7月のアナログ放送廃止に伴う「アンテナ工事」詐欺が横行しているようです。わたしの実家にも電気屋から騙しの電話がありました。
総務省は、正しい情報を、分かりやすく知らせる必要があります。
従来のアナログ放送に使われているVHFアンテナでは、デシタル放送は受信できませんが、大多数の家では、地元のUHF放送(例えば千葉放送)を受けるアンテナが設置されているはずです。このUHFアンテナは、地上デシタル用のアンテナとまったく同じですので、関東地方ならば、これを東京タワーの方向にふり向ければよいだけです。もちろん、地元のUHF放送も受信したければ、アンテナを買い足さなければなりませんが、不要なら、向きの変更だけで済みます。ただし、東京タワーからの距離により、感度が足りなければ、素子数の多いものに変える必要はありますが。
わたしの実家は都内なのですが、電気屋からの電話で、地デジのアンテナ工事費用が6万5千円!とのことでした。酷い詐欺ですが、年寄り相手なので騙せると思ったようです。
UHFアンテナは数千円で買えますし、方向もシビアではありませんから、誰でも簡単に工事できます。(衛星放送は、パラボラアンテナで方角の設定がとてもシビアですので、面倒ですが。)
実は、わたしの実家はだいぶ以前に両方ともわたしが工事してずっとデジタル放送を受信しているのです。しかし、それなのに近所の電気屋(数年前にデジタルテレビを購入した店)から上記の電話があったのですから、驚き!憤り!を通り越して「お笑い」です。
今後は、さらに、アンテナ工事にまつわる詐欺や詐欺まがいの行為が横行するのではないかと思います。総務省は、至急に対策を取る必要があるでしょう。
武田康弘