鍼灸治療と手技療法の整合 （連載７）（5月28日の臨床実践塾の準備）

今までの「診断即治療」の記事は、 FC２ブログ に移行していきます。

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乳様突起と後完骨

鍼灸治療と手技療法を整合することは、相互の治療法の理解を深めることになるはずです。
たとえば、頸椎1番の矯正はなかなか難しいのですが、頸椎1番と頭蓋の位置、そしてどこで頚椎1番の歪みを確認すればいいのか、ということを考えれば、胸椎1番の矯正方法を考えることができます。

手技療法では、直接頚椎１番を動かす方法を用いますが、鍼灸では後頸部にあるツボに刺鍼して頚椎1番を整えます。
ただ、鍼灸での矯正は、一般的に「頚椎の矯正」という言葉は使ってないようで、何らかの症状がある場合は、ツボの名前で示しています。

それは、もともと鍼灸に骨格矯正という概念がなかったからだと思います。
ですから、頸椎の歪みの診断もなかったわけです。
頚椎1番の矯正に使われたツボは、上の写真にある「後完骨」と、瘂門、風池などを考えることができます。
つまり、後頭下部のツボです。

私は変な性格があり、「手技療法で頚椎1番を整える」という話を聞くと、「手技療法の理論を使って鍼灸で整えることはできないだろうか」と考えてしまうのです。
さらに七星論を考えてからは、全て「七星＝宙・水星・金星・地球・火星・木星・土星」に当てはめて考えるようになりました。

たとえば、この頚椎1番の問題でしたら、頸椎1番は「水」になるので、遠位にある「水」を探し、遠位の「水」で変化が出るかどうかをテストします。
そうすると、足の小趾が水になりますので、足の小趾に刺激を与えてみるのです。

最初は手技で刺激を与えますが、ほぼ確実に矯正できるとなると、鍼灸を使います。
鍼灸の刺激は、長期間残りますので、矯正した後の持ちがいいのです。
そして、同じような理由で、足の小趾に異変があると、頸椎1番で調整することもできるわけです。

当院で、私がマジックのような治療をするのは、基本的に七星論での解剖を利用しているのです。
ただし、「触らずに」とか「指を触れただけで」と説明してあるのは、エネルギー療法を使っています。

ですから、5月からの臨床実践塾では、一部位や一つの症状を治すときの、手技療法と鍼灸療法を解説していきます。
臨床実践塾を12年やってきましたが、これまでは鍼灸は鍼灸、手技療法は手技療法というように分けて説明してきましたが、対象がヒトの体ですので、今後は鍼灸と手技療法を混合して行なっていきます。

さらに鍼灸では、経絡という面白いネットワークを使いますので、これまた不思議な変化を出すことができるのです。
たとえば、これは七星論独自の手法ですが、代謝の悪い人の頭部2穴に鍼をしておきますと、時間と共に代謝が上がり、多くの症状は消え、元気が出てきます。

で、それを手技療法ではどうするかというと、そのツボに刺激を与える方法を考えるわけで、それを考える事ができたら、鍼灸のような治療効果を出す事ができるわけです。

つまり、ここでの問題は「理論」です。
理論無くして考える事はできません。
「腰が痛いときには、ここがこうなっているから、こうすればいいのだ」という解説が必要だと思うのです。
そのように説明できるなら、別の治療法も考えることができるからです。

最近の臨床で話をすると、腰痛の方が2人いました。
一人は、薬のせいだと思いますが、「右の腰が痛い」と訴えていました。
そして、左肩にカバンを担ぐと痛みが出て来るというのです。
これは、左肩にカバンを担ぐと、左肩が自然に上がってしまいます。
その結果、右肩が下がり、右背が縮み、右の骨盤が引っ張られてしまい、痛みが増してくるわけです。

もう一人の方は、陰性食（砂糖・果物・酢の物・ビール）を摂り過ぎたと思われる方で、仙腸関節が痛いと言います。
そして、右の仙腸関節が治まったら左の仙腸関節が痛くなる、というわけです。
これは、腹部が冷えて、新陳代謝が上手くいってないと考える事ができます。

というのは、日本人の体温は平均で36.5度と言われます。
しかし、これは表面の体温であって、深部体温ではないのです。
深部の体温は確か38度ちょっとあったと覚えていますが、深部の体温が下がると、新陳代謝が落ちてしまうので、代謝が悪くなり、それが原因で障害を起すわけです。
とりわけこの方の場合は、仙腸関節の動きが悪くなるという障害が出てくるわけです。

ですから、こんな場合の緊急処置として、下腹を温めて代謝を起させる方法を考えます。
具体的には、ショウガ湯を作ってもらい、それにタオルを浸して絞り、そのタオルを下腹に当ててもらう方法を電話で指導したのですが、それで痛みは軽減されたようです

こんな治療方法を説明しながら、実技講習を進めていく予定です。

仏大統領選結果は織り込み済み、NYダウ5ドル高、一方、ドル買われ1ドル＝113円

（学校で教えてくれない経済学）


「韓国大統領選挙の投票が9日午前６時から全国約1万4,000個所の投票所で始まった。午後8時過ぎに大勢が判明する。期日前投票で有権者の26％が投票を済ませたと見られている。今回の選挙の投票率は前回の75.8％を超えて80％台となる可能性がある。ムン・ジェイン氏（64）「共に民主党」、アン・チョルス氏（55）「国民の党」、ホン・ジュンピョ氏（62）「自由韓国党」3氏の争いとなっている。直近の世論調査ではムン氏が40％でリード、アン氏が35％から20％へ急落、ホン氏が15%へ急伸している。韓国選挙管理委員会によれば選挙結果判明後1～2時間で新大統領が就任する。ただ、閣僚決定には議会の同意が必要で最終決定には1ケ月かかる可能性がある。大統領代行のファン・ギョアン氏は何らかのかの形で当面留まると見られている」などと9日朝放送の韓国KBSは伝えた。8日付けWSJ紙社説は「トランプ氏は北朝鮮の核保有を既成事実として受け入れることを拒否している。これは正解だ。ただ、韓国大統領選の最中にトランンプ氏は不用意な発言をした。それが左派の大統領の誕生に手を貸すことになるかもしれない。そうなれば北への圧力を強化して核開発を断念させようとする米国の取り組みは妨害されることになる。」と書いた。

9日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でフランスF2、英BBCは「最終投票結果でマクロン氏66.1%,ルペン氏33.9%、1,150万の有権者が棄権ないし白票を投じた。投票率は74％だった。5月14日にマクロン氏がフランスの新しい大統領に就任する。英BBCは「メイ首相はじめ世界各国から祝電が届いた。ドイツメルケル首相は控え目ながら祝辞を送り、彼は勇敢にもヨーロッパを守ったと讃えた。メイ首相はフランスとの厳しい戦いに正面から挑むと語った。マクロン氏は議会577議席ゼロから数週間後に迫った来月の下院選挙で過半数を占めなければならない。」と伝えた。フランスF2は「マクロン氏にとって最大の問題は議会選挙で577議席の過半数を占めなければならないことだ。もうひとつは25歳年上の妻のブリジットさんの存在だろう。」と伝え、ブリジットさんが「彼は将来、有名人になるかもしれないと思ったが、まさか政治の世界に入るとは考えもしなかった。将来、どこまで行くのか私には全く分かりません」と答える様子をフランスF2はテレビ画面に映していた。8日付けのWSJ紙電子版でMarcusWalker記者は「次期仏大統領、マクロン氏は、欧州との関係は「妊娠前半期」になぞらえる。不完全なユーロ通貨同盟の深化だが、彼が望むものを手に入れるためには、まず懐疑的なドイツを説得しなければならない。彼は大統領選で欧州連合（EU)の旗を振りかざしたが、欧州の現状はドイツが最も有利となっている」と書いた。

8日、NY市場は、仏大統領選挙結果は織り込み済み。NYダウは5ドル高、21,012ドルで取引を終えた。NY外為市場では米債券が売られ利回り上昇でドルが買われ、1ドル＝113.24円、1ユーロ＝123.67円で取引された。NY原油（WTI）はOPEC減産継続を材料にバレル46.43ドルへ小幅反発。NY金はオンス1,225．30ドルと小動きだった。日本の立ち位置がはっきり見えない。一人でも多くの日本の若者に世界の動きに関心を持って欲しい。（了）