女性が日々用いる櫛(くし)を中心に集めた美術館が、奥多摩の沢井にあります。
銘酒で名高い澤乃井の小澤酒造が運営する「澤乃井 櫛(くし)・かんざし美術館」です。
館内に入ると、
女性の日常使いの品々に見る美に目を奪われます。
生活と美が結び付いた工芸=「民芸」の美しさ、女たちを彩る品々にかける職人の意気込み、美を求める人のこころに直接触れるかのような櫛(くし)と簪(かんざし)の数々に息を飲みます。とりわけ実用品である櫛の平面の多彩な装飾美は、創意に溢れていて感心します。女心を映す鏡のよう。
小物の工芸品のレベルの高さは、日本の民芸の誇りでしょう。
美術館は、青梅線(奥多摩行き)の沢井駅下車、徒歩20分ほどのところにあります。
4000点にも上る収蔵品の多くは、京都の芸子であった岡崎智子さんが収集したもので、年に4回展示替えをするとのこと。
森に中に見えるのが美術館 6月1日撮影
美術館からの眺望 6月1日撮影