(学校で教えてくれない経済学)
「超整理法」などのベストセラーを出した野口悠紀雄氏が,今朝、たまたま見た朝日ニュースターの番組に出演しておられた。「消費税を増税しても日本の財政は改善出来ない。5%上げる話をするだけで大騒ぎである。最低30%上げないと日本の財政は成り立たなくなっている。最近ようやくインフレに持っていく以外ないと政府が思い始めた節がある。円安になれば輸入インフレになる。インフレならいいかと言うとそうではない。インフレと共に進む円安を歓迎する人がいるがそれは間違いだ。ガンだと言われると驚いて入院する。成人病だと、まあ、いいやと放置する。日本の財政が、大変だとただ騒いでいる。しかし、今は心配ない。ところが成人病と同じで、10年先に大変なことになる。子供や孫が困ることになる。」などと話しておられた。
読売朝刊に連載されている「時代の証言者」という優れ物のコラムがある。写真家の大石芳野さんが語るチエルノブイリ訪問記に「放射能、見えない怖さ」というくだりがある。「4号炉で働いていた。瓦礫の隙間に横たわっていたから助かった。急いで家に帰ってシャワーで全身をごしごし洗って、ウオッカをがぶがぶ飲んで消毒しようとした。でもダメで、今も入退院を繰り返している」とある労働者は答えた。「ごしごし洗っても役に立たないのではない?」と言ったら「だって。。。見えないじゃない。」と言った。「その言葉は何か私の心に強烈に入り込んで、今でも忘れられません。」と大石さんは「証言」しておられた。
「時代の証言者」に環境リスク研究の中西準子さんが「原発の問題から逃げない」のタイトルの中で「放射能汚染の正しい怖がり方」という勉強会があった。今、原子力のリスクを何のために受け容れるのか、分からなくなっている。みんなバランスのとり方が分からない。逃げずに危険を把握し、比べ、どうするかを選ぶ。そのための道具作りが、私の研究です。」と「証言」しておられた。中西準子さんシリーズは大石芳野さん共読み応えがあった。
昨今、新聞を読む人が減ったと言われる。現役を引退して通勤列車に乗らなくなって10年以上過ぎた。時に乗る電車でも新聞を読んでいる人は極めて稀だ。喫茶店でも新聞を昔ながら数紙置いている店が少なくなった。スポーツ紙を置いている店は多い。自宅で一般紙を購読する家庭も少なくなっているのであろう。一般紙の記者の中でネットでも最近記事を書いていますと現役の記者さんから今年いただいた年賀状にあった。ネット全盛の感は時代の流れとして避けようがないのだろう。古い人間と揶揄されそうだが、新聞の効用は厳然と存在していると思う。
ネット全盛ということでは、朝5時45分に放送が始まるテレビ東京系の「モーニングサテライト」で、このところ寒い日が続くこともあって、ネットスーパーの売り上げが急増しています、とイオンリテール、今野修さんという店長さんがテレビ局の取材に答えていた。客の中心は20~40代の子育て中の主婦だそうだ。ただ、最近、弁当などを頼むサラリーマンからの注文も増えていると紹介していた。今住んでいるマンションでも高齢化が進んでいる。足元が不安内だとこれから先、ネットスーパーは益々増えそうな予感がする。
「ワールドWaveMorning」にはまっているから「モーニングサテライト」を見る機会が残念ながらすくない。今朝の話題ではアメリカでシングルマザーが急増しているいると、ウオールストリートジャーナル【WSJ】紙からの記事として紹介していた。日本でも将来シングルマザーが増えるかもしれないなと思いながら見ていた。
今朝の話題では、激戦地「金門島」が、中国人の観光客で大人気だと紹介していた。馬英九政権以降、特に盛んになった。1958年当時、中共軍が撃ち込んだ砲弾は47万発、砲弾一個から60丁の包丁が作られるそうだ。砲弾で出来た包丁が一本1,200~1万5,000円でお土産に中国人が買って帰る。当時中国軍隊が10万金門島に駐留した。いま5,000人に減った。観光に力をいれないと島は食っていけないと島の住人が話す場面を写していた。
野口悠紀雄氏の話を聞いていて、具体的に目に見えない話になると日本人は特に苦手なんだなと思った。10年先の話になるとどう対応していいか混乱する。放射能も目に見えないという点では共通している。先のことは分からないと言うのは簡単だ。学校の教室でも子供達に現実の経済の話しを交えながら具体的に日本の将来についてもイメージ出来るように訓練してやって欲しい。(了)
「超整理法」などのベストセラーを出した野口悠紀雄氏が,今朝、たまたま見た朝日ニュースターの番組に出演しておられた。「消費税を増税しても日本の財政は改善出来ない。5%上げる話をするだけで大騒ぎである。最低30%上げないと日本の財政は成り立たなくなっている。最近ようやくインフレに持っていく以外ないと政府が思い始めた節がある。円安になれば輸入インフレになる。インフレならいいかと言うとそうではない。インフレと共に進む円安を歓迎する人がいるがそれは間違いだ。ガンだと言われると驚いて入院する。成人病だと、まあ、いいやと放置する。日本の財政が、大変だとただ騒いでいる。しかし、今は心配ない。ところが成人病と同じで、10年先に大変なことになる。子供や孫が困ることになる。」などと話しておられた。
読売朝刊に連載されている「時代の証言者」という優れ物のコラムがある。写真家の大石芳野さんが語るチエルノブイリ訪問記に「放射能、見えない怖さ」というくだりがある。「4号炉で働いていた。瓦礫の隙間に横たわっていたから助かった。急いで家に帰ってシャワーで全身をごしごし洗って、ウオッカをがぶがぶ飲んで消毒しようとした。でもダメで、今も入退院を繰り返している」とある労働者は答えた。「ごしごし洗っても役に立たないのではない?」と言ったら「だって。。。見えないじゃない。」と言った。「その言葉は何か私の心に強烈に入り込んで、今でも忘れられません。」と大石さんは「証言」しておられた。
「時代の証言者」に環境リスク研究の中西準子さんが「原発の問題から逃げない」のタイトルの中で「放射能汚染の正しい怖がり方」という勉強会があった。今、原子力のリスクを何のために受け容れるのか、分からなくなっている。みんなバランスのとり方が分からない。逃げずに危険を把握し、比べ、どうするかを選ぶ。そのための道具作りが、私の研究です。」と「証言」しておられた。中西準子さんシリーズは大石芳野さん共読み応えがあった。
昨今、新聞を読む人が減ったと言われる。現役を引退して通勤列車に乗らなくなって10年以上過ぎた。時に乗る電車でも新聞を読んでいる人は極めて稀だ。喫茶店でも新聞を昔ながら数紙置いている店が少なくなった。スポーツ紙を置いている店は多い。自宅で一般紙を購読する家庭も少なくなっているのであろう。一般紙の記者の中でネットでも最近記事を書いていますと現役の記者さんから今年いただいた年賀状にあった。ネット全盛の感は時代の流れとして避けようがないのだろう。古い人間と揶揄されそうだが、新聞の効用は厳然と存在していると思う。
ネット全盛ということでは、朝5時45分に放送が始まるテレビ東京系の「モーニングサテライト」で、このところ寒い日が続くこともあって、ネットスーパーの売り上げが急増しています、とイオンリテール、今野修さんという店長さんがテレビ局の取材に答えていた。客の中心は20~40代の子育て中の主婦だそうだ。ただ、最近、弁当などを頼むサラリーマンからの注文も増えていると紹介していた。今住んでいるマンションでも高齢化が進んでいる。足元が不安内だとこれから先、ネットスーパーは益々増えそうな予感がする。
「ワールドWaveMorning」にはまっているから「モーニングサテライト」を見る機会が残念ながらすくない。今朝の話題ではアメリカでシングルマザーが急増しているいると、ウオールストリートジャーナル【WSJ】紙からの記事として紹介していた。日本でも将来シングルマザーが増えるかもしれないなと思いながら見ていた。
今朝の話題では、激戦地「金門島」が、中国人の観光客で大人気だと紹介していた。馬英九政権以降、特に盛んになった。1958年当時、中共軍が撃ち込んだ砲弾は47万発、砲弾一個から60丁の包丁が作られるそうだ。砲弾で出来た包丁が一本1,200~1万5,000円でお土産に中国人が買って帰る。当時中国軍隊が10万金門島に駐留した。いま5,000人に減った。観光に力をいれないと島は食っていけないと島の住人が話す場面を写していた。
野口悠紀雄氏の話を聞いていて、具体的に目に見えない話になると日本人は特に苦手なんだなと思った。10年先の話になるとどう対応していいか混乱する。放射能も目に見えないという点では共通している。先のことは分からないと言うのは簡単だ。学校の教室でも子供達に現実の経済の話しを交えながら具体的に日本の将来についてもイメージ出来るように訓練してやって欲しい。(了)