音読を行うと、脳の神経細胞が一斉に活性化し、脳の血流がどんどん高まって、大脳全体の70パーセント以上が活動しはじめることがわかっています。
まず、私たちが文章を黙読すると、目にしたものを調べるための「視覚野」がある後頭葉が働きはじめます。
次に、目を動かす指令を出す「前頭眼野」が働いて文字を目でとらえ、言葉の意味を理解しようと働く「ウェルニッケ野」が意味をつかもうとします。
そして、「脳全体の司令塔」である前頭前野が働き、読んだ文章を理解し、記憶し、思考するという活動が行われるのです。
このとき面白いことに、聞こえた音を調べる「聴覚野」という脳の部位も働いていることがわかっています。つまり、私たちは文章を黙読しているとき、心の中で声に出して読み、その自分の声を聞いているということです。
まだまだ続きます。
「読書は脳の構造自体を変化させる」らしいのです。
学童期になったら勉強の前に教科書を音読する。あるいは、ちょっと難しい文章を理解したいときには意識的に声に出して読むことをおすすめします。
記憶力や理解力がアップして、学習効果を高めることが期待できます。
続けて、私の研究では、読書習慣がある子どもたちの脳画像や言語発達に関するデータを分析したところ、言語発達や脳の構造に次のような影響を与えることがわかりました。
脳の神経細胞同士をつなぐ神経線維である「弓状束(きゅうじょうそく)」は、言葉との関係が深いといわれていますが、読書習慣のある子どもは、その構造がよりよく発達していることが確認できたのです。
読書は脳の構造自体を変化させる。その事実に、脳の専門家である私たちでさえも大きな衝撃を受けました。
この段階に入った子どもは、文章を読むことがまったくストレスになりません。
結論として、同じ勉強時間でも、読書を1日10~30分するだけで偏差値は「3」上がる。
さらに、1日2時間以上勉強しても、まったく読書をしていないと、それ以下の勉強時間の子どもより成績が悪くなる……という驚きの結果が出ています。
とのことでした。
期 日:8月27日13:00~15:00
テーマ:広告はしなくても患者さんは来ます
会 場:新城針灸治療院
参加費:10.000円
お申込:06-6765-7622(木、金、土以外は留守番電話対応です)