米債券格下げのあとＮYダウ一時、400ドル安、ＮY外為市場で日米金利差拡大を見越してドル買い・円売り進む、日銀も日本政府も利上げ出来ない事情があることを市場は見越している（学校で教えてくれない経済学）
①格付け会社フィッチが米債券をAAAからAA＋へ１段階引き下げを発表したあとアジア株、欧州株、米株が揃って値下がりした。2日、NY株式市場でダウは一時、400ドル以上値下がりした。イエレン米財務長官は「恣意的である。古いデータを使用している。強い異議を唱えるとの声明を出した。②バンク・オブ・アメリカは「米経済のリセッション見通しを撤回した。米FRBの利下げ開始時期を24年6月以降へ後ずれする」と発表した。③中国政府は金融緩和政策実施に消極的である。その結果、経済成長は頭を抑えられる。③インド政府はオンラインによるカジノ及びゲームに28%課税すると発表した。」と2日、WSJ電子版が伝えた。ブルームバーグ電子版は「①フィッチの米国債格下げのあとNY市場でS&P500は4月来最安値まで値下がりした。②7月ADF民間雇用数が前月比32.4万件増加した。③中国が子供向け動画配信規制を発表。テンセント、バイトダンスの業績に影響が出て来る。」と伝えた。
2日、NY市場でダウは35,282ドル348ドル、0.98%安，S&P500は4,513と63ポイント、1.38%安、ナスダックは13,973と310ポイント、2.17%安で取引を終えた。恐怖指数VIXは
16.11と15.65%上昇。米10年債利回りは4.074%へ上昇。NY外為市場で1ドル143.41円、0.54%高、1ユーロ156.83円、0.41%安、1英ポンド182.26円、0.50%安で取引された。NY原油(WTI)はバレル79.77ドル、1.97%安、北海ブレント、同1.70%安で取引。NY金はオンス1,971.70ドル、0.36%安、ビットコインは2万9,145ドル、1.96%安で取引された。
3日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「米連邦大陪審はトランプ前大統領は2022年選挙結果を覆そうと米議会占拠し米を揺るがしたと起訴した。トラランプ氏は3日出廷する。2024年米大統領選に出馬する。起訴は3回目。」と伝えた。シンガポールCNAは「李シンガポール首相汚職疑惑が出て来た。③タイ貢献党が連立政権を目指し首相候補選び4日、議会選挙に臨む。④インドに次いでタイがコメの輸出禁止に動く。タイの米の収穫量が干ばつの影響で15%減少した。コメ相場は既に上がりしているが更に値上りする。」と伝えた。⑤フィッチの米債券格下げで日本、韓国、香港株含めアジア株が大幅値下りした。」と伝えた。韓国KBSは「①脱北者子供1,000人を保護してアジアのシンドラーとして評価されていた牧師の裏の顔が暴露された。少なくとも8人への猥褻行為が公にされた。本人は否定している。②韓国土地公社（LH社））OBが関与したマンション鉄筋欠損事件報告書が公表された。」と伝えた。フランス２は「在ニジェール、フランス人の避難が順調に進んでいる。フランスの軍事介入は今のところ見られない。」と伝えた。アルジャーラは「ロシアのウクライナへの過去最大規模のミサイル攻撃が連日続いている。」と伝えた。
経済評論家の加谷珪一氏が「日米「物価逆転の危険な未来」のタイトルで「植田日銀総裁も実は利上げに慎重なようだ。」とNEWSWEEK日本版最新号に投稿しておられた。アメリカが利下げに向かったあとも日本は利上げ出来ないとどうなるか。四谷怪談より怖い。（了）
