ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

春はセンバツから、第88回選抜高校野球大会開会式風景(スケッチ&コメント)

2016-03-21 18:57:23 | スケッチ


春はセンバツから、

江嵜企画代表・Ken


「春はセンバツから」。「春分の日」の3月20日、午前9時、第88回選抜高校野球大会開会式が、阪神甲子園球場ではじまった。外野席覚悟で、最寄り駅阪神御影、7時半乗車、甲子園球場に着いた。お目当ての特別内野自由席が幸い確保できた。開会式までまだ1時間ある。ハハーン、今年は入りが悪いんだなと思った。球場に入ってすぐに間違いであることが分かった。座る席がないのである。上段にひとつ空きを見つけて事なきを得た。

甲子園球場はデカイ。縦10センチ、横14.5センチのポケットサイズのスケッチブックに収めるにはそれなりの工夫がいる。画面ほぼ正面、気持ち上目にスコアボードの位置を決める。次に手前に引きつけて人物を入れる。描きはじめ空いていた外野席も開会式直前にほぼ満席となった。外野席は無料である。お金の話で恐縮だが、特別内野自由席は例年の@1,600円が25%アップの@2,000円になっていた。

正9時、ライト外野席とアルプススタンド間に用意された特設入場門から音楽隊先頭に33校代表選手が次々行進入場してきた。元気よく天に届けとばかり大きな声を張り上げるチーム、手の振り、足の上げ方などそれぞれ違う。あらかじめ用意された爆竹が破裂、出場校などを書いた小旗が横一線に並んだ。ほどなくして校旗を持って主将が数歩前へ進み出る。お決まりの関係者挨拶が終わる。しんがりに、小豆島高校、樋本尚也主将が宣誓した。

『支えてくださる方々を笑顔にできるよう、気迫を前面に出して、全身全霊でプレーすることを誓います』と短くも爽やかな宣誓だった。小豆島高校は島内の他の高校とほどなく一緒になる。観衆のみんながそのことをわかっている。そんな、こんなで、万雷の拍手が球場いっぱいに広がった。

小豆島高校の野球部員は19名、全員が島の子供だそうだ。そのうちの17人と記録係の女性徒が大会第2日目、第一試合、同じく『21世紀枠』で選ばれた釜石高校との試合でベンチに入った。きわどい勝負だったが、小豆島は初戦で姿を消した。甲子園ファンは判官びいきである。ベンチ前で甲子園の砂をかき集め、球場を去る小豆島の選手に暖かい拍手送る様子をテレビ画面に映していた。

開会式での大会関係者が、現在、日本で軟式野球をやっている人口は23万。ここ10年で8万減ったと話していた。それかあらぬか今年、バックネット裏かぶりつきの席にグリーン・シートが用意され、多くの小中学の野球少年が招待されている姿を球場で目にした。遅ればせながらの感もするが、ネット裏での今回の観戦は彼らにとって何物にも代えがたい起爆剤になるに違いない。(了)


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笠谷和比古先生大いに語る(スケッチ&コメント)

2016-03-21 09:18:40 | スケッチ


笠谷和比古先生大いに語る

江嵜企画代表・Ken


帝塚山学院大学教授、笠谷和比古先生の明治維新から大正・昭和、終戦までの「近代の世界における日本の役割」と題する講演が3月19日(土)午後2時半から、NPO法人国際生涯学習文化センター主催で野村證券上本町支店セミナーホールで開かれ4時半までを堪能した。

笠谷先生の話は「19世紀、①国家の独立、②憲法・議会制度の確立、③資本主義的経済発展という近代化3要件を達成しえたのは欧米列強、米英仏蘭露以外では日本ただ一国だった」.「日本以外の小国は植民地化された。唯一日本は植民地化されなかった。」という言葉ではじまった。

「もし、日本もまた他の国々同様に欧米の植民地下に置かれていたとしたら、アジアの近代化は、そして世界の近代化はどのようにして起こりうるだろうか?そう考えると、アジアの近代史における日本の役割、歴史的意義は大きい」とつづいた。

この日の講演は『激動の時代を生き抜くための教養講座。』の3回シリーズの二回目。たまたま事務局から直前にメール案内をいただき参加した。ざっと4~50人の人が会場に詰めかけていた。男性が多かった。しかし、会場かぶりつきで熱心にメモをとるご婦人の姿を入れてスケッチした。

日本は日露戦争に勝った。「有色人種の小国が白人の大国ロシアに勝った前例のない事実が、アジアやアフリカの植民地になっていた地域に独立の気概に弾みをつけた。ロシアに散々な目に遭っていたトルコは今日に至るまで親日である。ロシアの隣国フィンランドは、ロシアから独立を勝ち取った。日本の対ロシア戦勝以降ロシアの呪縛が解かれていった。辛亥革命、仏領インドネシア、英領インド帝国における現地人の独立機運を醸成させた。特にインド独立へ動かせたことは大きい」と続く。

「日露戦争の前に日清戦争が起こった。ロシア革命を経てソ連成立。ソ連・コミンテルンが誕生する。コミンテルンの防波堤として満州事変が勃発した。「韓国併合」にはアメリカの支援があった。辛亥革命には日本の支援があった。」話は盧溝橋事件、日中戦争、南京事件へと続く。

「南京事件のあと蒋介石は重慶に遷都。重慶政府が生まれる。日中戦争は泥沼化していく。日本と英米関係は悪化する。日本は昭和16(1941)年4月に駐米大使、野村吉三郎と米国務長官、コーデルハルと交渉を始めた。アメリカは重慶政府が満州国を承認するよう斡旋する。日本は過度に融和的として難色を示した。その年の6月,独ソ開戦。7月25日、アメリカは日本の在外資産を凍結。8月には対日石油輸出を全面停止する。」「その年の9月、御前会議で、10月下旬をめどに交渉打開の途なきときは対英米戦を決意する。10月2日、近衛首相の日米首脳会談提案をアメリカは拒否。10月18日、近衛内閣辞職、東条内閣成立。11月5日の御前会議で日米交渉を優先、和戦両様の方針だった。アメリカは7月25日以前の状態に戻すことを骨子に3ケ月の猶予期間の暫定案を出してきた。日本は拒否する。」

「アメリカは先の暫定案を撤回、11月26日(ハルノート)、中国からの即時撤退、三国同盟破棄などを提案してきた。ハルノーの原案には「満州をのぞく全中国からの撤兵」、「排日移民法の修正」項目があった。「ハルノート」には全て削除された。『満州をのぞく(without)』の項目を蒋介石はアメリカに拒否した。」と話は続いた。

笠谷先生は木戸幸一日記に、昭和天皇が昭和17年(1942)2月10日に東条首相に終戦検討を指示した記述を紹介した。「戦争の終結には機会を失せざる様、充分考慮し居ることと思うが、人類平和のためにもいたずらに戦争の長引きて惨害の拡大は好ましからず、今後米英の出方によるべく、それらを充分考慮して、遺漏のないよう対策を講ずるようにせよ」とあると紹介した。2時間の講演を一枚にまとめきれないことを白状する。(了)


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3月27日(日)の臨床実践塾≪鍼灸パフォーマンステクニック講座≫の内容(連載2)

2016-03-21 03:42:13 | 診断即治療と虹彩学

 春ですねー (⌒_⌒) 



鍼灸パフォーマンサー連載 連載1   連載2  連載3  連載4  連載5   連載6


治療をするときには、できれば患者さんや周囲にいる人たちにも楽しんでもらったほうが賢明です。
暗い雰囲気では治るのも治りません。
そのためにはパフォーマンスも考えながら治療をするといいと思います。

私のところでは、私が問診することはめったにありませんので、スタッフが問診してカルテに書き込んだのを読みながら、パフォーマンスの手法を考えます。

① その症状や病気の原因は何なのか

② 経絡? 筋肉? 骨格? 臓腑? 精神? 食物?

③ どのようなパフォーマンスが喜ばれるのか

④ 具体的なアクションは?

⑤ この人にはどのような説明が必要なのか

もう少し具体的に話しますと、たとえばある患者さんが、「パソコンや食器洗いをすると5分ぐらいで右手首が痛くなるし、肩も凝っていて首まで痛いです」と訴えてきました。

こんな場合、どの診断法を使って診断するのか。
その診断法で診断がつかなかったら次はどの診断法を使うのか。

診断ができたら、どの治療法から先にするのか。
その治療法で症状を軽減させられなかったら、次にどの治療法を使うのか。
それらの治療法にプラスして行なう治療法には何があるのか。

パフォーマンス治療に何分ぐらいかかるのか。
本治法に何分ぐらいかかるのか。
治療時間は全体で何分ぐらいかかるのか。

これらのことを文章にすると、順序立てて書くのでわかりやすいように思うかも知れませんが、実際の現場ではこれらのことを順不同や混合で考えていきますので、患者さんは勿論、傍で見ているスタッフでもわからない時が多いのです。
つまり、そこにパフォーマンスが入ってくるからです。

問診表を見ながら、私はすでに診断や治療を考えていて、時間の計算までできていますが、患者さんにも納得してもらってほうがいいので、こう言いました。

「この手首の痛みは肝臓が絡んでいますよ。たとえば左の脇腹を叩くと痛くもなんともないのですが、右のわき腹を叩くとお腹に響きますよね。そこに肝臓があるからです。肝臓が何ともなければ右脇腹を叩いても何ともないはずです」

患者さんは、説明を聞きながら首を縦に振り、「うん、うん」と頷いていました。

そこで、「ここに肝臓がありますよね」と言いながら肝臓を軽く触り(FAT:ソフトタッチで行なう機能調整療法)、次に肝臓からの経筋腱収縮牽引を整える為にFATで、肩に手を置き、頭を左後ろに倒してもらいました。
それから頭を元に戻してもらい、「肩凝りと首の痛みを確認してみて!」と言います。

するとたいてい、「あ、軽くなっています。えっ? え~、何で~?」と言います。
「いえ、肝臓が原因でこんなところまで歪めてしまっているので、それを確認してもらいたかったのです」と言いながら、続いて肝経や胆経の経穴(ツボ)を軽く押さえて痛みを確認してもらい、「今押したのは肝臓や胆嚢に関係のあるツボです。痛いでしょ! だから肝臓に原因があると言うわけです」と説明します。

そしてさらに、
「手首の痛みの根本的な原因は肝臓ですが、私の理論である“七星論”では、手首の関節というのは心包・三焦経というのも関係していて、手首に痛みが出ているようなら、心包・三焦にも歪みが出ていますので、胸の真ん中にも痛みが出ていますよ」と軽く膻中を押えると、「うっ!」とか言って、胸を凹まして逃げます。

ここまで書くと臨床実践塾に参加された方なら、いくつかの診断パフォーマンスが含まれていることがわかるはずです。

① 肝臓を軽く触る

② FATで肩こりや首の痛みを取る

③ 肝胆の経絡で痛みを確認させる

④ 膻中で心包の異変を確認させる

しかし、まだ鍼は使っていません。
ここからが鍼灸パフォーマンスになります。
(ここまでは段階を追って細かい説明を書いていますが、パフォーマンスを目的にする場合は、ここまでの段階をカットして、すぐに治療に入る場合も少なくありません)

もう少し細かい説明をします。

「今、症状は軽くなっていると思いますが、それだけだとすぐに再発してしまうので、今の状態を維持させるために、ここに(肝査穴)鍼を1本しておきますね」と、承諾を得てから肝査穴に補法で鍼をして軽く捻鍼します。

そして、
「はい。もう一回肩や首、そして手首の凝り感を確認してみてください」と言います。
患者さん自身が自分で確認して、先ほどよりも症状が軽くなったことを認めます。
傍で見ている人がいれば、必ずキョトンとした顔をして笑います。

これだけで鍼灸パフォーマンスは終わりです。

しかし、念には念をいれて、全ての経絡を整え、骨格の歪みを整えます。
場合によっては家庭療法も指導します。

そしてその患者さんは、次回に来院したときにこう言いました。
「この間来た時は、手首を5分ぐらい使うと痛みが出ていたのですが、今は1時間近く使っても痛くありません」


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