昨年から再放送されていた『刑事コロンボ』も先月で終わり。最後の人気投票ベスト1は「別れのワイン」。
初回の放送時、コロンボのモノマネをしていた中学生の頃、容疑者を「落とす」やり方に感心しつつもあまり面白いとは思わなかったが、当たり前ながら45年経って見るとまた違った感慨を得る。
たとえば、犯人のエイドリアン・カッシーニが秘書の求愛をなぜ撥ねつけたのか、あまり美人でもないし年増(失礼!)だからだと思っていたが、どうもそうではないようだ。ワイン造りに注ぐ愛情の削がれるのがイヤだったのでは、と。
また12年もの間、女性が思いを秘めておくなんて子供の頃には考えられないことであったが、今となってはそれも「充分アリ」かなあ、と思える次第。(年とってしまった!)
子供の頃に読んだ本を大人になって読むと全然違った感想を持つのと一緒。映画でもそう。
また、コロンボ(ピーター・フォーク)はふざけて見えていたものだが、おどける時も実に真剣。刑事であるし、ドラマの主役でもあるのだし、そりゃ当たり前。でなきゃあんなにヒットはしなかったろう。
かわいらしい有村架純主演の『ひよっこ2』が後日談として放送されたのは嬉しい。テイストもそのままで、またまた泣かされてしまった。ドラマとは言え、あの世界に入らせてもらいたいと思うのは、僕だけではないはず。
これまたかわいらしい広瀬すずが主演の連続テレビ小説『なつぞら』であるが、残念ながら『ひよっこ』ほど面白く感じられず見るのやめてしまった。感動できるいい話だとは思うが。
さて『小さな旅』がまだ放送(日曜の朝)されていたのにはちょっとびっくり。『新日本紀行』にも似ているが、各地で生活する人たちが毎回いい感じで描かれていて、見ていると旅に出掛けたくなる。
…NHKばかりで済んません。