思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

戦前思想を強要する「靖国神社に恐怖を覚える」   原告代表  関 千枝子さん。

2014-10-05 | 社会批評


安倍首相の靖国神社参拝は、憲法違反ですが(小泉首相のとき違憲判決が確定)、

再び訴訟が始まり、原告代表の関 千枝子さん(82歳)は、以下のように述べました(東京新聞 9月29日(月)朝刊26面から抜粋編集)。

 

「わたし(関 千枝子)は、この訴訟を英霊本人による異議申し立てだと思っている。わたしも学校を休んでいなければ、間違いなく『靖国の神』になっていた。」
(広島第二高等学校の級友らは、広島市役所裏での建物の強制取り壊し作業に動員され、その時被ばく。現場にいた39人のうち38人が命を奪われた。関さんは病気で学校を休んでいた)

 毎日新聞、女性誌の記者だった関千枝子さんは、亡くなった級友たちが63年に『靖国』に合祀された事実を70年代になり知り、
「嫌だった。合祀されていたら、わたしは、社(やしろ)から出してくれ、と泣いていたと思う。」それは、「原爆で悲惨な死を遂げた少年少女が、なぜ『戦の神』なのか」といった疑問や靖国神社自体に対する拒否感から来ている。

「戦時中は、戦争をすれば、強く豊かになれると信じていた。相手国の人にも多大な苦しみを与えていることなど、考えたこともなかった。」

「戦後は国のあり方を改め、戦争はしないと肝に銘じたはずだ。それなのに靖国神社は、あの戦争を『聖戦』とし、嫌だと思う人の合祀取り下げも認めない。戦前の軍国主義の日本と同じ思想をもつ靖国神社に、わたしは恐怖を覚えている。

 

 福岡地裁、大阪高裁では、小泉首相の靖国参拝に「違憲」の判決が出て確定している。

 安倍首相の違憲判決を知りながらの参拝は、憲法が定める政教分離への敵視だ。政教分離は国家神道の否定であり、憲法九条と表裏をなす平和思想だ。」

 「現在の動きは、戦前の軍国主義や『強い日本』の再現を目指しており、平和的生存権に違反している。その縮図が靖国神社だ。わたしたちは、あの戦争の惨禍から、絶対平和、基本的人権、国民主権の憲法を持った。首相の違憲行為を絶対に許せない。」(関 千枝子)


 

 ※ 「靖国神社とは、神社ですらありません」 をご参照ください。

武田康弘

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泥さんによる『集団的自衛権と憲法9条の輝き』 古林 治    安倍首相らウヨクはお終いじゃ。

2014-10-05 | 学芸

《泥さんによる『集団的自衛権と憲法9条の輝き』》 古林 治

 

昨日(10月4日)、四谷で第三回 デモクラシーワークショップがあり、
 生の泥さんとその声を拝見・拝聴。

改めて、泥さんの貴重な実体験とその体験に根差した洞察力・理念・構想力を肌で感じることができた。
これ、いわゆるエリート、インテリにはなかなか見いだせない力。
 聞いていて快感を覚えた。
じっくり話をしたかったけれど、時間もなく早々退散。

この魅力的な泥さんのお話は、近々出版される泥さんの著作、【安倍首相から「日本」を取り戻せ  護憲派の軍事・政治戦略】にも書かれているので参照のこと。
つよ~く推薦しますよ。
http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/a/0720.html

 

昨夜の泥さんのお話の一片を紹介する。
これまでは、
○戦争を起こさせない自衛隊
○国連の理念である【戦争の違法化】に協力する自衛隊
であった。
 歴史的にみると、紛争を収めることができた例は3つだけある。
シエラレオネ、ネパール、アフガニスタン(アフガンは後日、米国介入で再び混乱)
いずれも、日本が紛争解決に平和的にかかわってきた国。
 戦争をしない日本という国への信頼、経済的発展に地道な努力を惜しまぬ日本。それがこれまで武力によって解決できたためしのない平和という宝をもたらしたのである。
 集団的自衛権行使によって、この国の【平和をもたらす力】は失うことになるのだ。

 

具体の話も少しだけ。

 中国脅威論が意図的に作られている例を3つほど。

 1.中国海軍レーダー照射事件

   昨年、中国海軍が海上自衛隊の護衛艦に向けて射撃管制用レーダーを照射した。
   これは極めて危険な行為。次は実弾の可能性大だから。
   が、その前に、安倍首相は次の指示を出していた。
   「28km離れて監視していたこれまでのやり方を変え、中国船に3kmまで接近せよ.」と。
   3kmまで接近された中国海軍。緊張関係にある軍艦の最接近を目の前にパニック状態?
   きわめて不快なことをされた対抗として射撃管制用レーダーを照射。
   これが実態。さあ、一体どっちが挑発したのだ?


 2.無害通航権

   中国船の繰り返される領海侵犯(メディアは侵入と書く)について。
   空と陸は別にして、古くからある慣習として洋上では無害通航権として領海内を通航する権利をどの国の船でも持っている。そこで漁をしたり測量したり、無用に長居しない限り、問題はないのだ。
 
あたかも不法に領海侵犯しているかのような報道が繰り返される。メディアはこの事実を知っているはずだが、はて?


 3.戦闘機の異常接近

   中国戦闘機が異常接近!と大騒ぎしているが、世界中、どの国であろうが、他国の航空機が近付いたときには緊急発進し、ぎりぎりまで接近する。中国機が近付けば航空自衛隊も同じことをする。これが世界の慣行である。一体何を騒ぐのか?これも意図的?

以上。

以下の本、買ってね。
 【安倍首相から「日本」を取り戻せ  護憲派の軍事・政治戦略】

最後にもう一つおまけ。明るく楽しい大行進、と思うよ。

【差別のない世界を、子供たちへ。 東京大行進 2014 Tokyo No Hate】
11月2日12時集合 12時30分出発 新宿中央公園 水の広場
 主催:TOKYO NO HATE
http://tokyodiversity.org/2014/

 

コメント (1)
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