米FRB理事のハト派発言でNYダウ239ドル高、英キャメロン前首相政界から引退発表:英BBC

（学校で教えてくれない経済学）


「先制的な引き締め論は説得力が弱い」と、FRBブレイナード理事が12日シカゴでの講演で述べたと13日付けWSJ紙電子版でHarrieTorry記者が書いた。WSJ電子版でJonHilsenrath記者は「米失業率が4.9%前後で横ばいとなっている。職探しを諦めた人や止むを得ずパートで働いているひとを含めた広義の米失業率は2月以来9.7％台にとどまっている。米失業率の安定推移は利上げを待つ根拠になる。」と書いた。12日の米株式市場は米FRB理事がハト派的姿勢を維持したことが買いを誘い、週末400ドル近く下げていたNYダウは239ドル高、18,325ドルで取引を終えた。12日NY外為市場はブレイナード発言を受けてドルが売られ1ドル＝101.86円、1ユーロ=114.45円で取引された。NY原油(WTI)はドル安でバレル46.29ドルへ小幅反発、NY金はオンス1,321.00ドルへ反落した。

13日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「シリア内戦が、12日午前零時から7日間の停戦に入った。アサド、シリア大統領は記者団を前にして『シリア全土からISを追放するまで戦闘を続ける』と語った。」と伝えた。英BBCは「反政府軍の幹部が『停戦は既成の陣地を失うだけだ。うまくいかないだろう』と話す様子を映していた。英BBCはキャメロン前首相が政界から引退すると12日語った。「メイ首相と意見が合わないからか」と聞かれたキャメロン氏は「誰にも意見の違いはある」と語り、メイ首相との意見の違いがあることを認めた。野党は『ブレア元首相はイラク戦争参加で誤りを犯して歴史に名を遺した。キャメロン氏はEU離脱で問題を起こした悪い首相としてイギリス国民の記憶にとどまるだろう』と批判したと英BBCは紹介していた。ドイツZDFはシリア停戦の米ロ合意に多くが懐疑的であるが、スタインマイヤー外相は高く評価したと伝えた。

米ABCは「クリントン候補が体調不良で予定していた遊説を取りやめた。トランプ陣営はかん口令を出し沈黙を守っている。同時多発テロ追悼式典を中座したあと倒れ込むように車に乗る様子が報道された。クリントン氏は2時間後、長女のマンションから姿を見せ「ほれ、こんなに元気です」と話した。ところがクリントン候補の医師は9月9日の演説時から肺炎だったことを認めた。クリントン候補は単なる咳払いだと事実を公表しなかった。クリントン氏は2012年に脳震盪で倒れた。その時も「大したことはない」と隠した。米国の大統領になる可能性のある人物である。改めて健康状態に関して情報開示すべきだったとの議論が出てきている。クリントン氏は自宅で静養している。一方、トランプ候補も自らの健康状態について情報開示していない。そのことを正されたトランプ氏は「自分の方から先にやりますよ」と答える様子を米ABCが映していた。

韓国KBSは韓国南部で発生したM5.8の地震の様子を詳しく報道。安全点検のため原子力発電所を一時停止したと伝えた。シンガポールCNAは台湾の観光業者が蔡政権が「一つの中国」を認めないため8月の台湾を訪れる中国人観光客が昨年比40％減少したと抗議デモを行ったと伝えた。中国CCTVは中ロ両国が南シナ海で軍事演習を開始したと伝えた。（了）