ディズニー株上げるとブルームバーグ電子版(学校で教えてくれない経済学)
7月の米消費者物価指数(CPI)が前月比0.2%増と前年同月比も3.2%増(予想:3.3%増・6月3.0%増)と小幅の上昇率にとどまった。ガソリンが19.9%減と6か月連続で下落した。食料品は4.9%増加したが伸び率が11か月連続で鈍化した。食品とエネルギーを除くコア指数は4か月連続で伸び率が鈍化したが4.7%増と高い水準を維持した。米FRBはコア・インフレ指数を念頭に金融政策を実行して来ている。達成目標インフレ率は2.0%に据え置いたままだ。11日発表予定の7月の米PPI(生産者物価指数)を市場は併せ注目している。
10日のWSJ電子版は「①7月の米CPIが前月比0.2%増と小幅の伸びにとどまった。米FRBによる9月のFOMCで利上げ見送りに道筋を付けた。インフレ率と住宅コスト上昇が終局に近付いたと見られる。10日のダウは小幅値上がりした。②イランは拘束していた米4人を自宅軟禁に変更した。釈放に向けた第一歩となりそうだ。③バイデン政権の中国投資規制が,中国経済低迷、コロナ後遺症継続、米中緊張関係の中で発表された。」と伝えた。
FT(フィナンシアルタイムズ)電子版は「①7月の米インフレ率が前年同月比3.2%増と小幅上昇に収まったが、米債券が下落し、利回りは上昇した。市場は米FRBの利上げキャンペーンのドアーを閉めていないと見ている。②バイデン政権はサウジアラビアとイスラエルとの連携協定成立をサポートした。イランは拘留5人の米国人を自宅軟禁に移した。一方、米企業にはイランとの取引制限継続を求めた。」と伝えた。ブルームバーグ電子版は「米7月インフレ率の落ち着きと中国政府が10日から中国人の海外渡航規制を撤廃発表のあと欧州株が値上がりした。中国政府は10日から日本、米国、英国、韓国、豪州に中国人団体旅行制限を解禁した。高級品ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイビトン)株が10日、3.4%値上りがリード、フランス株価指数は1.5%上昇した。」と伝えた。
10日、NY市場でダウは35,176ドル、52ドル、0.15%高、S&P500は4,468と1ポイント、0.03%高、ナスダックは13,737と15ポイント、0.12%高で取引を終えた。個別銘柄では中国政府の10日から海外団体旅行規制撤廃を材料にデズニー株が91.76ドル、4.88%高1銘柄でダウを28ポイント押し上げた。恐怖指数VIXは15.84と0.75%低下。米10年債利回りは4.108%へ2.39%上昇した。NY外為市場では1ドル=144.78円、0.78%高、1ユーロ=158.97円、0.80%高、1英ポンド=183.50円、0.42%高で取引された。NY原油(WTI)は82.83ドル、1.86%安、北海ブレント、同86.36ドル、1.37%安。NY金はオンス1,945.90ドル、0.24%安。ビットコインは2万9,483ドル、0.33%安で取引きされた。8月11日は日本は「山の日」祝祭日でNHK/BS「ワールドニュース」の放送はなし。
「今日出来ることは明日まで残すな。」(Never leave that till tomorrow which you can do today.)(ベンジャミン・フランクリン).One today is worth two tomorrow。(今日という一日は2日分の価値がある)という言葉も残している。日本の若者も身に付けて欲しい。(了)