思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

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2008-11-06 | 社会思想
オバマ氏の強靭な民主主義の理念に基づく平明な言葉は、深く心を捉えます。

日本人の政治家との「格差」には、同じ人間なのに情けない、としか言えません。

「権威主義・序列主義・様式主義」の別名は、
「天皇制的心性」(上位者を絶対化し、既存の枠組みに固執し、主観・個人を消去し、無思想で生きる)ですが、
21世紀の現代なお「天皇制的心性」に呪縛されていたのでは、主権性の知に基づく民主主義の実践はとても無理です。

自分の頭で考え、自分の足で立つ、と言う基本がなければ、民主主義の原理である「自由対話」の文化は始まらず、脆弱な人間しか育ちません。

試験秀才(暗記による客観知の累積)しか育たず、主観性の知を鍛えた強靭な人間は生まれないのです。原理を踏まえて深く考え、能動的に生きる人間が育たないのは、ほんとに困った問題です。

その結果は、見るも無残な政治家しか出ない(政治家に限らずですが)ということですね。
コメント
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