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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

僕が僕で あなたがあなたで

2016-05-22 09:48:28 | こころ
 
 これは僕とあなたと、ただ立場が逆だったらという話ではありません。
 僕の魂がこの僕の体に、あなたの魂があなたの体に収まっているのは偶然なのか必然なのか、という疑問。(映画『転校生』であったように、心と体とが入れ替わる場合を考えてもらえば結構です)

 僕が長嶋茂雄やマリリン・モンローだった可能性はなかったのか。あるいは織田信長、クレオパトラではあり得なかったのか。はたまたその辺のアリやスズメであっても…。
 いやいや、こういったことは、鉄がああいう色や硬さを持っていること、桜がああいう花を咲かせることに疑問を持つのと同様、意味のないことなのかもしれない。体と魂とはセットなので、それはそれで必然なのだとも。

 とは言え、最近よく聞く〈LGBT〉というのもあるように、体と魂とがズレている現象が起きるのはなぜなのか。体と魂とセットというのは間違いではないのか、と考えることもできる。
 少し前に『違和感』というショートショートをこの場に載せたけれども、こういう疑問から出来たもの。美人の心は美しいものだという想いは男の中にはあるが、それは〈幻想〉なのかも。

 …考えても詮ないことなのかもしれない。
 いずれにしても、僕もあなたも虫や魚ではなく、こんな無用なことも考えられるというのは、おそらくいいコト。

 〔写真は、著作権フリーのGAHAGより〕

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