たしかゴリラの着ぐるみと一緒にオープンカーでドライブするプロモーションビデオ『スローモーション』を見たのが最初だった。かわいらしくて歌も上手な新人が出てきたもんだ、と思ったものだ。
8月、その中森明菜が久しぶりにNHKに出ていた。水曜夜の「SONGS」である。
昔はぽっちゃりしていたのだが、ずいぶんと細くなってしまった。その姿と同様、話す内容も切なくて…。
「どうしたらお客さんに喜んでもらえるか、そればかり考えてる」というようなことを言っていたが、お客さんが喜ぶから自分も嬉しい、というより、修行僧みたいに自分をイジめているようにも見えた。
人のこと考えるのも大事だけど、自分が楽しむことも考えては、と思う次第。苦しみながら歌っている姿よりも、楽しみながら歌う歌姫の姿を、僕含めファンは見たいんじゃないかと思う。(そういう意味では、先日の原由子は楽しそうに歌っていた)
話は飛ぶけれど、女性らしい職業というのは、保母・看護婦・娼婦なんだそうだ。いずれも、人のために尽くすという点で共通している。勝間和代さんのようなビジネスウーマンもカッコいいけれど、無理があるというのか、どこかイタイタしさを感じてしまう。
女というのはその性からして、自己犠牲を払うという特質を持っているようだ。ただ明菜さんの場合、それがやや極端に過ぎるようにも思える。
確かにそういう女性というのはいる。人のために尽くすんだけど、身を削ってしまっているような。
人のためじゃなく、まず自分のために、歌ってほしいと思う。そうすることで、おそらく道も開けてくるんじゃないか、と。
それと、もう終わってしまったけれど、『オーラの泉』の美輪明宏さんあたりに相談でもしたらいいんじゃないかとも思う。
以上、デビュー当時からのファンの1人として。直接言えたら一番いいんだけど。
〔写真は、グアムの壮大な夕焼け〕