画・江嵜 健一郎
先日桔梗の花が次は私の番よと待っていると当欄で書いたところ愛読者のお一人の作家の佐藤眞生さんから「お待ちしてます。家内に見せます」とのメールをいただいた。
奥様は数年前にあちらの世界へ旅立たれたが眞生さんは今も変わらず送ったスケッチ画を奥様のご仏壇に供えて奥様とお話しされるそうでその様子を目に浮かべながら今回も筆を進めた。
眞生さんは奥様が認知症になられる前まではいつもご一緒に桔梗の花をご覧に出かけられたそうだ。桔梗の花言葉をヤフーのブログで調べた。「永遠の愛」、「誠実」、「清楚」、「従順」と眞生さんご夫妻ぴったりの言葉が並んでいた。
実は2日前の夕方例の更地へ出かけて鉛筆デッサンしていた。相撲の仕切り直しではないがその気にならないとなかなか筆が持てないから不思議である。
最近は多少寝が足りないこともあり睡眠を最優先しているせいもあってどうしても仕上がりが遅れがちになる。それでも昨年は6月14日に当欄に紹介しているから2週間早いことになる。
今年はグロリアスがフエンスを飛び出してどんどん成長している。日曜日にでも更地に出かければスケッチ出来るかもしれない。
花を描いていると花から元気をもらえる。花は何にも言わないけれど花と気持ちが通じ合っていないと絵も描けないといつも思う。(了)