ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

中国、25%の報復関税を輸入米国品に賦課と発表、貿易戦争拡大懸念から欧州株安、一方、米国の対ロシア制裁で原油安、ルーブル安(学校で教えてくれない経済学)

2018-08-09 09:54:47 | 経済学
米国の対ロシア制裁発表後,8日の北海原油が下落、つれてNY原油(WTI)が下落に転じ、ロシアルーブルが値下がりしたと9日付ブルムバーグ電子版が書いた。NY外為市場では円が対ドル、対ユーロ共に値上がり、1ドル=110.90円、1ユーロ=128.20円で取引された。中国が輸入米国品160億ドル相当分に報復関税25%賦課を発表した後、世界貿易が縮小、原油の世界需要減少懸念からNY原油(WTI)がバレル66.94ドルへ前日比3.3%値下がりした。NY金はオンス1,213.20ドルでほぼ横ばいで取引された。原油安、貿易戦争拡大懸念から欧州株安、エネルギー株安が重なり、8日のNY市場は薄商いの中、NYダウは45ドル安、25,583ドルで取引を終えた。

9日朝放送の中国CCTVは「中国は輸入米国製品160億ドル相当分に対して25%の報復関税を賦課すると発表した。対象品目のリスト作成に入った。中国は自らの国益を守る。」と伝えた。9日朝放送の韓国KBSは「北朝鮮のイ・ヨンホ外相はイランを訪問、ロハニ大統領と会見した。ロハニ大統領は「アメリカは全く信用できない」と語った。イ・ヨンハ外相はイランと北朝鮮の関係は20年以上にわたって友好関係にある。両国はお互いに連携を密にして平和と国民生活の安定を目標とする」と語った。イ・ヨンハ外相は8日帰国した。

9日朝放送のシンガポールCNAは「保釈中の前ナジブ前首相の公金横領事件の本格的調べに入った。最高30年の禁固刑が申し渡される可能性がある。」と伝えたあと「インドネシア、ロンボク島地震で8日現在死者131名、1,417人負傷、行方不明者の捜索が続けている。」と伝えた。タイMCOTテレビは「洞窟で救出されたコーチ、選手13名の内、コーチと少年3名にタイ国籍が与えられた」と伝えた。

9日朝放送の英BBCは「ジョンソン前外相がイスラム女性のブルカを「銀行強盗」「郵便ポスト」のようだとの発言が物議をかもしている。英国内ではジョンソン一流の表現だとする市民の声として同調する意見や彼が保守党党首になれば保守党離脱を表明する議員も出てきた。メイ首相もジョンソン前首相の発言に苦言を呈した。英国ではイスラム女性は人口の5%と少ない。さらにブルカ姿の女性は極めて少ない。」と伝えた。

9日朝放送のドイツZDFは「ライアンエア航空がストに入った。既に250便の欠航が出ている。パイロットの待遇改善を経営者側に要求している。バカンス最盛期のストで多くの空港で今後混乱が拡大すると懸念される」と伝えた。フランスF2は「人身売買グループによる犯行でスペイン経由でフランスに入国目的の約300人の身柄が拘束された。コート字母アール等旧フランス植民地から小分けして犯行を重ねていた。スペイン警察の協力で誰の元に送られてきたかなど含め調査中である」と伝えた。フランスF2は「アジアからの富裕層でサイクリストがピレネー山脈縦走など目指して今年は昨年の2倍から3杯倍の勢いで来訪者が増加、現地のレストランも売り上げが昨年の80%増加した。」と伝えた。(了)

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「プーチン・安倍、日ロ首脳初会談でプーチンは1855年産のワインでで乾杯した」:「北方領土」問題を考える;講師・笠谷和比古氏(スケッチ&コメント)

2018-08-09 06:59:17 | スケッチ


講師・笠谷和比古氏

江嵜企画代表・Ken



講師、笠谷和比古氏、大阪学院大学法学部教授の講演会が8月4日(土)午後2時からクオレ大阪中央で開かれ楽しみにして出かけた。今年の神戸も暑いが、大阪は輪をかけて暑い。猛暑いとわず会場には大勢の笠谷ファンが詰めかけていた。「冷房をガンガンに回しております。もし寒いと思われる方は席を自由に移動願います」と事務局の方が話した。はじめ冷房機直下にいたので席を移動した。

講演「タイトル」の「北方領土」の文字にカギ括弧を付けました。千島列島全部が日本の領土としてロシアと日本の間で了解されていたのです。お手元のチラシにある地図を見てください。」と笠谷先生は口火を切った。「いわゆる「北方領土」問題は欺瞞に満ちております。」と笠谷先生は話を進めた。

「18世紀後半、ロシアが南下してくるという話は既に江戸幕府も耳にしていたようだ。」と続く。幕府の中でもロシアへの関心はあったようだ。蝦夷地開発の必要性についても意見が戦わされていたことが工藤平助『赤蝦夷風説考』に出ている。

「文化元年(1811)にロシア船ディアナ号艦長が国後島で拿捕される事件が起った。それを副艦長のリコルドと高田屋嘉兵衛との協力で平和的に解決した。「日露和親条約」は嘉永6年(1853)12月、日露交渉開始、安政元年(1855)2月に、ロシア使節、プチャーチンと日本側全権、大目付格、筒井政憲・勘定奉行、川路聖謨との間で友好的雰囲気のもとで交渉が進められ調印。「この川路をわたしたちみな気に入っていた。。。。川路は非常に聡明であった。彼はわたしたち自身を反駁する巧妙な弁論を以て知性を閃かせたものの、なおこの人物を尊敬しないわけにはいかなった」とゴンチャロフ「日本渡航記」にある。

1855年2月7日は後に「北方領土の日」と決められた。「樺太・千島交換条約」で「樺太はロシア、千島列島が日本だった。エトロフとウルップの間を国境と相互承認した。樺太(サハリン)は、両国民雑居で、従来の慣例通りだった。」と笠谷先生は話した。

明治8年(1875)、締結された「樺太・千島交換条約」では、「樺太はロシア領、ウルップ島以北の千島列島は日本領。全千島列島が日本領土と明記された。日本の固有の領土は「北方領土(四島)」ではない。明治38年(1905)日露戦争、ポーツマス条約が結ばれ樺太の北緯50度以南をロシアは日本に割譲した。

昭和14年(1939)、第二次世界大戦勃発、昭和16年(1941)4月、スターリン、松岡洋右外相との間で日ソ中立条約が結ばれ、領土保全・不可侵。有効期限5ケ年が決まった。ところが昭和20年(1945)2月、クリミヤ半島のヤルタでルーズベルト、チャーチル、スターリンで密約が交わされた。対独戦後、ソ連は対日参戦。ソ連に南樺太及び千島列島割譲が決められた。同年8月8日、ソ連軍は満州侵攻、満州、樺太、千島列島を占拠した。

昭和26年(1951)9月、サンフラシスコ講和条約で日本の千島列島放棄が決まった。以降ソ連が占領支配した。昭和31年(1956)10月、日ソ共同宣言で戦争状態の終結と平和条約締結後に歯舞、色丹二島の日本への返還が、自民党政権下で決まった経緯がある。なぜ二島なのかと笠谷先生は話した。

「2013年、モスクワで安倍プーチン初会談が行はれた。プーチン大統領は1855年産のワインで乾杯した。1855年産ワインで乾杯されたとの記述は当時の新聞各紙にある。しかし、1855年が日露和親条約が結ばれた年であると記載した新聞は調べた限りどこにも見つからなかった。プーチンの深層心理はどうだったのか。」と笠谷先生は話した。

安倍プーチン会談は初会談のあと十数回開催されている。「北方領土」問題は全く進展していない。今年に入り「北方領土」をめぐりロシア国内で、米軍の軍事基地化を危惧する論調が起きている。仮説だが、と前置きして、笠谷先生は「「北方領土」返還後は「非武装地帯」化する構想」を日本が提案し領土問題解決の糸口にすることは出来ないか」と話して、1時間半の講演を終えた。(了)

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