思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

アメリカを利用して日本主義を復活させるーードス黒い安倍政権の根本戦略=最終目的

2014-06-12 | 社会批評


戦後日本の国是となっている平和主義(軍隊を出さない)を壊して、アメリカ軍との共同戦争への道を拓き、中国との対決路線を可能とするのが安倍首相の戦略です。

もちろん、アメリカは中国と戦争する考えはありませんが、日本が、戦前の日本主義=国体思想を復活させることで「威厳」を持とうとする国権派である安倍首相らは、集団的自衛権で米軍との「軍事的一体化」を進め、アメリカ軍の存在を利用して日本を強く見せることで、中国との「政治的対決」が可能であることを国民と世界に向けてア・ピールするのです。

中国との協調を続けることに生理的不快感をもつウヨク体質の人=甚大な戦争被害を与えた国との協調は「国威発情(変換ミスではありません)の障害となるという心理に囚われている人は、この「非現実的な後戻り戦略」をごり押しします。

中国との政治的対立は、『靖国思想』(=明治政府が作成した天皇教)による日本を守る!?ためには、不可避の条件なのです。第二次世界大戦でシナに負けたことはありえない悪であり、認めるわけにはいきません。アメリカに負けたのは致し方ないが、格下のはずのシナには敗戦していない!?そうしないと、明治維新に絶対の価値を置けなくなる。

もちろんこれは「病気」でしかありませんが、このような異常な心理=想念に囚われていなければ、根本的な国是を閣議だけで変えてしまうという暴挙は不可能です。安倍首相(石破や石原慎太郎なども同じ)は、論理以前の「国威の感情」に憑りつかれているために、《アメリカを利用(悪用)して日本主義(国体思想)を復活させるという「悪だくみ」》を進めているわけです。

彼らの最終目的は、彼ら自身が明言しているように、社会契約(民主制の原理)に基づく日本国憲法を根本的に変え、日本主義を復活させることにあります。
(注)2005年の証言をご覧下さい。

アメリカさんも騙されてはタイヘンですよ。

 

追記

 軍事と結びついている政治経済的側面についてアメリカは、日本を利用することをプラスに考えるでしょうが、安倍首相ら国権派による「靖国思想」の復活は、アメリカがリードしてきた戦後の世界秩序を元から混乱させるために、極めて用心しているはずです。「一般的思想(哲学)なき政治₍シニカルな現実主義だけがある)」が当たり前の国は日本だけですが、この国に住んでいると、誰しもがその異常さに気付かないのです。すべてを即物的な利害関係と感情論理でしか見ないのは、学問のあるなしに関わらず、未だ多くの日本人の宿悪です。いつまで続く~~。恋知(哲学)のない国の民では哀しいですよね。

 

武田康弘

 

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