画・江嵜 健一郎
レインリリーのつぼみにシオカラトンボが止まった。あとからオレンジマダラ蝶が飛んで来て小菊に止まった。10日以上前に鉛筆デッサンしていたスケッチを遅ればせながら彩色した。
レインリリーは雨が降ると咲くところからその名がある。正式の名はゼフィランセスやサフランサスという。スケッチした日の翌日一斉に開花したのだろう。翌々日訪れた時には半分が萎れていた。
レインリリーは7月に入ると咲きはじめる。少なくとも年4~5回ほぼ2~3週間の間隔で花を付ける。咲いている間はほぼ1日だが繰り返し咲いてくれるので花が切れる夏場にはありがたい。
球根のため世話要らずなのも助かる。当欄で以前にもお書きしたがレインリリーを植えた記憶はない。おそらく鳥の落とし物だと思っている。10年以上前は一か所だった。今では狭い更地の5~6か所以上に広がっている。
シオカラトンボは背中が塩を振りかけたように見えるからその名が付いた。ムギワラトンボはムギワラに似ているのでその名が付いた。シオカラトンボがオス。ムギワラトンボはメスであることもヤフーのブログで教えてもらった。
オレンジマダラは8月に入って飛んでくるようになった。豹のような模様からヒヨウマダラの名称もある。トンボになったり蝶になったりしてご先祖さんが会いに来てくれているに違いない。
いつの間にかで「処暑」を過ぎた。まだ少し先であるが9月8日は暦では「白露」というが実感がわかない。花を描いていると元気をもらう。睡眠を十分とって酷暑を何とか乗り切りたい。(了)