いつだったか、なぜ赤ん坊は可愛いのか、というのを研究した学者がテレビに出ていた。
「胴体に比べて頭部が大きいこと」「目が頭部の中心付近にあり目自体も大きいから」てなことを説明されていたが、それで以って「かわいい」と感じる理由にはならないように思った次第。
ちょっと譬えが良くないかもしれないが、たくさん点を取ったから優勝できた、という、当たり前の理由を言っているだけのように思える。
おそらく、だけれども、頭が大きく目がクリクリしているのを「かわいい」と感じるよう、親の脳が設計された、あるいは進化したのだろう。仮にそうでないとしたら、子供を守ることもなく、子孫が残らなくなる。いや、そういう脳を持った生物だけが生き残ったのだとも言える。(最近は子供を虐待する親が増えているようで、嘆かわしいこと)
話変わって。子供が親と遺伝子的に異なるのは、多様な環境に適応できるようにするため、というのはよく知られた話(のはず)。仮に自分と遺伝子的にまったく同じであったなら、お互い自分の姿を見るようで性格的にぶつかってしまい、育てることも育つことも難しくなる(はず)。
だから、自分の子供は自分とは違っているし、そうでなければ家庭も社会も人類も、うまく行かない、だろうと。
…てなことを、自分の子供たちを見ていて思っているところ。
〔ボケボケだけど、写真は和歌山・アドベンチャーワールドのパンダ〕