28日のFOMC会合の後の記者会見でパウエルFRB議長は「Tapering(量的緩和縮小)を協議する時期ではない」と語った。一方、3月決算でアップルは巣ごもり需要増加で前年比で売上53%増、利益は2倍、フェイスブックは広告収入が好調で売り上げ48%増、利益2倍と発表した。一方、米バイオ医薬品メーカー、アムジエンは新型コロナ感染拡大によるパンデミック(都市封鎖)の影響で通常の患者急減で売り上げ利益ともに予想対比の実績が大幅に減少した。ボーイングは6期連続赤字決算を発表したと28日ロイター電子版が伝えた。
28日、NY市場、ダウは前日比164ドル、0.48%安、33,820ドル、S&P500,4,183,0.08%減、ナスダック、14,051、0.28%安で取引を終えた。ダウ採用銘柄のアムジエンは7.2%安、1銘柄でダウを121押し下げ、ボーイングは2.9%安、ダウを46押し下げた。恐怖指数VIX
は17.28と1.59%低下、債券が買われ米10年債利回りは1.611%,0.55%低下した。いずれも米金融政策に当面の変更はないとのバイエル発言が影響した。
NY外為市場では1ドル=108.58円、1ユーロ=131.69円、1英ポンド=151.44円とほぼ横ばいの小幅に反発した。NY原油(WTI)はバレル63.77ドル、北海ブレント、同66.53ドルと前日比ほぼ変わらず。NY金はオンス1,782.20ドルと前日比ほぼ変わらず、ビットコイン、5万4,523ドルと小幅に反落した。28日、FT(フィナンシアルタイムズ)電子版はiron ore(鉄鉱石)相場がトン168ドルと過去最高値を更新したと伝えた。銅相場と共に鉄鉱石相場は世界経済の先行指標となる。
相場は相場に聞けと言う格言がある。鉄鋼石相場が過去最高値を更新しているのは相場が上がりたがっているからだろう。競馬の言葉に「馬7人3」と言う格言がある。馬が走りたがっているときにこそジョッキーの鼎の軽重が問われる。馬は今年後半の世界景気は改善すると見ている。あとは人の出番である。バイエルFRB議長は28日のFOMC後の記者会見でインフレ懸念はない。あくまで一時的だとしきりに否定した。しかし、市場は経済回復で需要は伸びると見ている。日本企業でも事柄の良しあしは別として値上げを発表する会社が鉄鋼メーカー、化学メーカー、食品メーカーに出て来た。値上げに耐えられる企業は生き残り、値上げに及び腰で顧客に魅力的な商品展開が出来ない企業はホゾをかむことになるだろう。コロナは企業が本来やるべき選択を人に代わって行動しているのかもしれない。
28日のロイター電子版はバイエルFRB議長発言をきめ細かく伝えている。「①テーパリング(量的緩和縮小):協議する時期ではない、②インフレ:1980年の時と異なる。しかし、FRBはインフレを抑制するときは行動することを忘れるべきでない、③経済:回復はセクターでまちまちで完了するにはほど遠い。しかし、ワクチンの進展や強い政策支援により経済に勢いが出て来た。④雇用:失業率は依然高止まりしている。」と語った。日本は国民の祝祭日で「ワールドニュース」は放送なし。神戸は昨日から雨が降り続き妙に静かだ。(了)
28日、NY市場、ダウは前日比164ドル、0.48%安、33,820ドル、S&P500,4,183,0.08%減、ナスダック、14,051、0.28%安で取引を終えた。ダウ採用銘柄のアムジエンは7.2%安、1銘柄でダウを121押し下げ、ボーイングは2.9%安、ダウを46押し下げた。恐怖指数VIX
は17.28と1.59%低下、債券が買われ米10年債利回りは1.611%,0.55%低下した。いずれも米金融政策に当面の変更はないとのバイエル発言が影響した。
NY外為市場では1ドル=108.58円、1ユーロ=131.69円、1英ポンド=151.44円とほぼ横ばいの小幅に反発した。NY原油(WTI)はバレル63.77ドル、北海ブレント、同66.53ドルと前日比ほぼ変わらず。NY金はオンス1,782.20ドルと前日比ほぼ変わらず、ビットコイン、5万4,523ドルと小幅に反落した。28日、FT(フィナンシアルタイムズ)電子版はiron ore(鉄鉱石)相場がトン168ドルと過去最高値を更新したと伝えた。銅相場と共に鉄鉱石相場は世界経済の先行指標となる。
相場は相場に聞けと言う格言がある。鉄鋼石相場が過去最高値を更新しているのは相場が上がりたがっているからだろう。競馬の言葉に「馬7人3」と言う格言がある。馬が走りたがっているときにこそジョッキーの鼎の軽重が問われる。馬は今年後半の世界景気は改善すると見ている。あとは人の出番である。バイエルFRB議長は28日のFOMC後の記者会見でインフレ懸念はない。あくまで一時的だとしきりに否定した。しかし、市場は経済回復で需要は伸びると見ている。日本企業でも事柄の良しあしは別として値上げを発表する会社が鉄鋼メーカー、化学メーカー、食品メーカーに出て来た。値上げに耐えられる企業は生き残り、値上げに及び腰で顧客に魅力的な商品展開が出来ない企業はホゾをかむことになるだろう。コロナは企業が本来やるべき選択を人に代わって行動しているのかもしれない。
28日のロイター電子版はバイエルFRB議長発言をきめ細かく伝えている。「①テーパリング(量的緩和縮小):協議する時期ではない、②インフレ:1980年の時と異なる。しかし、FRBはインフレを抑制するときは行動することを忘れるべきでない、③経済:回復はセクターでまちまちで完了するにはほど遠い。しかし、ワクチンの進展や強い政策支援により経済に勢いが出て来た。④雇用:失業率は依然高止まりしている。」と語った。日本は国民の祝祭日で「ワールドニュース」は放送なし。神戸は昨日から雨が降り続き妙に静かだ。(了)