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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

彼らは幸せだろうか

2016-01-10 18:07:33 | エッセイ
 
 フランスの哲学者・ディドロの言葉に「もっとも幸福な人間とは、多くの人々を幸せにする人間のことである」というのがある。

 これを知った時まず思い浮かんだのは、かのテロリストあるいはテロ国家のこと。やむにやまれぬ理由があるのだろうけれども、多くの人々を不幸せにしている分、彼ら自身はおそらく幸福ではないに違いない。それとも誰か他人を幸せにでもしているのだろうか。
 少なくとも、ツルんだ時点で〈大人〉ではないし〈一流〉でもない。「オレたちだけが正しい」あるいは「オレたちを見ろ」というのも思い上がりである。そんなこんな考えて行くと、かわいそうな人たちだとも言える。
 いやいや、あまり憐れみを掛けていると「そんなんじゃないやぃ」と反発されるから、慈悲の目を静かに向けているのがいいのだろう。
 
 同様に、コンビニ店員や駅員を怒鳴り散らしているヤカラってのも、職場や社会でイジメられている憐れな人たちであることだろう。幸せな人は、文句言ったり怒鳴ったりはしない。
 逆に、世界中多くの人々を幸せにしているポール・マッカートニーやマイケル・ジャクソン、ビル・ゲイツや大村智さんなどは、もっとも幸福な人たちに分類される。
 
 ところで、日本でテロに遭う確率は、雷に打たれる確率と同程度なんだそうだ。用心するに越したことはないが、今のところそう心配する必要はないのかも。
 さて皆さんと同じく、できることなら僕も幸福になりたい。ということは…。

コメント
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