イランが産油国４ケ国合意に賛意を材料にNYダウ２５７ドル高、ＮＹ原油バレル30.66ドルへ戻す

（学校で教えてくれない経済学）


トルコの首都、アンカラで爆発事件があり少なくとも５人が死亡、多数のけが人が出た。事件発生場所は軍施設や議会に近い。テロリストによる犯行かどうかまだわかっていない。ベルギー、ブリュッセルでのEU首脳会議出席予定だったトルコ、ダウトール首相は出発を取りやめたと18日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でカタール、アルジャジーラがニュース冒頭で伝えた。国営ロシアテレビは「ハンガリー、オルバン首相がモスクワ訪問、プーチン大統領と会談、対ロシア制裁は欧州全体にとってますます問題を大きくしている。ロシア抜きにしては現在ヨーロッパが抱えている問題は解決できないと語った」と伝えていた。ロシアテレビは「ウクライナ、ヤツニューク首相はウクライナ議会で窮地に追い込まれている。３０億ドルのウクライナ国債が償還期限後もロシアに未払いになっており国際裁判所に提訴した。ウクライナはウクライナ東部での停戦に合意して１年経過した。何一つ事態は改善していない。」と伝えた。ロシアテレビは「ロシアなど４ケ国が１月の原油生産規模での凍結を決めたがイランが賛意を示した」と短く報道した。

17日のNY市場では、ロシア、サウジなど産油国４ケ国が原油生産凍結合意にイランが賛同したことを材料にNYダウは前日比257ドル高、16,453ドルで取引を終えた。ＮＹ原油（WTI）はイランからのニュースを手掛かりに大幅反発、バレル30.66ドルで取引を終えた。NY外為市場では株高、原油高を受けてドルが買戻され、１ドル＝114.11～14円、１ユーロ＝126.96~00円で取引された。NY 金相場小幅高オンス1,211.10ドルで取引を終えた。この日公表された1月会合の米FOMC議事録で米国経済の先行にリスクが存在しているとの指摘されたことも利上げ先延しの材料とされた。18日朝放送のブルームバーグは「売られすぎに対する買戻しの動きが相場を動かした。金融株、エネルギー関連株がその代表だ。」と解説していた。

18日朝放送の英BBCは「イギリスのＥＵ離脱をめぐりカメロン首相が目指すＥＵ改革案には反対意見が多い。予断は許されない状態だ」と伝えたあと、英BBCは環境に優しいとされて開発された水素自動車だが英国では遅々として進んでいないが、ホンダなどライバルは先行している。何十年先の話になっても開発努力を続けると語る関係者の声を紹介していた。フランスF2は「フランス農民の高速道路封鎖のデモが１７日も続けられた。フランス政府のフランス農業への負担軽減措置では農民の将来は保証されないと答える農民を映していた。対ロシア制裁以降、野菜、果物などの相場が大幅値下がりしている。２月27日開催予定の農業見本市開催ボイコットが検討されている。」と伝えた。18日朝放送のシンガポールCNAは「中国がナンシャ諸島にミサイル８基と関連施設を設置したとのアメリカ政府の発表に対して、中国の王毅外相は『自国防衛のための行為は国際法ですべて守られている。いかなる国もこれを妨げることはできない』と答えた」と伝えた。中国CCTVは『フイリピンの国際裁判所仲裁申し出は人に言えない何らかの理由があるとしか考えられない』と王毅外相は語った」と伝えた。それぞれの国が己の立場での発言が特に目立ってきた。（了）

サウジ、ロシアなど４ケ国、原油生産水準凍結で合意好感、NYダウ２２２ドル高

（学校で教えてくれない経済学）


米国とASEAN10ケ国との会合が米カリフォルニア州,ランチョミラージュで１５日開催、米オバマ大統領は「米国はアセアン諸国と協力し地域のビズネスを保護してきた航行と航空の自由を確保する」と語ったと17日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でシンガポールCNAが伝えた。またシンガポールCNAは「オバマ大統領はベトナム、ズン首相と会談、5月開催の伊勢志摩サミットG7のあとベトナムを訪問すると語った」と伝えた。さらにシンガポールCNAは「サウジアラビア、ロシア、ベネズエラ、カタール４ケ国がカタール、ドーハで会談、１月の生産水準で維持する。ただし、他の産油国が同調することが条件である」とサウジ、ヌアイミ石油鉱物資源相が語った。イラク、イランは増産継続と見られている。ＯＰＥＣは既に最高レベルの生産に達している。効果はないという見方とドーハでロシアが参加して今後の石油の枠組みを協議したこと自体に意義があるとの見方に分かれている」と伝えた。

一方、韓国KBSは「朴大統領は16日、韓国国会で演説し『北の核開発阻止のために韓国は実戦態勢で臨む必要がある。北に政策変化させるために国民の団結を呼びかけた』と伝えた。中国CCTVは「朴大統領は北が核開発に進めば政権崩壊につながると韓国国会で語った。韓国はケソン工業団地を閉鎖した。アメリカと戦略ミサイルサード配備を決めた。米国は空母を派遣する。北はいまのところ反応を見せていない。」と伝えた。コーライ報道官は「国連安保理事会で北に対する新たな制裁措置を協議した。中国は一切反対していない。」と語ったあと「米国とアセアンがアメリカで会合、南シナ海問題を協議した。人工島は中国の領土であり他国は干渉できない。フィリピンは国際裁判所に提訴した。日本を訪問した豪外相がフィリピンの行動を支持したが中国は受け入れられないと語った」と伝えた。フィリピンANCテレビは「アキノ大統領はオバマ大統領と会談,経済協力、テロ対策、領有権問題を協議した。オバマ大統領は「アメリカはルールにのっとった行動を支持する」と語ったと伝えた。フィリピンANCは「日本とフィリピン関係強化が急速に進んでいる。先の天皇皇后両陛下訪問に続き日本財界代表団との間で大型商談が進んだ。中国経済減速を見越した動きであると伝えた。ロシアテレビは「ロシア含めた産油国４ケ国で１月生産実績を維持することを決めた」と伝えた。ドイツZDFは先の列車正面衝突事故は人為的ミスが原因と判明と伝えたあと難民流入の背後には悪徳密航業者の存在が無視できないと紹介していた。

３連休明けのNY市場ではサウジ、ロシアなど4ケ国が原油生産水準凍結で合意したことを歓迎、幅広い銘柄が買われ、NYダウは222ドル高、16,196ドルで取引を終えた。NY原油（WTI）は一時急反発したがバレル29.04ドルへ反落した。ＮＹ外為市場ではＮＹ連銀総裁の利上げ消極的発言後ドルが売られ、1ドル＝114.16~18円、１ユーロ₌127.14~18円で取引された。NY金はオンス1,207.90ドルへ大幅反落した。

日本では「ワールドニュース」になぜか関心が薄い。一人でも多くの若者に見てほしい。（了）

「北への制裁措置は手詰まり状態,韓国も核装備すべきだ」との意見が韓国国内に出てきた：

１６日朝放送のシンガポールCNA(学校で教えてくれない経済学）


２月15日は米国がプレジデントデー祝祭日のためNY市場はお休み。「シドニーウエリントン、外為市場では1ドル＝114.61~62円、1ユーロ＝127.83~92円で取引された」と16日放送のNHK/BS「キャッチ！世界の情報」で紹介していた。16日朝5時45分から放送のテレビ東京系の「モーニングサテライト」ゲスト出演SNBCの尾河眞樹氏は「今週の為替レンジを１ドル＝113.80~115.20円と予測する。最近の動きは、円高というよりドル安と捉える。米国経済の減速と米FRBがマイナス金利を検討しているとのイエレンFRB議長の米議会証言が響いた。春節明けの15日の中国株価が比較的穏やかな値下がりにとどまったことで投資家に安心感が広がった。一方、15日、欧州ではドル買い・ユーロ売りが進んだ。これは15日,ドラギECB総裁が次回３月のECB理事会で必要ならいかなる行動もとるとの発言がインパクトを与えた。」と解説していた。

16日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」では英BBCは冒頭、「シリア和平交渉が進展していない。背景にロシアのアサド政権支持がある。シリア和平の見通しは全く立っていない」と伝えた。英BBCは「キャメロン首相はオランドフランス大統領と会談しイギリスのＥＵ離脱問題を討議したが進展はなかった」と伝えた後、ヨハネパウロ２世が残した1976年の「親愛なるテレサよ」と書いた手紙含めて膨大な数の手紙が残されている」と紹介した。
国営ロシアテレビは「ウクライナからロシア、ロシアからウクライナ双方でトラック輸送が中断された。リトワ二ア、ベラルーシ経由の迂回ルートのみ可能な状態だ。ＥＵ理事会がベラルーシに対する制裁を一部解除したとドイツ、シュタインマイヤー外相が語った』と伝えた。ドイツZDFは「ハンガリー、ポーランド、チェコ、スロバキア４ケ国外相が会談EUの難民割り当て阻止で合意した。ＥＵ非加盟国のマケドニアが国境閉鎖に賛同した。メルケル首相唱える難民政策に新たな圧力となる。ＥＵ縮小からＥＵ分裂の危機が高まりつつある」と伝えた。豪ABCは「ロシアの空爆によりアレッポ近郊の病院で多くの死傷者が出た。ロシアとシリアは報道を否定している。500人/日のシリア人が国外脱出パスポート求め列を作る」と伝えた。フランスF２は「国連監視団の発表によるとISが化学兵器マスタードガスを使用していたことが分かった。ＩＳの自力開発の可能性が出てきた」と紹介していた。

16日朝放送のシンガポールCNAは「ケソン工業団地の資金の70%が核開発に使われていたことが今頃なぜ出てきたのか。北に対する制裁措置は明らかに手詰まり状態にあることを示した。北朝鮮の核攻撃に備えて韓国も核装備すべきだとの発言が韓国国内に出てきた。朴槿恵大統領の２月16日の韓国国会演説は極めて重要だ。」と伝えた。韓国KBSは「キムジョンウン第一書記は『人工衛星を継続して打ち上げなければならない』と発言した。科学者、研究者、打ち上げ成功を伝えた女性アナも祝賀会に招待された」と伝えた。上海東方衛視は「北のミサイル打ち上げは国連安保理違反である。中国は北に一貫して反対して来た。韓国による迎撃ミサイルシステムサード配備には断固反対するとコーライ報道官は語った」と伝えた。「ワールドニュース」は日々の世界の動きを垣間見せてくれるので貴重だ。（了）

宝塚歌劇「るろうに剣心」会場風景（スケッチ＆コメント）

宝塚歌劇「るろうに剣心」会場風景（スケッチ＆コメント）

江嵜企画代表・Ken


2月11日、祝祭日の午後3時から休憩はさんで午後6時まで、緋村剣心を演じる早霧せいな「るろうの剣心」を堪能した。2時半開場である。スケッチの都合があり入口へ急いだ。ところがいつになく長蛇の列ができていた。いつものように目の前の客人から描き始める。ほとんどがご婦人であるが、子供さんの姿も多く目に付いた。文字どうり膨れ上がらんばかりの満席だった。

恥ずかしながら、あとでわかったことであるが、和月伸宏氏原作「るろうに剣心」は、1994年4月に、週間少年ジャンプで連作開始後、シリーズ売り上げ累計5,900万部を超える大ヒットコミック、アニメや実写映画でも次々大ヒットした。前売り券は完売、この日はある大手企業スポンサーのツアーが二本入っていたそうだ。帰りに出口で、江崎グリコのアーモンドチヨコ12個入りのお土産もついた。

幕が開いた。いきなり森の中の派手な立ちまわりシーンで観客のこころをわしづかみした。この作品の主人公、剣心は、幕末に伝説の人として恐れられた剣豪。明治以後は『不殺』を誓った。時代は江戸から明治ご一新へ一変した。剣心はひたすら前向き。過去をまったく引きずらない。一方、オリジナルキャラクターとして新選組隊士、加納惣三郎は過去を引きずり、煮え切らない。二入の対照が、セリフ回しにもよく出ていた。

二人の人物の対照もそうだが、同じ人間、剣心に宿る厳しさと可笑しさの対照も随所に演じ分けられており、面白かった。話題の演出家、小池修一郎の腕の冴えなのかもしれない。観客が手拍子で、歌い踊る役者と一体になるところも多く、実に心地よかった。加齢とともに睡魔に襲われる事がままある。この日はなかった。前売り完売の爆発的人気の謎が解けた。（了）

ＮＹ原油バレル29ドル台へ反発、ＮＹダウ313ドル高、ＮＹ外為市場でドル買われ、1ドル＝113.20円

（学校で教えてくれない経済学）


『週末12日のNY原油先物相場は株価反発とAUE(アラブ首長国連邦)エネルギー相が『OPECの他の産油国と協議する用意がある』と発言したことを好感、前日比12.3%,バレル3.23ドル高、29.44ドルで取引を終えたと13日付けブルームバーグ電子版でMarkShenk記者が書いた。12日ブルームバーグでChristianWienberg記者は「海運大手、デンマークのAPモラー・マースク、ニルススメーデゴー・アンゼルセンCEOは『原油の採算水準はバレル45~55ドルのプロジエクトが最も優れている。2015年の平均価格のバレル54ドルでは、世界に原油が供給されるためにはサウジアラビアの生産分だけでは不十分だ。生産コストがより高い産地から供給される原油も必要になる。バレル110ドルの局面では値下がりを明確に予測していた。しかし、30ドルまで下げると想像したことはなかった。適正価格は生産コスト次第だ。ただ、原油価格は、2015年の平均価格以上に上昇すると予想している』と電話インタビューで答えた」と書いた。

12日、NY株式市場では原油相場持ち直しと1月米小売り高が3ケ月連続で増加しことを受けて反発、NYダウは前日比313ドル高、15,973ドルで取引を終えた。12日のNY債券市場では原油高と米株が6営業日ぶりに上げたことを手掛かりに売られ、10年物国債利回りは1.746%へ下げた。同利回りは一時1.379%まで下げていた。12日のNY外為市場では株高を受けて、ドルは5営業日ぶりに反発、1ドル=113.20円、1ユーロ＝127.44円で取引きされた。イエレン米FRB議長は米議会証言で『金融当局はデータを注視し、緩やかに利上げしていく方針だと改めて表明した。世界的な景気減速懸念や欧州の銀行をめぐる信用不安を背景に米金融政策の引き締めの見通しに陰りが生じ、ドルは週間では3週連続で下落していた。一方、ＮＹ金相場はオンス1,239.40ドルへ下げたが、週間では7.1%上げた。

一方、13日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で カタール、アルジャジーラは「シリア内戦終結に向けたミュンヘン会議で、サウジアラビア外相はアサド退陣が前提だと語った。シリア北部でのロシア空爆は既に100回に及ぶ。多数の死傷者が出ている。ホムス郊外の住民は生か死かの限界状態に置かれている。小麦粉が手に入らない。小麦粉が高騰している。パンを作る燃料がない。古着やプラスチックを燃やして暖を取っている。」と伝えた。国営ロシアテレビは「ローマ法王がラウル・カストロ首相の仲介でメキシコ訪問途中キューバに立ち寄る。ハバナ空港ロビーでロシア正教枢機卿と会談した。1000年ぶり。歴史的だ。」と紹介のあと「40ケ国が参加したミュンヘン会議でラブロフ外相は１週間以内の停戦実現を提案した。ロシア空爆で反政府軍は防戦一方の状態だ」と伝えた。ドイツZDFは「シリア和平交渉でロシアは1週間後の停戦と人道物資提供で合意した。しかし会場に戦闘停止に先行き不透明の空気が流れていた。」と伝えたあと「ポーランド首相がドイツ訪問。メルケル首相と初めて会談した。」と伝えた。韓国KBSは「韓国への不法入国者規制を強化した」と伝えた。フランスF２は「ソシエテジエネラル銀行株が36% 下げた」と伝えた。（了）

イエレンＦＲＢ議長の「マイナス金利検討」発言でNYダウ一時400ドル安、ロンドン外為市場で

一時1ドル＝110円台（学校で教えてくれない経済学）


「欧州の銀行の支払い能力不安からIBEXスペイン株式指標が2月11日4.9%急落した。ドイツ銀行株が6%下げフランス大手銀行株も売られた。ロンドン、フランクフルト、ミラノ、パリ株式市場が5%前後それぞれ大幅値下がりした。いずれも銀行株が下げをリードした。ロンドン北海原油が売られたこと、米FRB議長の利上げ先延ばし示唆も影響した。欧州株安がＮＹ市場へも広がりNYダウは一時400ドル近く値下がりした。ロンドン外為市場ではドルが売られ、一時1ドル＝110円台で取引された」と12日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でスペインTVAが伝えた。終値では持ち直したものの、NYダウは前日比254ドル安、15,660ドル、ドルに買戻しが入ったが、NY外為市場では、1ドル＝112.57円、1ユーロ＝127.31円で取引された。ＮＹ原油(WTI)先物相場はＯＰＥＣが減産協議と一部報道された後戻したが、12年3ケ月ぶり安値のバレル26.05ドルで取引を終えた。一方、NY金相場は前日比4.5%、オンス53ドル高、1,247.80ドルで取引を終えた。

12日付けのWSJ紙電子版でBenLeubsdorf記者は「米利上げ、6月まで先送りか」の見出しで「WSJ紙の最新エコノミスト調査によると米ＦＲＢは3月、4月に政策金利を据え置く公算が大きい。だが、6月の追加利上げを見込む向きが増えた。同調査によると3月15・16日のFＯＭC(連邦公開市場委員会)での利上げ予想回答は1ケ月前の調査では66% だった。6月14・15日の会合で政策金利FFファンドレート金利の誘導目標が引き上げられるとみている。」と書いた。同日のWSJ紙でJonHilsenrath記者は「マイナス金利をFRBは検討している」の見出しで「イエレン米FRB議長は、11日の米議会証言で、政策金利をマイナス圏に引き下げる可能性をめぐりさらに掘り下げて説明した。FRBはそうした案も『検討している』としつつ、評価はまだ終わっていないと述べた。イエレン議長は同様の策をと必要はないとの見方を示した。『景気が悪化しそのような措置が必要となる状況に備えるべきだ』と語った」と書いた。

12日朝放送の「ワールドニュース」でシンガポールCNAは「韓国政府は、北による1月の核実験、今回の長距離ミサイル発射の報復措置として、10日、ケソン（開城）工業団地の操業凍結と南北軍事境界線ホットラインを遮断したと発表した。韓国の怒りが爆発した。韓国は3年前にもケサン操業一時停止している。ケサン団地では韓国人5万5,000人が働く。」と伝えた。12日朝放送の韓国KBSは「韓国はケソン工業団地の操業を全面的に中断した。これに対して北は韓国資産を凍結した。」と伝えた。一方、米ABCは「米大統領予備選で共和党はトランプ氏とその他5人の候補に絞られた。民主党はサンダース氏のニューハンプシャー大差勝利は1960年のケネディ以来。サンダース氏自身予想外の勝利に驚きを隠そうとしない。クリントン氏はサウスカロライナで勝利する以外選択肢はなくなった」と解説していた。英BBCは「100年前アインシュタインが予言した重力波を米大学が初めて観測した」と伝えた。ドイツZDFは「NATO軍がエーゲ海で難民監視活動に参加を決めた」と伝えた。日本の地上波テレビを見ていると彼我の差の余りの大きさを痛感する。（了）

イエレン米FRB議長証言受けてドル売られ1ドル＝113円、ＮＹダウ99ドル安、原油続落バレル27ドル

（学校で教えてくれない経済学）


イエレン米ＦＲＢ議長は10日の米議会証言で米経済へのリスクが増大しているとの認識を示唆したと11日付けのWSJ紙電子版でJonHilsenrath記者が書いた。11日付けのブルームバーグ電子版でCraigTorres記者は「イエレン米FRB議長は政策金利を緩やかなペースで引き上げると議会証言で述べた。しかし、その一方で、金融市場の混乱が続いた場合、2016年の複数回利上げという道筋から外れる可能性があることを明確にした」と書いた。
同記事によれば「イエレン議長は、昨年の米成長率は1.75%に達成した模様だと述べ、特にドル高で輸出企業が悪影響を受けたと説明した。その一方で、燃料の値下がりや安定した雇用増加が助けとなり家計の支出は増えた。その傾向は今後も続くと予想した。イエレン議長は米国の金融環境は最近、経済成長への寄与度が低下している。そうした状況が続けば経済活動や労働市場の見通しを圧迫する可能性があると述べた」と書いた。

「イエレン証言を受けて、10日のＮＹ外為市場は、日本円が2014年10月以来の水準に上昇、1ドル＝113.30円で取引された。ドル指数は3ケ月ぶりの低水準に達した。」と11日付けブルームバーグでLananhNguyen記者が書いた。ブルームバーグ、JosephCiolli記者は「イエレン議長証言は米国株への売り浴びせを止められるほどハト派的でないと受け止められ、ＮＹダウは前日比99ドル安、15,914ドルで取引を終えた。」と書いた。10日のNY原油≪WTI≫相場は、米石油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫が過去最高を記録した。輸入が減り米国の石油在庫は減ったが、あくまで一時的として、前日比1.8%下落、バレル27.45ドルと記録的低さまで値下がりしたとブルームバーグ、MarkShenk記者は書いた。10日のＮＹ金先物相場はオンス1,200ドルが壁になり、利益確定の売りが出て、前日比0.3%安のオンス1,194.60ドルで取引を終えた。「金は今年に入って13%上げ、好調なスタートを切った」とブルームバーグ、JoeDeaux記者は書いた。

11日朝は日本は国民の祝祭日、NHK/BS「ワールドニュース」は放送なし。埋め草に先日のワールドサッカーのイラク戦の様子をビデオ放送していた。米CNNと日経CNBCは日本の祝祭日でも放送している。11日朝放送の米CNNによれば、10日行われた米大統領選挙予備選、ニューハンプシャー州で民主党ではサンダース候補が60%と38%のクリントン候補に大差をつけた。一方、共和党は、トランプ氏が35.3%でトップ。主流派ルビオ、クルーズ、ブッシュ3候補が11%で並んだ。今後3候補の一本化が進まなければトランプ氏が7月の党大会まで走り続ける可能性が出てくる。クリントン候補は期待の南部での黒人支持基盤でどこまで挽回できるかと分析していた。ニューハンプシャー州での投票者の声を聞いていると「クリントンは信用できない」と切り捨てる意見が目立った。出口調査では若者の80%がサンダースを支持していた。共和党ではワシントン政治にほとほと嫌気がさしたという意見が多かった。誰がアメリカの大統領になるか日本人としても無視できない。

無視できない出来事として、原油バレル27ドル、為替レート1ドル＝113円も同じだ。（了）

ＮＹ原油バレル２７．９４ドルへ急落、10年物日本国債利回り一時マイナス0.035%

（学校で教えてくれない経済学）



「ショイブレ独財務相は『ドイツ銀行を懸念していない』と、独仏財務相会談後のブルームバーグのテレビインタビューに答えた。それ以上は詳しく触れなかった」と10日付けブルームバーグ電子版でCarolineConnan記者が書いた。「ドイツ銀行のジョン・クライアンCEO(最高経営責任者）は『ドイツ銀行は盤石だ』と行員に伝えた。同行の株価は資金繰り懸念から年初から42%下落した、と10日付けブルームバーグでNicholasComfort記者が書いた。10日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でスペインTVEは「9日のスペイン株式市場は2.4%下落,年初来17%下げとなります。イタリア株、ギリシャ株はそれぞれ3%安、ドイツ国債が買われ利回りが低下、0.2%を割った。一方、イタリア、ギリシャ、ポルトガル国債が売られた。中国市場は春節で休場、米FRBイエレン議長の10日の米議会証言を市場は注目している」と伝えていた。10日朝放送のフランスF2は「欧州株式市場で９日、特に銀行株が売られた。中でもイタリアの銀行の下げが厳しい。既に４行が今年に入って姿を消した。ユーロ圏経済に金融危機に対する懸念が出てきた」と解説した。

『リーマン危機が再来する日』と題して近着、2月16日号、ニューズウイーク誌日本版でジョージ・ウエアブリッツ元東京支局長が「原油安が産油国に大打撃を与えている。たとえばロシアはGDPの70%を石油・天然ガス産業に依存している。13年初め29ルーブルの対ドルレートが現在80ルーブルだ。ロシアの物価は急上昇、経済不振が政情不安定につながる。この一年新興国からネットで7,350億ドル流出した。そのうち3/4は中国からだ。『この流れは勢いを増している』と英フィナンシァルタイムズ、コラムニスト、ジュリアン・テット氏は語る。昨年12月、中国の外貨準備高は1,080億ドル減少した。人民元は今年中に10~15%値下がりするというのが大方の予想だ。中国の債務は持続不可能な域に達した。経済が信頼できない。改革は行き詰っている。中国の政策転換が世界的な市場不安を引き起こすのは間違いない。昨年６月の中国株暴落によるショックがいい例だ。債務まみれの米シエールガス業界の倒産や銀行破たんの前兆だ。手軽な治療法は見当たらない。世界経済の病の正体は需要不足だ。最近の株価下落や金融の動きがそれを示している。」と書いていた。

9日のNY株式市場は銀行株とエネルギー株が特に売られた。NYダウは一時100ドル以上下げたが、10,11日の米FRBイエレン議長議会証言を控えて買戻しが入り、ほぼ横ばいの前日比12ドル安、16,014ドルで取引を終えた。9日のNY外為市場は銀行、企業の信用力をめぐる懸念から安全な避難先として円が買われ、一時、１ドル＝114.21円を付けたが、あとドルが買い戻され、１ドル＝115.12~15円,１ユーロ＝129.96~99円で取引された。逃避先としては世界的に国債が買われた。９日のNY債券市場は「米債券が買われ利回りは一時1.68% 低下した。日本国債は一時マイナス0.035%と主要７ケ国の10年物国債としては前例がない水準だ。『ほとんどパニック状態だ』と声が出ていた。」と10日付のブルームバーグ記者が書いていた。NY原油（WTI）は供給過剰懸念から前日比5.9%大幅続落、バレル27.94ドルで終了。NY金は８営業日続伸、オンス1,198.60ドルで取引を終えた。（了）

世界経済先行き不安高まり、世界同時株安、原油バレル30ドル割れ、ドル売られ、ＮＹ外為市場で1ドル＝115円

（学校で教えてくれない経済学）


世界株安が進み、安全志向で米・独国債が買われ利回りが低下、原油はバレル30ドル割れ、一方金相場は続伸した。NYダウは177ドル安、16,027ドルで取引を終えた。米10年物債権利回りは1.748%へ低下を受けて、NY為替市場では世界経済への不安で米独国債への資金逃避に加えて安全な逃避先として日本円が選ばれ、1ドル＝115.50円で取引された。対ユーロでも円が買われ1ユーロ＝129.54円で取引された。ＮＹ原油（ＷＴＩ）は米原油在庫増加が伝えられ、バレル29.69ドルで取引を終えた。ＮＹ金相場は世界景気の先行き不安から昨年6月以降初めての一時オンス1,200ドル突破、1,197.90ドルで取引を終えた。9日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でスペインＴＶＥは「アテネで年金引き下げ反対デモが激化、社会不安の高まり懸念からギリシャ株が7%以上急落、欧州株安から米国株安へ波及、新たなブラックマンデーの声も聞かれた。今後の成り行きが懸念される」と伝えた。

9日朝放送の韓国KBSは「北朝鮮の今回の長距離弾道弾ミサイル発射、宇宙に届く軌道に乗せることに成功した。新たな事態に備えて、韓米間でサードシステム配備に合意した。サード配備は、韓国は中国に配慮していた。核ミサイル搭載発射も見据えて、韓米共闘のトーンが日増しに高まりを見せている」と伝えていた。米ABCは北朝鮮ミサイル発射報道後30分の時点で米共和党候補のテレビ討論では全くかみ合わなかった。7日、国連安保理事会では中国次第の状況に変化が見られない。9日朝放送の「ワールドニュース」では、英BBC,フランスF2,ドイツZDF,国営ロシアテレビも北ミサイル問題は取り上げなかった。

英BBCは「ロシア空軍がアレッポ周辺の反政府軍に対する空爆を激化させた。アサド政権の制圧地域はさらに拡大した。シリア情勢に新たな転換点を迎えた」と総括していた。英BBCは報道の中で「ロシアのアレッポ周辺の空爆から逃れるために数万人のシリア難民が新たにトルコ国境に集結しているが、トルコは国境を閉鎖したままの状態が続いている。トルコ訪問中のドイツ、メルケル首相は『今回のロシア空爆にショックを受けている』と話した」と伝えた。ドイツＺＤＦは9日朝の放送で「8日、ドイツとトルコは難民対策で合意した。メルケル首相はエルドアン大統領との会談のあとダウトール首相と会談、トルコ支援を確約した。ＥＵからの支援は現時点では支払われていない。難民にトルコへの流入を思いとどめさせるための方策として、エーゲ海波打ち際でのNATO軍の役割改正を進めることで両国は一致した」と伝えていた。

シンガポールCNAは台湾での地震の状況を冒頭で紹介、現時点で38名死亡、100人以上の負傷者が出ている。倒壊ビルに100人近い人々が危機ライン地震発生後72時間を控えて閉じ込められたままであると伝え今後の対応として多くの老朽化した建物から人命を守るための方策をとると馬総統は演説した。新政権も賛同する方向だ。」と伝えた。一方、ギガ熱関連ではスペインＴＶＥは「コウモリのエサの2/3は蚊である。コウモリ活用見直しが指摘されている」と紹介していた。原油30ドル割れの中、世界同時株安は嫌な予兆だ。（了）

ゴダイゴ40周年記念コンサート風景（スケッチ&コメント）

ゴダイゴ40周年記念コンサート風景

江嵜企画代表・Ken


「ゴダイゴの演奏会が2月7日午後6時からフェスティバルホールで開かれます。招待します。」と母校
甲陽住吉会のUさんからメールがはいり、住吉会の仲間と楽しみにして出かけた。会場の様子を
いつものようにあわただしくスケッチした。

ゴダイゴの生の演奏を聴くのは初めてだった。舞台かぶりつきで、立ち上がって声援を送るファンの
熱狂ぶりが二階席中段からもよく見えた。人気、いまだ衰えずの感を深くした。

ヤフーのブロッグでゴダイゴを検索した。1976年にバンド結成。1970年代後半から1980年代前半に
かけて大ブームを起こした。1978年、テレビ番組『西遊記』のエンディングテーマ『ガンダーラ』、
同主題歌『モンキー・マジックが大ヒットした。その後、人気離散したが、30周年の2006年に復活、
今年40年を迎えた。

この日はボーカルのタケカワユユキヒデを頭から登場させ、ときにメンバーが交代するスタイルを
とった。舞台最後部に並べた50人近い混声楽団は圧巻だった。舞台中段には20人ほの編成で、ベース、
バイオリン、トロンボーンなどの楽団を配した。ゴダイゴメンバーは舞台正面に並べ、演奏した。

6時から7時半過ぎまで休憩なしの演奏だったが、演出効果を狙ったのであろうが、エンディングに
かけて盛り上がり、ビートの効いた声楽隊の合唱で一気に爆発した。混雑を避けて、アンコール直前に
会場を後にした。思いがけずもまたとないチャンスをくれた後輩のＵさんにひたすら感謝である。

ゴダイゴというバンドの名前のいわれをヤフーブログで調べた。諸説あるようだ。「GO-Die-GO」,
『進むー死ぬー進む』、「諦めずに進む」で見方は一致していた。後醍醐天皇の生きざまにも重なる
との解説もあった。（了）