思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

能動的な批判精神が歓迎されないと、人も社会も朽ちていきます。

2009-05-24 | 恋知(哲学)
社会システム・社会構造への批判を避け、既成の枠組みに従うだけの「おりこうさん」(=弱々しい優等生)が多数を占めれば、社会は元から腐っていきます。
批判精神をもつこと、既存の枠組みや権威を無批判的に受け入れないこと、
これは人間社会の健全な発展にはなくてはならぬものです。
既成の秩序に挑戦し、新たな世界を切り開く営みが「励まさ」れなければ、個人から立ち昇るパワーは生じません。
主体性・能動性を生みだす言動を歓迎し、新たな世界を生むための批判精神を称揚する文化をつくらないと、わたしたちの社会は生きるエロースに乏しい「死んだ社会」に陥っていきます。

「一般性」に埋没せず、「私」からはじまる「普遍性」をめがける精神を育てること。主体的・能動的な精神を生むこと。批判精神の重要性を自覚すること。それが大人の責任・義務のはずです。

文部科学省をはじめとする官僚たちは、今までそれとは真逆の発想で仕事をしてきましたが、それは人間と社会に対する恐るべき「犯罪行為」というほかありません。その結果、現代の日本は「受動性」の人々で満ちる国になり下がっていまいまいした。猛省を促します。批判する者を排除したり、取り締まったりする国に明るい未来はないのです。「正しい反抗」を育てなければ、社会・国はエネルギーを失い、内部から朽ちていきます。

以上は、人間社会=文化の原理なのです。しっかり自覚しようではありませんか。


武田康弘

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