(学校で教えてくれない経済学)
米FOMCは20,21両日会合を開き金利据え置きを発表した。3人のメンバーが据え置きに反対したと22日付けブルームバーグ電子版でJeannaSmialek記者が書いた。20日のNYダウは163ドル高、18,293ドルで取引を終えた。NY外為市場はドルが売られ、1ドル=100.46円、1ユーロ=112.38円と円高が進んだ。NY原油(WTI)は米石油在庫減を材料にバレル45.59ドルへ値上がりした。NY金も米政策金利据え置き決定を材料にオンス1,337.15ドルへ反発した。
22日WSJ紙電子版でJonHisenrath 、DavidHarrisonn 両記者は「年内利上げをまだ期待する反対意見があることが示された。FRB内部に意見の相違を調整しょうとするイエレン議長の課題も浮き彫りになった。」と書いた。日本時間22日朝放送の日経CNBCテレビはイエレン議長との質疑応答の様子を同時通訳で実況中継した。メンバーの中に金利据え置きに反対する意見があることと米大統領選挙を控えて政治的判断が働いているのではないかとの質問が目立った。イエレン議長は政治に関しては一切コメントしない立場であることを繰り返した。9月は利上げを見送ったが年内利上げがあるかについても多くの質問が出た。イエレン議長は『さらなる証拠を待つ』と言葉選びしながらも「年内利上げ」を色濃くにじませていた。
22日は日本は国民の祝祭日のためNHK/BS[ワールドニュース]は放送なし。近着9月27日付けニューズウイーク誌が「プーチンの世界戦略」を特集「中東情勢から米大統領選までプーチンは最強の独裁者だ」と指摘した。「ロシアが埋める弱腰オバマの空白」と題して「アメリカが中東からしめだされる。地政学的空白にロシアが入り込み、シリアからペルシャ湾まで勢力図を塗り替える日がくるだろう。」とジョン・ハナ(米民主主義防衛財団シニアフェロ―)が書いていた。同記事によれば①ロシアのシリア介入でアサド形勢は逆転した、②イランをロシアの抑止力の傘に使っている、③サウジアラビアと原油で協調も、④イラクもトルコも抱き込もうとしている、⑤プーチンは中東の盟主を目指していると指摘した。ロシアのリベラル系新聞ノバヤ・ガゼタの軍事専門家パベル・フェルゲンハウエルは、ロシア軍によるイランの基地使用について「問題はシリア内戦ではない。シリアは重要であるが、プーチンの狙いは、中東全域に影響力を拡大し、基地を構え、アメリカを追い出し、中東の盟主になろうとしている」と話したと書いた。
ニユーズウイーク誌は別ページで「中国が中東での存在感を狙っている。一方、サウジアラビアはアジアに関心を寄せている。サウジアラビアのアジアへの関心は中国だけでない。日本にも向いている。ムハンマド副皇太子(31)は習近平主席との会談のあと日本を訪れて安倍首相と会談した。狡猾に日本と中国を天秤にかけより良い条件をひきだそうとしているのかもしれない」とワン・チン(中国・アモイ大学非常勤研究員)が書いていた。一人でも多くの日本の若者が世界の動きに今少し関心を持ってほしいと祈る思いである。(了)
米FOMCは20,21両日会合を開き金利据え置きを発表した。3人のメンバーが据え置きに反対したと22日付けブルームバーグ電子版でJeannaSmialek記者が書いた。20日のNYダウは163ドル高、18,293ドルで取引を終えた。NY外為市場はドルが売られ、1ドル=100.46円、1ユーロ=112.38円と円高が進んだ。NY原油(WTI)は米石油在庫減を材料にバレル45.59ドルへ値上がりした。NY金も米政策金利据え置き決定を材料にオンス1,337.15ドルへ反発した。
22日WSJ紙電子版でJonHisenrath 、DavidHarrisonn 両記者は「年内利上げをまだ期待する反対意見があることが示された。FRB内部に意見の相違を調整しょうとするイエレン議長の課題も浮き彫りになった。」と書いた。日本時間22日朝放送の日経CNBCテレビはイエレン議長との質疑応答の様子を同時通訳で実況中継した。メンバーの中に金利据え置きに反対する意見があることと米大統領選挙を控えて政治的判断が働いているのではないかとの質問が目立った。イエレン議長は政治に関しては一切コメントしない立場であることを繰り返した。9月は利上げを見送ったが年内利上げがあるかについても多くの質問が出た。イエレン議長は『さらなる証拠を待つ』と言葉選びしながらも「年内利上げ」を色濃くにじませていた。
22日は日本は国民の祝祭日のためNHK/BS[ワールドニュース]は放送なし。近着9月27日付けニューズウイーク誌が「プーチンの世界戦略」を特集「中東情勢から米大統領選までプーチンは最強の独裁者だ」と指摘した。「ロシアが埋める弱腰オバマの空白」と題して「アメリカが中東からしめだされる。地政学的空白にロシアが入り込み、シリアからペルシャ湾まで勢力図を塗り替える日がくるだろう。」とジョン・ハナ(米民主主義防衛財団シニアフェロ―)が書いていた。同記事によれば①ロシアのシリア介入でアサド形勢は逆転した、②イランをロシアの抑止力の傘に使っている、③サウジアラビアと原油で協調も、④イラクもトルコも抱き込もうとしている、⑤プーチンは中東の盟主を目指していると指摘した。ロシアのリベラル系新聞ノバヤ・ガゼタの軍事専門家パベル・フェルゲンハウエルは、ロシア軍によるイランの基地使用について「問題はシリア内戦ではない。シリアは重要であるが、プーチンの狙いは、中東全域に影響力を拡大し、基地を構え、アメリカを追い出し、中東の盟主になろうとしている」と話したと書いた。
ニユーズウイーク誌は別ページで「中国が中東での存在感を狙っている。一方、サウジアラビアはアジアに関心を寄せている。サウジアラビアのアジアへの関心は中国だけでない。日本にも向いている。ムハンマド副皇太子(31)は習近平主席との会談のあと日本を訪れて安倍首相と会談した。狡猾に日本と中国を天秤にかけより良い条件をひきだそうとしているのかもしれない」とワン・チン(中国・アモイ大学非常勤研究員)が書いていた。一人でも多くの日本の若者が世界の動きに今少し関心を持ってほしいと祈る思いである。(了)