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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

顔立ちと顔つき

2016-07-24 08:20:21 | エッセイ
 先日大学時代の同窓会があり、20数名が集まって賑やかな夜を過ごした。
 口達者な奴はそのままだったし、シャイな彼はやはり口数少なく、面倒見のいい女友達は世話好きそうなおばさん(失礼!)になっていたのでした。
 一方外見の方は、頭すっかり白くなってしまった人もいれば薄くなっている人も。苦労があったのか老け込んでいる人、そうじゃない人。卒業から30年以上経っていれば仕方のないこと。

 年齢重ねたとは言え、顔立ち自体はあまり変わらなくて、誰だか分からなくなることはもちろんない。
 一方顔つきの方は、この30数年間の人生/生き方によって、変わり方は大きいように思う。尊大な感じになっている人、ひねたようになっている人、若い頃のまま素直な人、…。

 よく「私ってきれいじゃないから/美人じゃないから」って言う女の子がいるようだ。顔立ちは変えられないかもしれないが、顔つきは変わるんだと思う。生き方、生活の仕方によって、顔つきはずいぶんと変わるもの。
 だらしない生活をしている女性(に限らず)よりは、何か目標なり持って生きている女性の方が、きっといい顔をしているのに違いない。子供を宿した女性が美しく見えるのは、ホルモンだけの問題でもないように思う。(もちろんこれは一つの事例)
 かく言う自分は、さて「いい顔つき」をしているだろうか。

 ところでAIの発達で、顔認証システムも進んでいるらしい。僕らは自然に判定しているのだけれど、もっと進んで「この男は信用できる/できない」というのがAIで判定できるようになるのではないか。〈人物自動判定装置〉なんてのが実用化されるかどうかは別として、技術的には可能になるのかも。もし完成した暁には、選挙の時にでも使ってみたいもの。
 …てなことを、酒飲みながら考えていたのでした。

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