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米FRBは利上げに「慎重」姿勢受けてドル安進み、NY原油バレル40ドル回復、NYダウ155ドル高

2016-03-18 11:40:59 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


「米有力企業のCEO(最高経営責任者)は採用計画と経済成長見通しを下方修正し始めていることが米企業家団体ビズネスラウンドテーブルの調査でわかった。今回の調査では、今後半年間で「雇用を減らす」(38%)が「雇用を増やす」(29%)を上回った。3ケ月前は「雇用を増やす」(35%)、「雇用を減らす」(34%)だった」と16日付けWSJ紙電子版でEricMorath記者が書いた。一方、17日付のWSJ紙電子版でJoshZumbrum記者は「米労働省によれば、今年1月の米新規雇用者数が昨年12月の540万から500万に減った。失業者数は310万から280万に減った。失業者のうち自ら退職する(Quit)の数がリーマンショック直後の40%が57%に増加、一時解雇(layoff)が50%強から34%へ減った。」と書いた。16日のFOMC会合の後,イエレンFRB議長は「米国の雇用状況は改善している」と発言、その一方で「世界経済見通しと金融環境にリスクが存在している」と発言した。FOMCのメンバーが今年中の利上げを3ケ月前の年4回の予測から2回に半減させた。18日朝放送の韓国KBSは米FOMCの会合のあと欧米から資金が入るとして韓国株価が反発したと伝えた。

アメリカの利上げが先延ばしされるとみて17日のNY外為市場でドルが売られ、一時1ドル=110.67円まで進んだ。あと買い戻されて1ドル=111.40円で取引を終えた。1年4ケ月振りのドル安・円高である。ドルは対ユーロでも売られ、1ユーロ=1.1319ドルで取引された。ユーロは対円で1ユーロ=126.14で取引を終えた。NY原油(WTI)はドル安がすすんだことと産油国が生産凍結で協議を予定していることを材料に反発、バレル40.20ドルで取引を終えた。ドル安が進みドル建て取引のNY金も反発、オンス1,264.50ドルで取引を終えた。17日のNY株式市場は原油反発、銅、アルミ、スズ、ニッケル高で資源関連銘柄高が相場をリード、NYダウは前日比155ドル高、17,481ドルで取引を終えた。ドル安ユーロ高でドイツ株価DAX指数が下げ、一方、原油高を好感、ロシア株が値上がりした。

18日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBC,ドイツZDF,フランスF2,スペインTVEいずれもEU理事会での移民・難民問題討議の様子を伝えた。トルコからギリシャに渡った難民をトルコへ送り返す。EUはシリア難民に限り受け入れる。その見返りにトルコはEUが約束している30億ユーロ支援に30億ユーロ上乗せする。トルコ人に入国VISA制限を緩和する。トルコのEU加盟を促進する。一部に強硬な反対意見があるが「背に腹は代えられない」ことから「大筋では合意される」見通しだと総括していた。国営ロシアテレビはプーチン大統領がロシア軍関係者の集まりの場で「アサド大統領は対話を重視。シリア和平を望んでいる」と語ったと伝えた。米ABCは「ライアン下院議長がトランプ氏の言動を厳しく非難した。トランプ氏と共和党主流派との争いが熾烈化してきた。」と伝えたあと「自動車の衝突事故を避けるため自動ブレーキ設置を新車に義務付ける動きが出てきた」と紹介した。英BBCは「電気的ショックを与えれば記憶が回復することがマウスの実験で判明した。これはアルツハイマー病患者に朗報だ。アルツハイマー病になると記憶は二度と戻らないとされている。マウスの実験の段階であるが希望が出てきた。」と伝えていた。(了)

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