オシロイ花
江嵜企画代表・Ken
オシロイ花を、初めて眼と鼻の先でスケッチした。おしべもめしべもある。おしべは天高く飛び出しているからすぐにわかる。めしべは花弁の中に隠れているのでわかりにくい。
茎の又から次は私と、つぼみが待機している。咲き終わると赤ん坊がおむすびした格好のように小さくなる。おむすびの中からひげのように一本飛び出したままのおしべを見つけた。
酔芙蓉が、オシロイ花の間から、私も入れてと、声をかけてきた。仲間に入れて一枚に仕上げた。
ヤフーのブログでオシロイ花の花ことばを調べた。「あなたを想う」「内気」「臆病」「疑いの恋」とあった。英名でオシロイ花のことをFour O’clockと呼ぶ。オシロイ花は夜咲き早朝に花を閉じるから生まれた名前なのかもしれない。
原産地は南アメリカ。日本には江戸時代からある。花期は7~10月。今まさに盛りである。シーズンが終わると、おびただしい種を落とす。初夏に芽を出す。小まめに処分することにしている。不精するとオシロイ花に占拠される。繁殖力旺盛な花である。なにが「内気」なのだと思う。(了)