ＮＹ原油、米ガソリン在庫大幅減受けてバレル38ドル台へ反発、ＮＹダウ、10日開催ＥＣＢ理事会控え

様子見で36ドル高（学校で教えてくれない経済学）


「原油安により2015年のCathyPcific航空の利益が60億香港ドル(約870億円)、前年比90.5%増とほぼ倍増した。一方、燃料代の60%を占める価格ヘッジ分の損失85億香港ドルがなければ利益はさらに増えたであろう。ファーストクラスとビズネスクラの客が減少している」と10日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で伝えた。９日付のＷＳＪ紙電子版でDougCameron記者は「原油安の余波を受けた米航空各社の航空運賃が燃料費の値下がりを上回るペースで下落している。その為座席供給増加と価格決定力の喪失から航空会社の収益力低下を投資家は憂慮している」と書いた。10日付けのWSJ紙は「原油安でサウジアラビアが海外の銀行から60~80億ドル(約6.8~9,000億円)の融資を受ける協議に入った。借り入れを行えば10年ぶりのこととなる。」とNicolasParacie記者が書いた。

一方、9日のNY原油（WTI）相場は、先週の米ガソリン在庫が453万バレル大幅に減少したとのEIA（米エネルギー情報局）の発表を受けて前日比4.9%反発、バレル38.29ドルで取引を終えた。北海ブレントオイルも同41.07ドルへ反発した。NY外為市場では原油反発を受けて資源国通貨が対ドルで上昇、つれてドルは対円で上昇、1ドル＝113.34円、1ユーロ＝124.70円で取引された。ブラジルレアルは前日比1.3%、南アランドは1.5%,カナダドルは1.2%それぞれ値上がりした。NY金は3日続落オンス1,257.40ドルで終えた。NYダウは3月10日開催のＥＣＢ理事会控え様子見、前日比36ドル高、17,000 ドルで終えた。

10日朝放送の「ワールドニュース」に戻す。韓国KBSは冒頭のニュースで「ソウルで9日開かれた人工知能「アルファ碁」との対局で韓国のイ・セドル九段が逆転で敗れた。」と伝え、イ九段が『負けるとは思ってもみなかった』と語る様子を映していた。韓国KBSは「北が核爆弾の小型化に成功したと伝えた」と紹介した。英BBCは「エリザベス女王が2011年当時のグレグ副首相にEUに不満を表していたと伝えられている。ＥＵ離脱か否かの住民投票を前にして微妙な時期、英国王室は当惑、当のグレッグ氏は記憶にもないと否定した」と紹介したあと「ビートルズに大きな影響を与えたプロデューサー、ジョージ・マーティンさんがなくなった。90歳だった」と紹介した。ロシアテレビは「ドーピング剤とされるメルドニウムを使用していたとして新たにショートスケートの選手が告発された。」と伝えた。

ドイツZDFは「ギリシャ、マケドニア国境に足止めされた難民がどこに連れていかれるのかもしれずバスに乗せられています」とテレビ画面に映していた。フランスＦ２は前日に続き、労働改革法案は企業のみを後押しする内容で絶対反対だと叫ぶデモ隊が主催者発表で10万人規模に拡大していると伝えた。連日の大規模なデモについてバルス首相は意思表明していない」と伝えた。カタール、アルジャジーラは「チュニジアで起こった過激派グループとの銃撃戦で過激派は46人死亡、事件に巻き込まれた一般市民も10人が犠牲になったと伝えた。世界24ケ国のニュースから主なニュースをまとめてNHK/BSが紹介しているそうだが、日本でどの程度の関心が持たれているのかと思うとはなはだ心もとない。（了）

スタッフ講習の内容をスタッフ以外の人にも・・・鍼の製作 （連載2）

　特殊な鍼の製作　

　連載1　 　連載2 　連載3 　　連載4 　連載5


先々週から、長置鍼法のための特殊な鍼を作り始めました。
目的は、長置鍼法に使うためでもあるのですが、スタッフの研修も兼ねています。
臨床現場では「器用さ」が要求されます。
その「器用さ」を養うためにも鍼を作らせるのです。

最初は不器用でも、何度も同じことをしていると「器用そう」になってきます。
その器用は治療の良し悪しにも関係してきます。
ですから器用な人は上達が早いものです。
だからと言って治療が上手いというわけではありません。
器用な人は上達が早すぎて、自惚れるせいか脱落する人も多いのです。

昔、こんなことを聞いたことがあります。

「あそこの学校で英語を教えているのは同級生ですが、学生の頃は全く英語がダメだったのに、英語の教師になるなんてねー」
語学では、時々このようなことがあるようですが、鍼灸の世界でも同じようなことがあるように思います。

だから「がむしゃらに努力してください」なんてことは言いませんが、「心から好きな仕事を選んだほうがいい」とは言います。

昔から言うではないですか。
「好きこそものの上手なれ！」と。
心から好きな仕事なら、その仕事に使う道具も好きになるはずです。
愛着のない道具を使っても上達しないはずです。

それでは愛着のある道具を手に入れるにはどうすればいいのか。
それは自分で作るのが近道なのです。
「私は不器用だから…」と言う人は、すでに諦めた人です。

つまり、論語でいう
【力（ちから）足らざる者は中道（ちゅうどう）にして廃（はい）す。今女（いまなんじ）は画（かぎ）れり】（力の足りない者は、道の途中で脱落していくものだ。今のお前はまだ踏み出しもせずして見限っているのだ）

厳しいと思うでしょうか。

でも普段スタッフにはこんなことは言いません。
誰でも好きな道（職業）を行くのがいいと考えているからです。
無理矢理この業界で頑張る必要はないと考えているからです。
臨床の好きな人が臨床を学べばいいのです。
理論の好きな人は文献の研究をすればいいのです。
経営の好きな人は経営者になればいいのです。

どんな仕事でも好きでなければ続きません。
途中で止めることを「失敗」と言います。
失敗はさせたくないのです。

スタッフに講習している内容を、外部の人にも教えるのは初めての試みです。
スタッフに教える内容は、「即実践できる内容」です。
普段の講習で教えるのは、理論と実技を交えています。
どこが違うかというと、スタッフは毎日のように傍にいますので、理論は私の本などで勉強してもらうようにしています。
そして本で学んだことを実践に使えるように教えるわけです。

もっと平たく言うと、臨床実践塾などでは、「診断法」なら多くが一つの診断法のことを、「治療法」なら多くが一つの治療法のことを理論と実技で解説するのですが、この講習では、内容は本のページ数で示しますが、いくつかの診断法といくつかの治療法を行ないますので、実践用の実技になるわけです。

腰が痛いという人には、いくつかの診断といくつかの治療法、病院で内臓が悪いと診断された患者さんには、いくつかの診断法といくつかの治療法を、関節が痛いと言う患者さんにはいくつかの診断といくつかの治療法を、というように具体的な診断と治療方法を同時に行なうわけです。

昨日、このブログを見て、早速申込みしてきた方もいますが、まだ日時や費用が決まっていませんので、日時や費用が決まりしだい、このブログで公開し、問合せしてくれた方々にも連絡させていただきます。