船長はじめまだ12名が行方不明の知床遊覧船「KAZUⅠ」沈没事故は、何ともかわいそうな結果となってしまった。
社長の責任が重大なのはもちろん。「海上運送法」という法律によって「運航管理者」にもなっていたようだが、どうもその責務も果たしていなかったらしい。
僕も製薬工場で働いていた時「製造管理者」というのをやっていたことがある。薬機法(昔の薬事法)に規定されている役職で、作った医薬品に何か品質上の問題があれば責任とらされる立場。製薬業界では小林化工さんとか日医工さんだとかが世間を賑わせたこともあり、ヒヤヒヤしながら仕事していたもの。
幸いおおごとになることはなかったが、やれ基準を外れただの異物が見つかっただの色がいつもと違うだのいうたびに対応会議が開かれたもの。若い衆が気を回して対策等を考えてくれたから助かった。何より、人様に危害を与えることがなくて良かったと、つくづく思う。(今は肩の荷を下ろして…)
いろんな業界にそれぞれ法律/規程があり、ひょっとしたら皆さんも重要な管理者/責任者に就かれているかも(あるいは責任だけ負わされてる人もいるかも)。大変だろうけれども、それぞれ責任持って仕事こなすしかない、かな。
〔写真はasahi.comより〕