中学生のころ、巨人の連覇が9で途切れた。次は自民党だ、と思ったものだが、ずっとあとになって一時期野党になったものの、依然政権の座にある。
きょう、安倍総裁の後任が決まる。人気の麻生氏を抑え、手堅いところで福田氏が圧勝するようだ。派閥政治が復活したとか騒いでいるけれども、組織の中で生きてる以上、組織の論理で動くのは当たり前。それは、新聞記者だって公務員だって同じこと。あの杉村太蔵議員はどうやら反対しているようだが、若いからこそできるのかもしれない。
そんなことより、それぞれの派閥がどんな政策を掲げているのか、が問題だと思う。それに関する新聞記事など、ついぞ見たことがない。それとも派閥というのは、好き嫌いで集まった、ただの仲良しグループなのだろうか。
アメリカの共和党と民主党みたいに、考え方がはっきり違う2大政党というのは、この日本では生まれにくいだろうと思う。ほとんど一つの民族、外国からほとんど支配されたことのない日本というのは、一つの大きな村社会みたいなものだから。村社会の縮図とも言える自民党的なものは、そうそうなくなるものではないだろう。義理人情の世界、あるいは演歌みたいなものだ(個人的には、演歌なんか歌うもんかって思っている。そして、演歌を歌わない世代が多くなった時、世の中変わりそうな気もする)
しかし安倍氏は、気の毒と言えば気の毒。〈引きこもり〉みたいになってしまって、もう公の場には出てこないかもしれない。戦後生まれで初の総理大臣ということであったが、長老連中は「まだまだ若いもんには任せられんな」とでも思っているかもしれない。政界に限らず世代交代が進まなくなりそうで、つまり社会の停滞につながりそうで、あまり宜しいことではない。
ついでながら、現職大臣の自殺や代表質問直前の辞任など、〈前代未聞〉の事態だと騒ぐ奴は騒いでいるけれど、従来と同じことしか起きないってのは、実際あり得ないこと。それは人間社会でも自然界でも同じ。「前例にないからダメ」というのは、お役所的な発想だ。
ちょっと話が飛んでしまった。性格の違いやアジアに対する姿勢の違いくらいしか差が見えないが、どちらの候補者が勝つにしろ、チマチマした件で騒ぎ立てず、5年くらいじっくりやらせたらいいと思う。国家を代表する人間がコロコロ変わるなんて、みっともなくて仕方ない。
しかし、総理大臣がいなくても特に大過なく済んでいるってのは、システムとしてうまく機能しているってことなのだろう。そういう意味では、日本てのはうまく行ってる国なのだと思う。
そして、今が一番、平和なのかもしれない。
(少々疲れ気味なので、旅に出てきます。今回は、土肥温泉あたりへ)
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