU離脱と全く関係ない。』と反論した」と伝えた。

一方、4日朝放送のカタール、アルジャジーラは「シリア停戦合意以降１週間が経過した。、戦闘はむしろ激しくなっている」と伝えた。ロシアテレビは「シリア停戦合意以降もシリア政府軍と反政府軍との戦闘は終わっていない。『反政府軍はアグレッシブになってきている』と伝えたあと「３日、対ロシア制裁継続をオバマ大統領は発表した。一方、パリではウクライナ停戦合意でロシア、ウクライナ、フランス、ドイツ４ケ国外相会議が開かれた」と伝えた。豪ABCとシンガポールCNAは「１年前行方不明となったマレーシア航空機の尾翼の一部の可能性がある金属破片がリユニオン島で見つかった」と伝えた。中国CCTVは「３月５日から全人代が始まる。効率化推進と消費拡大をバランスよく進めることが課題となっている」と総括していた。韓国KBSは「北朝鮮が日本海にミサイル６発を撃ち込んだ。国連安保理制裁決議への報復とみられる。北朝鮮は輸出の90%は中国向けである。中国が北にどう対応するかがすべてだ」と解説していた。

3日のNY市場ではISM非製造業指数が予想以下だったことを材料にNYダウは一時80ドル近く下げたが、金曜日発表の２月の雇用統計を見極めたいとして買戻しが入り、44ドル高,16,946ドルで取引を終えた。NY外為市場では雇用統計様子見で１ドル＝113.69円、1ユーロ＝124.41円で取引された。NY原油≪WTI)は小動きでバレル34.57ドル、NY金は買われてオンス1,257.40㌦で取引を終えた。ロシア株反発、豪ドル高が注目される。(了)